2013年6月4日火曜日

A Charming Little Number Called "Little Numbers" ボイ (Boy)

アーティストの名前はBoyですが女性2人組です。さて,歌詞に登場するseven little numbersですが,私は電話番号だと思っています。TVや映画でご存じだと思いますが,アメリカの電話番号は555-0100のように7桁です。
因みに上記の555で始まる7桁の電話番号。一般的には実在しないと思われていますが,それは違います。実際に存在する番号もありますが,ただ555-0100から5550199まではフィクション用に割り当てられていて,実在しない番号なのだそうです。つまり使える架空の番号は100個しかないということになります。
だとすると,あるTVドラマの中のCEOが,他のTVドラマの犯罪者と同じ電話番号ということもありうるわけです。
Although the band name is Boy, it consists of two girls.  Although the protagonist doesn't reveal what "seven little numbers" in the lyrics are, I think they represent a phone number.  As you see in many TV shows and films, a phone number has seven digits, like 555-0100.
For your information, phone numbers starting with 555 are widely believed that they don't exist for real.  That's not true.  Some do exist.  Only from 555-0100 to 555-0199 are specifically reserved for fictional use and do not exist for real.  This means only 100 phone numbers are available.
If so, it's  likely that a company CEO appearing in an episode of a TV show could share his phone number with a criminal in a different TV show.
A Charming Little Number Called "Little Numbers"  (Boy)

Waited for your call, for the moon
To release me from the longest afternoon
I've re-arranged parts of my living room
But time is hard to kill since I met you

Looking at the cars that drive on by
While spring is making promise outside
Red cars are quite rare I realize
Then I wonder which color you like

Seven little numbers baby, they could be a start
Seven little numbers baby, I know yours by heart

Woo-oh, oh-oh, all the pretty things that we could be
Woo-oh, oh-oh, I feel you in every heart beat
Woo-oh, oh-oh, were you ever in a dream that could come true
These numbers could be lucky for you

Watch the sky change to a darkened blue
I can't think of another thing to do
And every song just makes me think of you
Because the singers sounds as if she was longing,
As if she was longing, too

Seven little numbers baby, they could be a start
Seven little numbers baby, I know yours by heart
Seven little numbers baby, they could make a change
Seven little numbers baby, make a fire out of this flame

Woo-oh, oh-oh, all the pretty things that we could be
Woo-oh, oh-oh, I feel you in every heart beat
Woo-oh, oh-oh, were you ever in a dream that could come true
These numbers could be lucky for you

I read your name on every wall, on every wall, tell me
Is there a cure for me at all, for me at all, tell me
I read your name on every wall, on every wall, tell me
Is there a cure for me at all, for me at all

Woo-oh, oh-oh, all the pretty things that we could be
Woo-oh, oh-oh, I feel you in every heart beat
Woo-oh, oh-oh, were you ever in a dream that could come true
These numbers could be lucky for you

Woo-oh, oh-oh
Woo-oh, oh-oh
Woo-oh, oh-oh
These numbers could be lucky
These numbers could be lucky for you

月が昇るのを眺めながら
電話がかかるのを待ってるの
部屋の模様替えまでやったのに
なかなか時間がつぶれない
初めて出会ったあの日から

そばを流れていく車を眺めてたら
表は春の盛りだけど
赤い車は珍しい,そんなことに気付いたの
そしてふと思ったんだ
何色の車が好きなんだろうって

数字が7つ並んでるだけ
ただそれだけのことだけど
それが恋の始まりかも
その番号の7つの数字は
ベイビイ,もうすっかり覚えたよ

2人なら幸せになれるかも
いつでもどんなときでも
その人のことばかり考えてる
正夢ってみたことある?
この7つの数字がきっかけで
ステキなことが起こるかも

空の色が群青へと変わってく
それをじっと見てるのに
他にすることが思いつかない
とにかくどんな曲を聴いても
いつもその人のことを考えちゃう
だってどの曲を聴いてても
主人公が誰かのことを想ってる
片思いしてるみたいに聞こえるから

数字が7つ並んでるだけ
ただそれだけのことだけど
それが恋の始まりかも
その番号の7つの数字は
ベイビイ,もうすっかり覚えたよ
この7桁の数字があれば
ベイビイ,何かが変わるかも
この7つの数字があれば
今は小さなこの炎が
大きな火になって燃え上がるかも

2人なら幸せになれるかもしれないよ
いつでもどんなときでも
その人のことばかり考えてる
正夢ってみたことある?
この7つの数字がきっかけで
ステキなことが起こるかも

とにかくどんな所にいても何を見ても
その人のことを思い出すのに
何をどうしたらそうならなくて済むんだろう?
そんなこと本当に出来るのかな?

2人なら幸せになれるかも
いつでもどんなときでも
その人のことばかり考えてる
正夢ってみたことある?
この7つの数字がきっかけで
ステキなことが起こるかも

この7つの数字がきっかけで
ステキなことが起こるかも

(余談)

何かが起こる前,といっても災害の前兆などという話ではなく,何かいいこと,何か楽しそうなことが起こる前というのは,それ自体がすでにかなり楽しいものです。振り返ってみると,遠足の前のあのワクワクする気持ちは実際に遠足に行った時よりも大きかったのではないかと思えるほど。

仮にこれが恋愛にも当てはまるとしたら,付き合い始める前が一番楽しいということになりますが,確かに「高校時代,付き合う相手に困ったことは一度もなかった」と豪語する友人が数年前,恋愛で一番楽しいのは片思いの時期だと言い切っていたような気がします。

曰く実際に付き合うと,自分の都合だけでことを進めるわけにいかず,様々な「折衝」が必要になるため,思った以上に面倒なんだとか。なにもかもが自分だけの「都合」に合わせられるプレ・付き合いの時期こそが恋愛の醍醐味なんだそうです。

この話を聞いた時,己とのあまりの認識の違いに愕然としたのですが,近年はひょっとするとそういうものではないかとも思えてきました。無論,私の場合は母集団が小さすぎてそこまでの境地に達することはできませんが,そのセンはあるかもと思えるほどには大人になりました。そして,仮にそれが正しいとするなら,この主人公,実は今が一番いい時期なのかもしれません。

4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    素敵な対訳ありがとうございます。

    BOYのこの曲大好きなので取り上げられていて嬉しくなりました!
    7つの数字は電話番号だったんですね〜
    実はキュンと来る歌詞だったとは…!

    たまたまだとは思いますが、
    今日はBOYの初来日ライブのチケットの発売日だという事を思い出しました。
    (Billboardにて東京は8月4日です。回し者ではございません。)

    チケットどうしようかな…

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    1. コメント並びに温かいお言葉とライヴ情報をありがとうございます。Boyは,先月3日に開催した「あなたのイチオシアーティスト」大会で推薦されたアーティストの一人(実際には2人ですが)でしたが,音楽情報の疎さでは定評のある私はその時まで彼らの存在を全く知りませんでした。「音楽通」への道はかなり遠そうです。

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  2.  既に日本に来ようか、という人たちだったのですね。私も知りませんでした。イチオシさせてもらったのは、ひとえにこのスタジオセッションのビデオの中の、彼女の歌声に引き込まれてしまったから。実は、何についての歌なのかもわかっていませんでした。片思いの歌だったのですね。想像以上に良い歌詞でした。翻訳が美しく、きれいな物語に仕上がっているので、そう思えるのだと思います。ありがとうございます。
     KodalineのAll I Want のビデオを観た時も、つくづく思いましたが、片思い(恋愛?)の様子って、何とも普遍的です。なにを見ても、どの曲を聞いても「その人のことばかり考えてる」「なにをどうしたらそうならなくて済むんだろう?」すべて身に覚えがあります。遠い場所で違う言語を使って生きている人たちなのに、不思議、不思議。やたら具体的な細々としたことのように思えるけれど、こういうのって抽象概念なんでしょうか。学生時代、いつ電話がかかってくるかと気が気ではなくて(携帯電話はありませんでしたし)お風呂にもトイレにも行けなかったのを思い出します。

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    1. コメント並びに過分なお褒めのお言葉ありがとうございます。仰るように片思い(恋愛中)の風景が奇妙なほど似ているのは,我々が同じ「人間」という生物だからだと思います。
      The ScriptのScience and Faithに出てくる主人公のように,「恋」や「愛」などというものは,突き詰めて考えれば脳内の化学物質が見せる幻だとは思っていますが,それでも歌詞に出てくるようなことに覚えがないわけではありません。
      さすがに余談に登場した友人のように言い切ることはできませんが,自分で自分をコントロールできないという状態を楽しめるのは,恋愛中,とりわけ恋愛前夜特有のメリットだと思います。
      かのスピッツの「恋は夕暮れ」のなかに「恋は迷わずに飲む不幸のくすり」という一節がありますが,個人的に至言だと思っています。
      それはともかく,たった今この曲(恋は夕暮れ)が「枕草子」へのオマージュなのではないかと気づきました。気付くのが遅すぎますが・・・。

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