2013年9月13日金曜日

September アース・ウィンド・アンド・ファイア (Earth Wind & Fire)

安直過ぎますか?まあそうかもしれません。よく利用するSongMeanings.comという歌詞サイトでは,この曲はよくある大したことない歌詞だけどいい曲だ評価されています。歌詞に登場する主人公とその相手は9月に付き合い初め,12月になってもまだ続いていることで幸せ一杯です・・・ってそれで終わり?そうです。
ただ本当にそんなに単純なんでしょうか?物事をナナメに見過ぎているのかもしれませんが,個人的にはどうしてもこれが主人公の感傷に思えて仕方ありません。歌詞の大半が過去形だからです。つまり主人公は,実際には12月にもう相手とは付き合っていないが,まだ付き合っているフリをしているだけに思えます。
Is it too simplistic?  Maybe.  At my favorite SongMeanings.com., many people say the song is 'cheesy' but still it makes them grin.  The protagonist and the second person in the lyrics seem to have met in September and still be together in December, radiating happiness.  Is that the end of story?  Yes.
Is it that simple?  Maybe I'm too cynical but I can't help thinking it's just a bitter sweet memory of the protagonist.  The most part of the lyrics are written in the past tense.  That makes me think he's not with her (the second person) anymore in real life in December but tries to pretend to be.        
September  (Earth Wind & Fire)
Do you remember the
21st night of September?
Love was changing the minds of pretenders
While chasing the clouds away

Our hearts were ringing
In the key that our souls were singing.
As we danced in the night,
Remember how the stars stole the night away

Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - never was a cloudy day

My thoughts are with you
Holding hands with your heart to see you
Only blue talk and love,
Remember how we knew love was here to stay

Now December found the love that we shared in September.
Only blue talk and love,
Remember the true love we share today

Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - never was a cloudy day

Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - golden dreams were shiny days

覚えてる?
9月21日の夜のこと
お互いに
本当の気持ちは隠してたのに
それがだんだん変わってきて
雲のように心を覆ってた
疑う気持ちが晴れて来た

気持ちが盛り上がり
お互いの魂(ソウル)が響き合った
あの晩一緒にダンスした時
忘れないで
2人で見つめた
あの夜空の星の美しさを

ねえ,覚えてる?
9月に一緒にダンスした
太陽の見えない曇りの日なんて
一日だってなかったよ

気持は一緒だよ
手を繋ぐように心もひとつにして
今2人でこうしてる
ベッドの中で交わす言葉と
お互いの気持ちの他には
必要なものなんか何もない
忘れないで
恋は儚いものじゃないって
やっとわかったあの日のことを

今はもう12月になったけど
9月に始まった2人の絆は今もまだ続いてる
ベッドの中で交わす言葉と
お互いの気持ちの他には
必要なものなんか何もない
忘れないで
お互いを心から想ってる
今の2人のこの気持ちを

ねえ,覚えてる?
9月に一緒にダンスした
太陽の見えない曇りの日なんて
一日だってなかったよ

ねえ,覚えてる?
9月に一緒にダンスした
毎日太陽が輝いて
夢のような日だったよ

(余談)

この曲は1978年の曲なので,おそらくその可能性はほぼないとは思うのですが,ストーカー・ソングにも思えてきます。そしてそう思わせる最大の要因が「過去形」です。主人公がやたらに過去を懐かしんでいるからです。

無論,過去を懐かしむ曲がすべてストーカーソングというわけではありません。そうしていても,現在も幸せ真っ最中で「脳内お花畑状態」の曲もあります。ただその場合は大抵,未来形あるいは現在進行形が頻繁に登場します。「これからこうしていこうね♪」というわけです。

ところがこの曲の場合,主人公の視点が現在形止まり。ここが怪しい。本当に「脳内お花畑状態」であれば,気持ちはむしろ未来に向くと思われます。過去を振り返るのはその「脳内お花畑状態」が良くも悪くも一段落してからだと思われるからです。

したがって,過去を振り返って懐かしみながら,未来に気持ちが向かわない主人公の姿を見ると,どうしても「一度は付き合って振られたものの,相手を諦め切れない」主人公像というのが浮かんできて,ストーカー・ソング度が増すのだと思われます。

・・・それにしても,2年前の私ならおそらくここまで深読みはしなかったと思います。それを思うとなんとなく人として大切なものを失ってしまったような気がして仕方ありません。

7 件のコメント:

  1. 中学生の時、初めて買ったCDがEW&Fのベスト盤でした。
    英語はさっぱりなので、対訳の歌詞カードがボロボロになるまで読みました。懐かしいな~。
    どの曲もメロディーがキラキラしていて、歌声は力強くて、中学生の私はとにかくスゴイと思ったのを覚えています。

    私は直感を信じるのでこの曲はやはりハッピーな曲じゃないかなーと思います。
    相手に手紙を書いているとか、日記の中の独り語りとかそんな状況なんじゃないかなー?

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    1. コメントありがとうございます。確かに仰る通りかもしれません。いずれにしても,心のキレイな方からそのように伺うと,それ以外には考えられなくなるばかりか,この名曲を邪な目で見てしまった自分に対して「だからダメなんだよ」とツッコミのひとつも入れたくなりました。

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  2. いつもお世話になっています。
    私もこの曲は過去を述懐するにしてはお花畑過ぎると思っていました。まあそのこれでもかの祝祭感(曲想も歌詞も)がこの曲の魅力だとは思うのですが。
    現在が本当にお互いを思い合っている状態なのだとしたら、もう少し相手の視点が入るものだと思ったり。
    過去の恋愛を理想化して縋りついていると考えると結構怖いですねw

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    1. コメントありがとうございます。9月21日に付き合い始めて12月ではまだ3か月ほど。あくまでも当社比ですが,通常この時期は色々な意味で過去を振り返る余裕などないのではないでしょうか?にもかかわらず,この曲では早々に出会った頃のことを振り返っているところが解せません。
      とはいうものの,70年代末のリリースという点を考えれば,ここは素直に「お花畑」と考えるべきなのかもしれません。

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  3. 聴く年代によって意味も変化してきたような。
    脳内お花畑かなぁ。

    今はもういない、他界した愛する人。
    君との日々は今もまだ輝き続けている。

    初めて聴いてから30余年。私にはそんなふうに感じられたりします。

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  4. 斬新なご意見ですね!「なるほど!」と感心しました。

    愛情の表現は男女問わず常に紙一重です。
    大好きな人が言う言葉であれば耳触りが良く、
    嫌いな相手であれば同じことでも不快です。

    少々強引ですが、未来の部分は聴き手に託したと考えてみました。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。確かにその部分の解釈は聴き手の側に託されているのかもしれません。
      それはともかく,お名前を拝見し,何故か無性に「ヤサイマシマシ」とコールしたくなるのは私だけでしょうか?

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