2013年9月25日水曜日

Seven Nation Army ザ・ホワイト・ストライプス (The White Stripes)

タイトルのSeven Nation Armyはthe Salvation Army(救世軍)が訛ったもので,Jack Whiteの子どもの頃の勘違いが元になっています。
このバンドはJack WhiteとMeg Whiteという元夫婦で構成されていますが,この曲はバンドの人気が出ると同時に起こった様々な負の側面について歌ったものなのだそうです。Jack Whiteが語ったところによると,これはゴシップについて歌った曲で,自分やMeg Whiteやそれぞれの交際相手に関するゴシップが題材なのだとか。
ベイスのリフが印象的なこの曲ですが,ベイスがいないバンドなので,そのパートはJack Whiteがオクターヴ・エフェクトを使い,ギターで弾いているそうです。
The title Seven Nation Army derives from a corruption of the Salvation Army which Jack White mistakenly called when he was a kid.
The band consists of Jack White and Meg White.  They're ex-husband and ex-wife.  This song deals with The White Stripes' rising popularity and the negatives that came with it.  Jack White said, "The song's about gossip. It's about me, Meg and the people we're dating."
Since the band has no bass player, Jack White plays the impressive bass riff in the song using an octave effect box to sound like a bass.
Seven Nation Army  (The White Stripes)
I'm gonna fight 'em off
A seven nation army couldn't hold me back
They're gonna rip it off
Taking their time right behind my back
And I'm talkin' to myself at night
Because I can't forget
Back and forth through my mind
Behind a cigarette

And the message comin' from my eyes says leave it alone...

Don't wanna hear about it
Every single one's got a story to tell
Everyone knows about it
From the Queen of England to the hounds of hell
And if I catch it comin' back my way
I'm gonna serve it to you
And that ain't what you want to hear
But that's what I'll do

And the feeling coming from my bones says find a home...

I'm going to Wichita
Far from this opera forevermore
I'm gonna work the straw
Make the sweat drip out of every pore
And I'm bleeding, and I'm bleeding, and I'm bleeding
Right before the lord
All the words are gonna bleed from me
And I will think no more

And the stains comin' from my blood tell me "Go back home"...

やつらなんか蹴散らしてやる
たとえ7か国軍(A Seven Nation Army)がかかってきても
そんなもんじゃ止められないぞ
やつらは人を食い物にする
俺のすぐ後ろの見えないところで
じわじわとそうやってくる
だから夜独り言を言うんだよ
どうしてもあのことが忘れられないから
そして心であれこれ考えながら
こうして煙草を吸っている

目を見ればわからないか?
ほっといてくれと言ってるだろ?

その話はもう聞きたくない
どいつもこいつも
「とっておきの話」ってのを持っていて
(そいつをペラペラ喋るから)
なにもかも筒抜けだよ
イギリスの女王様をはじめとして
地獄の番犬に至るまで
そいつを知ってるんだから
だからまたそんな話が出てきたら
今度は俺の方から
それをお前に話してやる
そんなのお前は聞きたかないよな?
だけどそれでもそうすんだよ

この体の奥底で
自分の居場所を見つけろと
言われているような気がしてる

ウィチタみたいな田舎町に
これから行ってやる
こんな茶番劇とはおさらばして
地味だけど堅実な仕事をする
体中の毛穴という毛穴から
汗が噴き出すまで働くんだ
今もこうやって傷ついてるけど
神様と向き合ったなら
あのウワサもまるで血のように
この体から流れ出て消え去るはずだ
そしてそうなったら
もうあれこれ悩まずにすむ

なのにこの体に流れてる
血で出来た汚れを見ると
「元いた場所にさっさと戻れ」
そう言われているような気がするんだ

(余談)

これは私の勘違いかもしれませんが,ネット上の情報によると,当初は兄弟だと名乗っていたのだとか。そうすれば自分たちの恋愛関係ではなく,音楽の方に注目してもらえると思ったというのがその理由らしい。

このバンドの場合,結果的には逆効果だったわけですが,先日取り上げたThe Civil Warsの一件 http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2013/09/the-one-that-got-away-civil-wars.html を考えれば,彼らの気持ちもわからないではありません。

それはともかく,デヴューした当初は夫婦(あるいは恋人)だったが,その後別れたというケースはそれなりにいるような気がするのですが,デヴュー当時から元夫婦というのは珍しいような気がします。

ただ要するに音楽的にその相手でなければならないと思ったからこそ,別れた後も敢えてその相手とバンドを組んだのでしょうから,ある意味そこら辺にいる夫婦よりも余程強い絆がありそうです。

8 件のコメント:

  1. ある海外のサッカーリーグではゴール後にこのseven nation armyの間奏の部分が流れ、観客は曲に合わせて大合唱します
    つまりサッカーファンにとって最高に盛り上がる曲。
    他人に自慢できる程ではないのですが、自分は海外のサッカーは観る方なので
    この曲が投稿されたのを見たときは思わず「うおぉ」とばかりに勢いのままコメントしてしまいました。
    いままでメロディでしか味わったことのない曲だったのですが
    歌詞がわかるとまた曲のイメージも少し変わりますね
    わかりやすい訳をいつもありがとうございます
    これからも更新頑張ってください

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。そのお話は存じませんでしたが,拙訳がお役に立てたようで光栄です。

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  2. Maroon5のショウの中で、この曲でアダムがドラムを叩いてジェイムス(リードギター)がギターとヴォーカルを担当することがありました。不評なのか最近していませんけれど、結構面白かったです。

    その時初めて知った曲だったのですが、何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。わかりやすい訳をありがとうございます。

    ベースボールでも入場テーマ曲にしている人がいますから、アメリカ人的には盛り上がる曲みたいですね。

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    1. コメントありがとうございます。お元気そうでなによりです。サッカーのゴール後に流れると教えてくださった方もおいでなので,スポーツに似合う曲なのかもしれません。いずれにしろ,一度であのベースのリフが耳に残る名曲だと思います。

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  3. すみません、対訳に関することではないのですが、一つだけ気になったので!

    ジャックとメグは姉弟です。元夫婦ではないですよ~

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  4. コメントありがとうございます。お話しの件ですが,英語版のWikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/The_White_Stripes)に" Meg and Jack White were married to each other from 1996 to 2000.(MegとJack Whiteは1996年~2000年まで結婚していた)"という旨の記述があります。また,注釈として出典も明示されていますので,その点についてはそちらをご確認いただければと存じます。
    無論この記述が虚偽である可能性もゼロではありませんが,仮にそうであった場合,既に他の方によって修正されている可能性が高いので,おそらく正しいと考えるのが妥当ではないでしょうか。

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  5. すいません!
    そうだったんですね!
    私の情報は姉弟で止まってました~

    知ったかぶっちゃってお恥ずかしい。
    ありがとうございました。

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  6. デビュー当初は夫婦だったと思います。1997年デビューで、1996年結婚ですので。別居が1999年、離婚は2000年です。離婚届の写真にそう書かれてあります。

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