2013年11月17日日曜日

I See Fire エド・シーラン (Ed Sheeran)

この曲I See Fireを聞いた時,最初に思い浮かんだのが2003年の映画Cold Mountainのサウンドトラックに収録されているYou Will Be My Ain True Loveという曲でした。お気づきのように,この曲は既にこちらで取り上げていますが,それを取り上げるきっかけになったのがこの曲です。
そちらの記事をまだご覧になっていない方のために,この曲のヴィデオと共に,そちらのヴィデオも埋め込みました。2つをお聴きになれば,私の言いたいことがおわかりになると思います。
When I first heard this song, the first thing came to my mind was "You Will Be My Ain True Love" featured in the soundtrack of  "Cold Mountain" (2003).  As you see, I've already posted the song.  It was this song that got me to pick up the song.
For those who haven't read the post, I embedded the video of the song mentioned above here as well as that of this song.  Watch these videos, then you'll see what I mean.
I See Fire  (Ed Sheeran)
(Live)
(Peter Hollens Cover)
(You Will Be My Ain True Love)
Oh misty eye of the mountain below
Keep careful watch of my brothers' souls
And should the sky be filled with fire and smoke
Keep watching over Durin's sons

If this is to end in fire then we shall all burn together
Watch the flames climb high into the night
Calling out father, oh stand by and we will watch the flames burn auburn on the mountainside

And if we should die tonight we shall all die together
Raise a glass of wine for the last time
Calling out father, oh prepare as we will watch the flames burn auburn on the mountainside
Desolation comes upon the sky

Now I see fire inside the mountain
I see fire burning the trees
And I see fire hollowing souls
I see fire, blood in the breeze
And I hope that you remember me

Oh should my people fall then surely I'll do the same
Confined in mountain halls, we got too close to the flames
Calling out father, oh hold fast and we will watch the flames burn auburn on the mountainside
Desolation comes upon the sky

Now I see fire inside the mountain
I see fire burning the trees
And I see fire hollowing souls
I see fire, blood in the breeze
And I hope that you remember me

And if the night is burning I will cover my eyes
For if the dark returns then my brothers will die
And as the sky is falling down it crashed into this lonely town
And with that shadow upon the ground I hear my people screaming out

And I see fire inside the mountains
I see fire burning the trees
And I see fire hollowing souls
I see fire, blood in the breeze
I see fire (oh you know I saw a city burning) fire
And I see fire (feel the heat upon my skin) fire
And I see fire...fire

And I see fire burn auburn on the mountainside

ああ,眼下に広がる山よ
霧に包まれたその美しい目で
仲間の魂をずっと見守って
空が炎と煙に包まれても
ドゥリンの子らから目を離さず
その行く末を見ていてくれ

この旅が炎に包まれ終わるとしても
その運命をみんなで一緒に受け入れよう
目の前で炎が夜空へと
舞い上がっていくのを見つめよう
父の名を呼びながら
互いに肩を並べる
あの火が紅蓮の炎を上げて
山肌をなめて行くのが見えるはず

たとえ今夜限りの命でも
その運命をみんなで一緒に受け入れる
最後にワインをグラスに注いで
乾杯して旅立とう
父の名を呼びながら
覚悟を決める
あの火が紅蓮の炎を上げて
山肌をなめて行くのが
見えるはず
荒れ地と空が出会うあの場所で

今この目には
山の内側で燃え上がる
炎の姿が映っている
その炎は木々を焼き
魂を抉り出していく
今も炎が見えている
まるで風に舞う赤い血みたいだ
こんなヤツがいたことを
どうか覚えていてくれよ

仲間に何かが起こったら
自分もきっと後を追う
山の空洞に閉じ込められて
炎に近づき過ぎたんだ
父の名前を呼びながら
しがみつけば
あの火が紅蓮の炎を上げて
山肌をなめて行くのが見えるはず
荒れ地と空が出会うあの場所で

今この目には
山の内側で燃え上がる
炎の姿が映っている
その炎は木々を焼き
魂を抉り出していく
今も炎が見えている
まるで風に舞う赤い血みたいだ
こんなヤツがいたことを
どうか覚えていてくれよ

夜が炎に包まれても
この目を覆ってしまえばいい
だってあの暗闇が戻ってきたら
仲間が死んでしまうんだから
空が砕けて
人里離れたこの街に
そいつが真っ逆さまに落ちてきた
大地は影に包まれて
仲間の叫び声が聞こえてくる

今この目には
山の内側で燃え上がる
炎の姿が映ってる
その炎は木々を焼き
魂を抉り出していく
今も炎が見えている
まるで風に舞う赤い血みたいだ
こんなヤツがいたことを
どうか覚えていてくれよ

炎が見える
燃えあがるその炎
目の前で火が
紅蓮の炎を上げながら
山肌をなめていく

(余談)

流石は刺客です。聞いた瞬間に圧倒されるこの声。頭髪方面に不安を抱えていようが,メタボ検診でひっかかろうが(いや実際にひっかかったかどうかは存じませんが),そんなことなど彼にとって取るに足らぬことのようです。

しかも,最近彼の腕のタトゥが増えているような気がします。このヴィデオでも彼のタトゥが見えるのですが,これが「遠山の金さん」(肩ではなく腕に入ってますが)を連想させるかなり派手なものです。

もしかするとこれは,元祖遊び人「遠山の金さん」のAdam師匠が「遠足」に出かけてしまった今,その跡を狙ってのことかもしれません。

そう言えば,この曲,Peter Jackson監督の映画「Desolation of Smaug」のサウンドトラックに収録されているのですが,ヴィデオを見ているうちにだんだん彼がホビットに見えて来ました。また隣に座っている監督が何故か北海道のコロボックルに見えてしまいます・・・・監督,申し訳ありません。

20 件のコメント:

  1. はじめまして。
    たしかにYou Will Be My Ain True Loveを連想させる何かを感じますね山の雰囲気?でしょうかね。

    私としてはTheHobbitの劇中でドワーフたちが歌っていたMisty Mountains (Cold)を思い出しました。
    まぁ同じ映画をテーマにしてるだけあり同じ雰囲気を持つのは当然でしょうか。

    ところで私もEdがホビットに見えてきました、今後も彼を見るたびにホビットを連想したらどうしましょう、とても不安です。

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    1. コメントありがとうございます。Ed Sheeranが隣に家を購入した(らしい)かのTaylor Swiftは,一部では「180cmの妖精」と言われているとか。それを考えればファンタジーつながりと言うことで,Ed Sheeranがホビットに見えても,それはそれで案外正しいのかもしれません。

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  2. いつも素敵な訳をありがとうございます。
    この曲を知ったとき、「Edで、ホビットって、それ、、、まんまやん!!』と叫びました。(笑) こ、これはもしや、Taylor女史と2人、『エルフの女王とホビット』役としての出演を目論んでいるのでしょうか?

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。お話しの「エルフの女王とホビット」ですが,あまりにも2人にハマり過ぎて怖ろしいくらいです。ひょっとすると既に水面下で監督から打診がなされているやもしれません。

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  3. すみません、大変遅くなってしまいました!待望のEdの新曲なのに!!
    ・・・とは言っても、「The Hobbit 2」の映画のサントラ版への書下ろしですが。

    とにかく映画の好きなEd。特にファンタジーは大好きで、きっとこのオファーが舞い込んだときは大喜びしたでしょう。
    以前どこかのインタビューで、壮大でスケール感のある長めの曲が好き、と答えていたことを覚えています。
    この曲を聴くとまさにその通りで、制作する機会があり、映画の主題歌としてたくさんの人に聴いてもらえることは、彼にとってとても幸せなことですね。
    今回、叙事詩のように美しく和訳していただき、内容を理解して聴くと、もう映画を観なくてもいいと思ってしまいました(笑)

    それにしても、Edは寒い時期に聴くと、やはり格別です!
    この曲が発表された数日後に遠くの山に雪が降り、朝に団地の坂を下りながらこの曲を聴いたら、その美しさに震えてしまいました。
    Edの声はなぜか凍えた寒さに呼応するので、まだあまり聴いていない方には今から聴くのがおすすめですよ~!

    「エルフの女王とホビット」はハマりすぎで実現したら面白いんですが、Edの演技はイマイチなことがわかっているので、個人的にはやめてほしいですっ!
    あの大根を晒し者にしてはなりませんっ!!(笑)

    最後に、もう12月ですね。
    今年は公私ともに慌ただしく、落ち着いてコメントをする機会が少なくて残念でした。
    そんな日々でもいつもここでたくさんの音楽と出会え、運営されているvestigeさんのご苦労を思うと、わたしの心の支えにもなります。
    今年の冬もお身体にはくれぐれもお気をつけてくださいね。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。彼とは違い私はファンタジー音痴なので,こういう物語の世界に入り込むのに大変苦労するのですが,そんな私でも眼前に光景が浮かぶほど美しい曲でした。
      また,局地的に(=このコメント欄で)話題になっている「エルフの女王とホビット」ですが,Watchtowerのヴィデオを見てしまった私としては,ai_i様同様,Edには変な色気を出さず,生涯1シンガーでいてもらいたいと強く願わずにはいられません。
      最後に,こちらも寒くなって参りました。年の瀬の慌ただしい時期,どうかai_i様もお元気にお過ごしください。

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  4. 歌詞の意味がわかって楽しめました!ありがとうございます

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  5. 初めまして、vestigeさん。
    毎日、手間のかかる和訳ご苦労様です。去年の初めより頻繁にお邪魔させてもらっているのですが、コメントは初になります。
    というのも先日、ホビットを映画館で観たからなのです。私は、映画はエンドロールの最後の監督のクレジットまで見るタイプなんですが、彼の曲が流れてきたとき衝撃が走りました。なんて素晴らしい曲なんだ、と思いましたね。Ed Sheeranは認知していたんですが、彼の曲を聴くのは初めてだったもので一気にファンになりました(まだ彼の曲を一曲しか知らず、その曲が好きなだけなんですが)。ホビットの世界に合う壮大かつ威厳?に溢れた歌詞と歌声でした。
    本作の重要キャラクターに邪竜スマウグが登場したのですが、竜という言葉を使わずその恐ろしさを表現し、加えて竜の被害を受けたドワーフ目線で書かれています。この歌だけでも彼の作詞・作曲センスは一流と分かるものでした。先日のアカデミー賞を絡めて言えば、「アナと雪の女王(原題 Frozen)」からのイディナ・メンデルが歌う「Let it go」には及ばずとも歌曲賞ノミネートはしてもいいくらいの曲だったと思います。褒めすぎですかね?何はともあれ、普段ネットにコメントしたりしない自分を突き動かすパワーがありました。ホビットファンには納得の素晴らしいエンディングです。
    お節介とは自分でも思いますが、実際にホビットのストーリーを知る知らないでは、この曲の感動はまた別物です。前作の「ホビット 思いがけない冒険」は確か旧作レンタルだったと思うので、ぜひ観た上で二作目を劇場に足を運んでもらえたら、と思います。グイグイ推しで申し訳ない。
    ここで話題にされてるEd SheeranとTaylor swiftのホビットとエルフの女王の件ですが、本当ですよ。Taylorはただのエルフですが…。

    冗談です。ただあまりにも的を得ていたもので、知っていればスクリーンで探したほどでしょう。
    最後に、長々と長文失礼しました。これを契機にまたコメントしますね。

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    1. コメントありがとうございます。現在の状況で映画を観に行けるかどうかは不明ですが,機会が出来た折には是非とも見たいと思っております。また,私が言うまでもないことですが,Ed Sheeranは大変な才能の持ち主なので今後も素晴らしい曲を発表してくれると思います。

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  6. Edさんは第一印象から
    ホビットに似てるなぁと思ってしまった

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    1. コメントありがとうございます。これまで考えてみたこともなかったのですが,ひょっとしてそれがきっかけで彼にこの曲の依頼が来たのでしょうか?

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  7. 邦訳探してたので助かりました!
    でもDurin's sonはsonsだと思います...

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  8. JRRトールキン(ホビット等の原作者)ファンです。
    差し出がましいとは思いますが、上記の方に補足させてください。
    Durin(ドゥリン)は"The Hobbit"の主登場種族であるドワーフ族の始祖の名前です(参考までに;http://arda.saloon.jp/index.php?%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AA%E3%83%B3)。ですので、たしかに"Durin's sons"、「ドゥリンの子孫たち」みたいな感じだと思います。
    Edは大変なファンタジーファンだそうです。その通り、この曲は"The Hobbit"の世界観を巧みに詩にしており、本当にすばらしいです。つくづくEd、恐ろしい...と思うのはわたしだけでしょうか…

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    1. コメント並びに詳細な情報をありがとうございます。早速修正いたしましたのでご確認ください。Edとは違い,私は全くのファンタジー音痴なのでその辺りが行き届かず,ご迷惑をおかけしました。

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    2. こちらこそ、ご丁寧にありがとうございます。いつも拝見させていただいています。
      この曲はドワーフたちが勝ち目のない戦いに挑む、まさにそのときを描いた歌です(と私は解釈しております…)。アーティストかくあるべし、という感じだなあと、嬉しくなってしまいますよね。
      これからも楽しみにしてます!

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  9. 良い曲だなあと思ったら、ここにたどり着きました。
    taylorとの曲で彼を知り、なんてドキドキする曲を作るんだろう!と
    久々にヒットしています。女心を分かっていますね。
    なんでしょう、、、現実でも彼のような見た目は・・だけど、才能溢れる男性というのは非常に魅力的に映るものです。
    彼の楽曲、全て良いです!!

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    1. コメントありがとうございます。同じように仰る方はmaco様だけではありません。Edの曲には彼に「殺られた」皆様から熱いコメントが寄せられております。お時間があれば右の「エド・シーラン」のラベルを使い,彼の他の曲もご覧ください。

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  10. エドの歌声とメロディーと歌詞に殺られてしまった一人です。
    vestigeさんのおっしゃる刺客、まさにぴったりですね!

    大好きな映画のエンドロールで初めてエドを知り、この人の歌をもっと聴きたいと、すごい勢いでエド・シーランにハマりました。
    監督の娘さん!エドのファンでありがとう!って本気で思いました。
    恋の歌もいいですが、映画のような違う世界観の歌ももっと聴きたいなあと思っています。

    最後になりましたが、素敵な訳をありがとうございます。
    これから、ゆっくり他の歌詞をみせていただきます。
    楽しみ!

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  11. 曲名を辿ってお邪魔しています。

    最近日本でも名が知れてきましたSol3 Mio(ソレ・ミオ)が、新たにこの曲をカバーしていて、それに心揺さぶられたことから、歌詞などを思ってのことでした。
    なかなかドラマチックです。一度聞いてやってください。

    https://youtu.be/RNByjeiimxw



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  12. 解釈の問題という気もして少し躊躇していたのですが、やはり気になるので『ホビット』原作&映画ファンとして二点指摘させていただきます。

    "Desolation comes upon the sky"のdesolationは、映画に登場するドラゴンのことであり、これは比喩ではなくまさにドラゴンが空を飛んで荒廃をもたらそうとする様子を表しているのではと思います。

    この曲はまず間違いなくトーリン(以前の方のコメントにある、ドワーフという種族の王)の視点で書かれていると思うのですが、こう考えると"my people"は「(我が)民」と訳すべきではと思います。
    (というより、"my people"という表現があるからこそこの曲がトーリン視点であると考えているわけですが)

    以上、英文読解力も曲の解釈力も不足している者の意見ではありますが、参考にしていただければ幸いです。

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