2013年12月24日火曜日

Angels ロビー・ウィリアムズ (Robbie Williams)

今日はクリスマス・イヴです。したがって,クリスチャンの方はともかく,そうでない方の多くは,パーティやデートでお忙しく,放課後や仕事の後でこの記事を読む時間などないことでしょう。
したがって,こういう場合には,最新ヒット曲を取り上げるよりも,自分では面白いと思っているが,さほど一般受けはしない曲をやる方がいいように思われます。昨年はStingのI Burn For Youを取り上げましたが,今年は「天使」に関する曲を取り上げたいと思います。
Well, it's Christmas Eve.  Except for those who are Christians, probably many of you have a party or a date tonight and are too busy to read this post after school or work.
So it would be a better idea to post something I think interesting but doesn't seem to appeal to others very much than just to do a latest hit tune.  Thinking this way, last year I posted Sting's I Burn For You which I love.  This year I'll pick a song about angels.
Angels  (Robbie Williams)
I sit and wait
Does an angel contemplate my fate
And do they know
The places where we go
When we're grey and old
'cos I have been told
That salvation lets their wings unfold
So when I'm lying in my bed
Thoughts running through my head
And I feel that love is dead
I'm loving angels instead

[Chorus]

And through it all she offers me protection
A lot of love and affection
Whether I'm right or wrong
And down the waterfall

Wherever it may take me
I know that life won't break me
When I come to call she won't forsake me
I'm loving angels instead

When I'm feeling weak
And my pain walks down a one way street
I look above
And I know I'll always be blessed with love
And as the feeling grows
She breathes flesh to my bones
And when love is dead
I'm loving angels instead

[Chorus]

And through it all she offers me protection
A lot of love and affection
Whether I'm right or wrong
And down the waterfall
Wherever it may take me
I know that life won't break me
When I come to call she won't forsake me
I'm loving angels instead

ここで座って待っている
天使が一人この運命を
じっと見つめてるんだろうか?
あいつらにはわかってるのかな?
みんなが年を取り白髪になった時
そいつの行き先が
一体どこになるのかって
だって世の中じゃこう言ってる
その時が来たら
天使が翼を広げてやって来て
魂を救ってくれるって
だから自分のベッドでこうして寝てると
取りとめもない色んな思いが
頭の中を駆け巡って
「大切なもの」を失った
そんな風に思えてくる
だからもうこれからは
「天使」を大切にしていくよ

[Chorus]
そうすれば
ずっとあの人が庇ってくれて
愛情と思いやりを
たっぷりと自分に注いでくれる
正しいことをした時だけじゃなく
つい道を踏み外して
滝のように流されてる
そんな時でも

たとえこの人生で
どんなことが起こっても
決して負けたりするもんか
だって大声で助けを呼べば
あの人は見捨てたりしないしないんだから
だから今はその代わりに
天使を愛しているんだよ

気弱になってる時に
辛いことが次から次へと起こってくる
そんな時は空を見上げる
そうすればわかってくるから
これからもずっと変わらず
愛されているんだって
そしてそういう風に思ると
あの人が体の奥の方まで
元気を運んでくれるんだ
大切な人を失った
だから今はその代わりに
天使を愛しているんだよ

[Chorus]
そうすれば
ずっとあの人が庇ってくれて
愛情と思いやりを
たっぷりと自分に注いでくれる
正しいことをした時だけじゃなく
つい道を踏み外し
滝のように流されてる
そんな時でも

生きている間も
ひとりぼっちになったりしない
だって大声で助けを呼べば
あの人は見捨てたりしないんだから
だからもうこれからは
「天使」を大切にしていくよ

(補足)

この曲の歌詞で曲者なのが,最初の連に登場するan angelと次に登場するangelsです。一方は単数,もう一方は複数である点がポイントで,あえてその2つを使い分けているということは,必ずそこには意味があるはずです。

ただ,この点に関する解説が見つからなかったため,ここでは私個人の解釈で,単数をこの曲の宛先,すなわち主人公の愛する人,そして複数をいわゆる通常の「天使」としました。

(余談)

この曲,Robbie Williamsが①亡き母に宛てた,②亡き叔母と叔父に宛てた,③この曲の原曲を書いた無名のアイルランド人Ray Heffernanが亡き娘に宛てた,と諸説があります。

また歌詞の内容についても,a) 自分を愛してくれた人はたとえ亡くなっても空の上から見守ってくれている,b) 神はいつでも見守ってくれている,3) 人間はともすれば自分の愛する者を理想化しがちであると,これまた様々ですが,一応クリスマス・イヴなので,ここは素直に① a)の王道説を取りたいと思います。

とはいうものの,当のRobbie Williamsは,2009年11月6日付けのThe Daily Telegraphで,伝記作家のChris Heathに,この曲は夢中になっていた超常現象(paranormal)について書いたと語っているそうで「当時はそういうものを信じていたからAngelsと複数にした。特定のモデルがいるわけではなく,失ってしまった大切な人が戻ってきて自分を守ってくれるという曲だ」と語っているようなので,本当のところはわかりません。

ところで,この曲の作曲者は,一般的にはRobbie WilliamsとGuy Chambersということになっているのですが,この余談で名前の出たRay Heffernanという無名のアイルランド人が1年前にこの曲のかなりの部分を作ったとも言われています。

歌詞の内容といい,その成立までの経緯といい,はっきりしない点が多いこの曲ですが,それだけに本当にいるのかいないのかはっきりしないAngels(天使)というタイトルと,図らずも非常に合っているような気がします。

2 件のコメント:

  1. メリークリスマス!今日は性なる夜ですね!
    といっても誰かと過ごすわけでもなくなにか特別なことするわけではないんですが...
    来年には自分にも「天使」がいてくれたらいいんですが...
    今日はこの曲を聴きながら夜をすごしたいと思います

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    1. コメントありがとうございます。まず最初に私もSutan様となんら変わらぬ状況にあることをお伝えしておかねばなりますまい。
      ただ小耳に挟んだ話ですが,この曲は英国民の「葬式の際に聞きたい曲第1位」になったこともあるらしいので,今夜お休みになる際には,できれば他の曲をお勧めしたいところです。

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