2014年5月31日土曜日

The Vampyre of Time and Memory クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ (Queens of The Stone Age)

曲のタイトルに引かれました。When I Was Your Man (Bruno Mars) やand Happy (Pharrell Williams)などのタイトルとは違い,このタイトルから曲の内容を察するのは 簡単ではありません。ミュージック・ヴィデオもメタファーを多用したものになっています。
聴くところによると,これはリード・シンガーのJosh Hommeが臨死体験をした後で書いた曲で,人生や迫りくる死というものにどう向き合えばいいのかがわからないという曲なのだとか。そう言われてみると,最初の連などは,死の床で周囲を家族や知人や医療関係者に囲まれている自分の姿を,別の自分が上から見ている感じがします。
The song title drew my attention.  Unlike song titles such as When I Was Your Man (Bruno Mars) and Happy (Pharrell Williams), it's not easy to figure out what the song is about.  The music video is also rather metaphorical than literal.
It's said that the lead singer Josh Homme wrote this after his near-death experience. It is about not knowing what to do with life and how to react to almost dying.  Knowing that, the first verse seems to perfectly describe a scene where the protagonist looks down at himself from above who is in his death bed, surrounded by his family, friends, doctors and nurses.
The Vampyre of Time and Memory  (Queens of The Stone Age)
I want to God to come and take me home
'Cause I'm all alone in this crowd
Who are you to me?
Who am I supposed to be?
Not exactly sure anymore
Where's this going to?
Can I follow through?
Or just follow you
For a while?

Does anyone ever get this right?
I feel no love

Ain't no confusion here, it is as I feared
The illusion that you feel is real
To be vulnerable is needed most of all
If you intend to truly fall apart

You think the worst of all is far behind
The Vampyre of time and memories has died
I survived.
I speak, I breathe,
I'm incomplete
I'm alive - hooray!
You're wrong again
'Cause I feel no love

Does anyone ever get this right?

Does anyone ever get this right?
I feel no love

神に頼んで来てもらって
楽にしてもらいたい
だって周りにこんなに人がいるのに
それでも孤独なんだから
お前は俺の何なんだ?
俺はどういう人間なんだ?
それがもうわからない
これから一体どうなるんだ?
このまま乗り越えられるのか?
それともお前の言う通りに
やっていればいいんだろうか?
しばらくは

ひとりくらい
マトモにわかるヤツはいないのか?
自分が愛されてるなんて
今は思えないんだよ

戸惑ったりするもんか
そうじゃないかって
思ってたこともあったけど
お前が感じてる
その錯覚は本物だ
いちいち傷つきゃいいんだよ
本当に心から
ボロボロになりたいと思うのなら

最悪の時期はとっくに過ぎたって
お前はそう思ってる
吸血鬼みたいに
夜になると襲ってくる
辛かった過去の記憶は
すっかり消えて
代わりに俺は乗り越えた
話をして息をして
俺はまだ終わってない
今もこうして生きている
やったぜ!なんて思うんだろ?
だけどそれも間違いだ
だって今だって
愛されてるって思えないから

ひとりくらい
マトモにわかるヤツはいないのか?

ひとりくらい
マトモにわかるヤツはいないのか?
自分が愛されてるなんて
今は思えないんだよ

(余談)

リード・シンガーのJosh Hommeは,膝の手術をした際に合併症を起こして死にかけ,その後数か月にわたってベッドに寝たきりの生活を余儀なくされたんだとか。その時期に,人生で大切なものについて色々考え,ギターが持てるようになって最初に書いたのがこの曲だそうです。

ところで,歌詞に登場するこの箇所。

To be vulnerable is needed most of all
If you intend to truly fall apart

そのまま訳すと「一番必要なのは傷つきやすいってことなんだ,もし本当に精神的にボロボロになるつもりなら」となります。

無論これでも意味は通りますし,おそらく正しいのでしょうが「一番必要なのは」という箇所がやや翻訳調になってしまっているために,ガラスを1枚隔てたところで語られている言葉のように,あまりこちらに迫ってこないような気がします。

ただ「一番必要だ」ということは,それさえあれば取りあえずはいいということでしょう。そこで「いちいち傷つきゃいいんだよ,本当に心から,ボロボロになりたいと思うのなら」とここでは訳しました。

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