2014年9月4日木曜日

More Than Words エクストリーム (Extreme)

セックスあるいはセックスするよう求める内容だという人もいます。まあその可能性もありますが,ギタリストのNuno Bettencourtによれば,この曲は,自分の不始末を手っ取り早く解決する手段として「愛している (I love you)」という言葉があまりに簡単に使われ過ぎているため,このままでは言葉が本来の意味を失い形骸化してしまうと警鐘を鳴らしているのだとか。わかるような気がします。
Some say it's about sex or asking for sex.  Well, it could be but according to the guitarist Nuno Bettencourt, the song warns people that they use the phrase "I love you" too often and too casually as if it's a quick fix to their wrong doing or mistakes and that will eventually make it almost meaningless.  I think I know what the song says.
More Than Words  (Extreme)
Saying I love you
Is not the words I want to hear from you
It's not that I want you
Not to say, but if you only knew
How easy it would be to show me how you feel
More than words is all you have to do to make it real
Then you wouldn't have to say that you love me
Cos I'd already know

What would you do if my heart was torn in two
More than words to show you feel
That your love for me is real
What would you say if I took those words away
Then you couldn't make things new
Just by saying I love you

More than words

Now I've tried to talk to you and make you understand
All you have to do is close your eyes
And just reach out your hands and touch me
Hold me close don't ever let me go
More than words is all I ever needed you to show
Then you wouldn't have to say that you love me
Cos I'd already know

What would you do if my heart was torn in two
More than words to show you feel
That your love for me is real
What would you say if I took those words away
Then you couldn't make things new
Just by saying I love you

More than words

愛してるって
言葉を聞きたいわけじゃない
別に聞きたくないって
ことじゃないけど
これだけはわかってもらいたい
相手に気持ちを伝えるのは
別に難しいことじゃない
本当はとても簡単なんだ
言葉以上の何かがあれば
その気持ちが
本物だってわかるから
わざわざ口で言わなくていい
もうちゃんとわかってるから

相手がすごく傷ついてたら
一体何て言えばいい?
だけど言葉をかけるだけじゃ
本当の気持ちは伝わらない
相手のことが心配だって
伝えようと思ったら
言葉だけじゃダメなんだ
もしも「愛してる」って
便利なセリフがなかったら
一体お前はどうするんだよ?
もしそうなってしまったら
「愛してる」って言うじゃ
やり直せるなくなるんだぞ

口先でただ言うだけじゃ
ダメなんだ
ちゃんと態度で示さなきゃ

今までどうにかして
お前に話をして
わかってもらおうと頑張ってきた
だから目を閉じて
手を伸ばして触れてくれ
俺をしっかり抱きしめて
もう決して離さないでくれ
ただ言葉にするんじゃなくて
態度で示して欲しいんだ
「愛してる」って
わざわざ口で言わなくていい
もうちゃんとわかってるから

相手がすごく傷ついてたら
一体何て言えばいい?
だけど言葉をかけるだけじゃ
本当の気持ちは伝わらない
相手のことが心配だって
伝えようと思ったら
言葉だけじゃダメなんだ
もしも「愛してる」って
便利なセリフがなかったら
一体お前はどうするんだよ?
もしそうなってしまったら
「愛してる」って言うじゃ
やり直せるなくなるんだぞ

口先でただ言うだけじゃ
ダメなんだ
ちゃんと態度で示さなきゃ

(余談)

皆様に誤解のないように申し上げますが,リード文で「わかるような気がします」と書いたものの,それはなにも私があたかも免罪符のようにI love youを濫発しているという意味ではありません。むしろ言わんとするところは,いわゆる「言葉のインフレ」です。

例えば「号泣」。元々「大声を上げて泣く(「号泣」の号は「号令」の号)」ことを指す言葉で,普通の会話にはあまり登場しなかったのですが,見た目のインパクトが強かったのか,ある時期を境にして,あっという間にあちこちで使われはじめました。そして次第に本来の意味を失い,ただ「泣く(涙をこぼす)」という意味で使われ始めたため,遂には「声を押し殺して号泣した」などという「お前はいっこく堂か!」とツッコミたくなるような用例まで出てきました。

こうなってしまうと,本来の意味で「号泣」と言っても,それが相手に正しく伝わる可能性が圧倒的に低くなってしまいます。(滅多に泣かないような人物が)大声を上げて嘆き悲しんでいる状態を表現していたはずの「号泣」という言葉が,ただの「泣く」という意味に,いわば価値が下がって(インフレ)しまったことになります。

無論,言葉というものは,今この瞬間にも変化し続けているものなので,意味内容が時間の経過について変化するのは仕方ないところですが,その変化があまりに早すぎると,言葉の使い方とその内容に乖離が生じ,結果的にその言葉が形骸化して,最終的に言葉としての実体を失ってしまいます。

2 件のコメント:

  1. この曲を初めて聞いたのは15年以上前ですが、個人的に彼らに対して華やかなアメリカンハードロックのイメージが強かった為、抑制の効いたこの曲の雰囲気が有り体に言えば「ひよった」ように感じられてピンと来なかったのを良く覚えています。しかし、今改めて聴くと大変いい曲なんですが・・・、まあここは「大人になった」ということにしておきましょうか(笑)

    それはそうと、余談を読みつつ、「スゴイ」があまり「凄く」ない件を思い出しました。
    凄みや凄絶という言葉には現存しているように、もともと「恐ろしいほど、驚くほど」といったニュアンスがあるのではと思うのですが、そちら方面の色は薄まり、遂には「程度の甚だしさ」という意味すら揺らいでいるような・・・。発言者の年代が低い場合、かつ当該単語が連発されたりしますと、発せられるごとにその意味が虚ろになっていく気がします。・・・そんなことが気になるあたり、やはり「大人になった」のではなく「年をとった」だけかもしれません。

    そういえば少しの間ですがご無沙汰しておりました。先日3周年を迎えられたとのこと、おめでとうございます。日々更新されつつ3年間続けてこられたことは間違いなく凄い(←もちろん本義としてです)ことだと思います。日々楽しませて頂いてありがとうございます。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。しばらくお声をお聞きしなかったので案じておりましたが,お元気そうでなによりです。そもそも先日3周年を迎えられたのも,ロメオ様をはじめとする皆様がこちらをご覧くださるお蔭です。どうか今後も変わらずお付き合いくださいますようお願い申し上げます。
      それにしても「号泣」といい「カリスマ」といい,濫用されると次第に効果が薄れ,最終的に形骸化するというのはなにも抗生物質の世界に限った話ではないようです。

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