2014年9月3日水曜日

Until It's Gone リンキン・パーク (Linkin Park)

よく「物の有難みは失うまでわからない(=失ってみて初めてその有難みがわかる)」と言われますが,まさしくその通り。小学校の1・2年生くらいだった子どもの私にとって,当時の最強の敵は「退屈」であり,最大の試練が「時間をつぶす」ことでした。(またこの時間というのがなかなかつぶれませんでした,特に授業中は。)一日がまるで永遠のように感じられたことを覚えています。なのに今は1日が36時間とか48時間あったらといつも思っているんですから,まさに光陰矢のごとし。
It's often said, "You never really appreciate what you have until it's gone."  It's absolutely true.  When I was very young, say 1st or 2nd grade, the toughest enemy of mine was boredom and the toughest challenge was to kill time (and often it died hard).  I remember one day felt like an eternity.  Now I'm wishing if I had 36 or 48 hours a day.  Time actually flies.
Until It's Gone  (Linkin Park)
[Verse 1]
A fire needs a space to burn
A breath to build a glow
I've heard it said a thousand times
But now I know

[Chorus]
That you don't know what you've got
Oh you don't know what you've got
No you don't know what you've got
Until it's gone

[Verse 2]
I thought I kept you safe and sound
I thought I made you strong
But something made me realize
That I was wrong

Cause finding what you got sometimes
Means finding it alone
And I can finally see your light
When I let go

[Chorus]
Cause you don't know what you've got
Until it's gone
'Til it's gone

[Outro]
Cause you don't know what you've got
Oh you don't know what you've got
No you don't know what you've got
It's your battle to be fought
No you don't know what you've got
'Til it's gone

[Interlude]

[Verse 1]
火が点いて
燃えあがるには
その周りになにもない
空っぽの場所が必要だし
炎が明るく輝くためには
空気がなくちゃダメなんだ
こんなこと
もう何回も聞いてきたのに
こうなって
やっとそれがわかったよ

[Chorus]
お前はまだ
自分がもってるものの
その値打ちがわかっていない
そしてそれがなくなって
初めてお前は気づくんだ
恵まれてたっていうことに

[Verse 2]
こう思ってたよ
守ってやってるんだって
鍛えてやるって
そんな風に思ってた
だけどあることがキッカケで
そうじゃないって気が付いた

自分は一体どういうヤツで
一体何がやれるのか
それを知ろうと思ったら
周りに教えてもらうんじゃなく
自分で気づかなきゃ
ダメな時もあるからだ
お前の本当の輝きは
なかなか見えてこないんだ
手出しせず
お前に任せておかないと

[Chorus]
だってまだ
自分がもってるものの
その値打ちがわかってないから
そしてそれがなくなって
初めてお前は気づくんだ
恵まれてたっていうことに

[Outro]
お前はまだ
自分がもってるものの
その値打ちがわかっていない
そしてそれがなくなって
初めてお前は気づくんだ
恵まれてたっていうことに

[Interlude]

(余談)

なにしろあのLinkin Parkですから,解釈は複数存在するのがお約束です。この曲もその例に漏れず,①恋愛関係②親子関係③友人関係④国際関係と様々に解釈できるような気がします。

仮にこの曲が他のアーティスト,特に誰とは申しませんが,もっと恋愛方面にシフトした芸風の持ち主のものであったなら,これはいわゆる「自分にはあなたは勿体ない」的に体よく相手を振っているものだと考えたかもしれませんが,なにしろテキはあのLinkin Parkです。そんなにわかりやすい,有体に言えば解釈が一通りしかないような曲を書くとは思われません。ここは「裏」を読んで然るべきでしょう。

個人的には,最初に④の国際関係が頭に浮かびました。特に「こう思ってたよ,守ってやってるんだって,鍛えてやるって,そんな風に思ってた,だけどあることがキッカケで,そうじゃないって気が付いた」の辺りが怪しい。そういうつもりで歌詞を見ると,大国の軍事介入を歌ったようにも思えてきます。

したがって,いかようにも取れる歌詞であることが名曲の条件のひとつであるとすれば,少なくともこの曲は,その点は軽くクリアしているように思います。

それはともかく,ここ本館はめでたく3周年を迎え,本日9月3日から4年目に突入いたしましたが,これもこちらをご覧くださる皆様あってのことです。本当にありがとうございます。

3 件のコメント:

  1. お久しぶりでございます。そして、3周年おめでとうございます。また、その目出度い日に私の好きなLINKINをアップして頂き、個人的にも有難くい思います。さて、貴方が仰るように、彼らの歌は幾通りも解釈が可能だと思います。貴方の④の解釈で行けば、彼らの本国に対するメッセージにも取れる気がします。ただ、VERSE2の「see your light」付近のフレーズが④の解釈でいくと、自分には何かしっくりこないものがありました。とにかく、LINKINは解釈が一定していないですね(笑)また、LINKINの記事楽しみにしています。有難うございました。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。chang4様もお元気そうでなによりです。曲の解釈にこれといった決定打がなく,それゆえ聴き手によって自在に受け取れるところがこの曲の(そしてLinkin Parkの)素晴らしい点でしょう。どうか今後もよろしくお願いいたします。

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  2. 素晴らしい対訳ありがとうございます。
    国際関係だって所詮人間がやってることですから、
    恋人や友人といった個人間のやりとりと同じくらい私情はさみまくってますよね。
    ただ純水な友情とかではなくほとんど利益優先ですが・・・

    こうゆう普遍的な歌詞を書くところ本当好きです。

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