2015年11月7日土曜日

Strawberry Wine ディーナ・カーター (Deana Carter)

カントリー・ミュージックのファンではないのでその手の曲を聞くことはあまりありませんが,それでもこの曲の美しさには心を打たれました。この曲の紡ぎ出すイメージは記憶の中の10代の頃の自分の姿と当時の気持ちです。この曲が心に触れる方は少なくないと思います。
I'm not a big fan of country music and don't listen to songs in that category very often.  This song is, however,  absolutely beautiful.  Images the song conjures up are memories of ourselves in our teens and sentiments back then.  I think many of you can relate to the song.
Strawberry Wine  (Deana Carter)
He was working through college
On my grandpa's farm
I was thirsting for knowledge
And he had a car
Yeah, I was caught somewhere between a woman and a child
One restless summer we found love growing wild
On the banks of the river on a well-beaten path
It's funny how those memories they last

Like strawberry wine and seventeen
The hot July moon saw everything
My first taste of love, oh bittersweet
The green on the vine
Like strawberry wine

I still remember
When thirty was old
My biggest fear was September
When he had to go
A few cards and letters and one long distance call
We drifted away like the leaves in the fall
But year after year I come back to this place
Just to remember the taste

Of strawberry wine and seventeen
The hot July moon saw everything
My first taste of love, oh bittersweet
The green on the vine
Like strawberry wine

The fields have grown over now
Years since they've seen a plow
There's nothing time hasn't touched
Is it really him or the loss of my innocence
I've been missing so much
Yeah

Strawberry wine and seventeen
The hot July moon saw everything
My first taste of love, oh bittersweet
And green on the vine
Like strawberry wine
And seventeen
The hot July moon saw everything
My first taste of love, oh bittersweet
The green on the vine
Like strawberry wine
Strawberry wine
Strawberry wine

あの人は大学に
バイトしながら通ってて
おじいちゃんの農場で
夏休み中働いてたの
あの頃は
とにかく何でも知りたくて
色んなことに興味があった
そういう頃にあの人が
ちょうど車を持ってたの
そうなんだ
もう子どもじゃないくせに
大人とはまだ呼べないような
中途半端な状態だった
じっとしてられないような
そんなあの夏の頃
お互い相手に夢中になった
あの川の土手の上
みんながよく行くそんなところで
不思議だね
今もまだ
そんなことを覚えてる

イチゴのお酒とか
17歳の頃のこととか
なにもかも
ひとつ残らず知っていたのは
むせかえる7月の
夜空に浮かぶお月様だけ
初恋は
苦くて切ない味がした
青々としたブドウの葉っぱ
まるでイチゴのお酒のように

今もまだ覚えてる
30歳って言われると
老人みたいに思えたよ
なによりも
9月が来るのが怖かった
あの人が行ってしまうから
何回か
カードや手紙もやり取りしたし
長距離電話も一度したけど
まるで秋の落ち葉のように
いつの間にかお互いに
離れ離れになってった
なのに毎年夏が来るたび
この場所に戻ってくるの
あの頃を
ただ思い出すためだけに

イチゴで作ったお酒とか
17歳の自分のことを
なにもかも
ひとつ残らず知っていたのは
むせかえる7月の
夜空に浮かぶお月様だけ
初恋は
苦くて切ない味がした
青々としたブドウの葉っぱ
まるでイチゴのお酒のように

畑だったあの場所も
すっかり今は草だらけ
もうずっと何年も
耕す人もいないから
なんだって
時間が経てば変わっていくの
あの人に会いたくて
こんなに切ない気分になるの?
それとも無邪気なあの頃の
自分に戻りたいのかな?
そうなんだ

まるでイチゴのお酒とか
17歳の頃のこととか
なにもかも
ひとつ残らず知っていたのは
むせかえる7月の
夜空に浮かぶお月様だけ
初恋は
苦くて切ない味がした
青々としたブドウの葉っぱ
まるでイチゴのお酒のように
17歳の夏だった
あの頃の出来事を
なにもかも
ひとつ残らず知っていたのは
むせかえる7月の
夜空に浮かぶお月様だけ
初恋は
苦くて切ない味がした
青々としたブドウの葉っぱ
まるでイチゴのお酒のように

(補足)

冒頭の連で「おじいちゃんの農場で夏休みに働いてたの」とした箇所ですが,英語歌詞の対応する箇所には「夏」あるいは「夏休み」を意味する単語はありません。ただ第二連で「なによりも9月が来るのが怖かった,あの人が行ってしまうから」と主人公が述べていることから,新学期の9月になると相手が大学に戻ってしまうと推測できます。

さらにこの連の最後の方にある「みんながよく行くそんなところで」に対応する英語歌詞は「a (well) beaten path」となっていますが,この表現には「人がよく通る道」という意味に加え「他の人と同じやり方」という意味もあり,それを使うことによって,多くのティーン・エイジャーが経験しているという意味を持たせているようにも思われます。

また第二連で「なのに毎年夏が来るたびこの場所に戻ってくるの」とした箇所も,対応する英語歌詞に直接「夏」を示す言葉はありませんが,第二連の冒頭で「畑だったあの場所もすっかり今は草だらけ(The fields have grown over now)」という表現があるために夏であると推定しています。

(余談)

このブログでは私がなんらかの理由でいいと思った曲を取り上げています。投稿した曲はすでに1500曲になりますが,その中でも特に印象深かった曲を(密かに)個人的な「殿堂入り」にしています。無論そうなるには「(独断かつ偏見に満ちた)厳しい」基準を満たさねばならないのですが,この曲はまるで内からスルスル上がってくる穴馬の如く,全くのノーマークながらそれをあっけなくクリアしてしまいました。

この主人公とはまったく境遇も違いますし,むしろ重なっているところなどほぼひとつもないのですが,それでもこの曲を聞くと10代の頃に目にした街の景色や周囲のざわめき,風の匂いなどが蘇ってきて圧倒されてしまいます。

この曲,1996年のグラミー賞にノミネートされたそうですが,それも当然であると思わせる名曲です。

3 件のコメント:

  1. 素晴らしい曲ですね。

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  2. こちらのサイトで知って以来、この曲が私の心を掴んで放しません。
    曲中のエピソードに重なる経験は私にもありませんが、10代の頃をしみじみと懐かしむ年代になってからこそ、この曲の真の素晴らしさがわかるような気がしますね。

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    1. コメントありがとうございます。この曲の"Like strawberry wine and seventeen"の箇所を初めて聞いた時は大変な衝撃を受け圧倒されました。イメージの重ね方といい曲の展開といい,なにもかもが完璧で,まさにソング・ライティングのお手本とも言える名曲だと思います。

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