2017年3月1日水曜日

Alone Again (Naturally) ギルバート・オサリバン (Gilbert O'Sullivan)

ネイティヴではないため,この曲のタイトルは「Hello Again」だとずっと思っていました。確かに曲を聞くたび「h」ではなく「a」の音が聞こえていたのですが,なぜかそれがGilbert O'Sullivanの芸風であり,フランス人が「h」の音を抜かすのと同じように,そうやって歌っているのだと思い込んでいて,そのためこの曲がこれほど悲しい曲だとは思ったこともありませんでした。
As a non native English speaker, I've believed that the title was "Hello Again".  Yes, I recognized an 'a' sound instead of  'h' one every time I heard the song but somehow was convinced that Gilbert O'Sullivan pronounced it that way just like a French person who drops 'h' in the head of a word.  So I've never imagined this was such a sad song.
Alone Again (Naturally)  (Gilbert O'Sullivan)

In a little while from now
If I'm not feeling any less sour
I promised myself to treat myself
And visit a nearby tower

And climbing to the top
Will throw myself off
In an effort to make it clear to whoever
What it's like when you're shattered

Left standing in the lurch, at a church
Where people are saying
My God that's tough, she stood him up
No point in us remaining

We may as well go home
As I did on my own
Alone again, naturally

To think that only yesterday
I was cheerful, bright and gay
Looking forward to, but who wouldn't do
The role I was about to play

But as if to knock me down
Reality came around
And without so much as a mere touch
Cut me into little pieces

Leaving me to doubt
All about God and His mercy
For if He really does exist
Why did He desert me

In my hour of need?
I truly am indeed
Alone again, naturally

It seems to me that
There are more hearts
Broken in the world
That can't be mended

Left unattended
What do we do? What do we do?

Alone again naturally

Now looking back over the years
And what ever else that appears
I remember I cried when my father died
Never wishing to hide the tears

And at sixty five years old
My mother, God rest her soul
Couldn't understand, why the only man
She had ever loved had been taken

Leaving her to start with a heart
So badly broken
Despite encouragement from me
No words were ever spoken

And when she passed away
I cried and cried all day
Alone again, naturally
Alone again, naturally

もうちょっとして
まだ最悪の気分なら
自分に褒美をやる意味で
近くの高いビルだとか塔なんかのとこへ行き

天辺まで昇って行って
絶対そこから身を投げる
そこにいるみんなに教えてやるんだよ
ボロボロになるっていうのがどういうことか

教会で見捨てられて立っていた
周りでみんなが話してる
「こりゃ辛い,花嫁が逃げちゃうなんて」
「ここにいても仕方ないから」

「もう家に帰ろうよ」
それでひとりで家に帰った
ひとりぼっちだ,当たり前だろ?

まだ昨日のことなのに
あの時はまだ元気で幸せで
楽しみにしてたんだ,だって誰でもそうなるよ
これから結婚するんなら

それなのに突然パンチを浴びせるように
現実がやって来て
それでふと気づいたら
ズタズタになっていて
信じられなくなってたよ
神とか神の愛だとか
だってもし神が本当にいるのなら
なんで何もしないんだ?

こんなに困っている時に
ウソじゃなく本当に
ひとりぼっちだ,当たり前だろ?

それでこう思うんだ
こんなのは俺だけじゃないはずで
世の中にもっとたくさんいるんだよ
治らない心の傷を抱えたヤツが

そいつらは,ほったらかしにされたまま
どうすりゃいいのか迷ってる

ひとりぼっちだ,当たり前だろ?

こうやってあの頃のことだとか
色んなことを考えてたら
オヤジが死んで大声で泣いたのを思い出したよ
泣いてるとこを見られても,気になんてしなかった

65になった時
俺のママも天に召された
ママにはわからなかったんだ,どうしてこんなことになるのか
たったひとりの大好きな
相手が先に死んでしまって

ひとりで生きなきゃならなくなった
悲しみで傷ついた心をずっと抱えたままで
元気を出してと励ましたけど
ママは何にも言わなかったよ


そしてママが逝った時
また俺は泣き明かしたよ
ひとりぼっちだ,当たり前だろ?
ひとりぼっちだ,当たり前だよ

(余談)

今まで幾度となく耳にしてきた曲ですが,その明るい曲調とリードで述べた聞き間違いのせいで「別れたけどもう一度出会ってやり直そう」的な曲だと思っていました。こうして和訳してみると・・・この主人公,気の毒すぎます。

2 件のコメント:

  1. うん...?花嫁そばにいませんか?目立つのが嫌だからって式から逃げたとか。
    一般人にまぎれて、しかし本人にはわかるように気配だけは残してるはずなんですが
    なにしろ多面的な人物なだけあってほとんど空気なのか、例によって化けかたを間違えて主人公をドン引きさせるドジっ子だとか...

    花嫁はだれにも干渉されないふたりだけの場所で待っているはずですが、主人公はそういうところは望んでいないのでしょうか

    花嫁はいわば家庭における参謀です。参謀はガラス張りの部屋を嫌うものです

    ...とかなんとか身に覚えありまくりで、妄想をかきたてる歌です^_^;

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  2. いえいえ、意味がよくわかりました。よくある、アーティスト気質ゆえに尖りまくった生きかたしかできない若者の、孤独な淘汰を描いた歌ともとれます

    才能も磨かなければただの石ですからね

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