2018年5月3日木曜日

Make Your Own Kind of Music キャス・エリオット (Cass Elliot / Paloma Faith)

歌詞では 「音楽(music)」や 「曲(song)」といった言葉がメタファーとして使われることが少なくありません。この曲は「絶対そんなわけないの,歌う値打ちのある曲が,たった一曲だけなんて (Nobody can tell you, There's only one song worth singing)」という下りで始まりますが,この「曲(song)」という言葉は,アーティストや歌手は他人ではなく自分なりのやり方で音楽の道を追求するべきだとそのまま取ることも,同じように人生の生き方を意味するメタファーと考えることもできます。
Words like music and song are often used as a a metaphor in song lyrics.  This song opens with lines like, "Nobody can tell you, There's only one song worth singing."  The word song in these lines can be taken literally meaning that artists/singers should pursue their own way not someone else's in creating music.  It can be a metaphor for the way we live or life as well.
Make Your Own Kind of Music  (Cass Elliot / Paloma Faith)

(Paloma Faith Cover)

[Verse 1]
Nobody can tell you
There's only one song worth singing
They may try and sell you
Cause it hangs them up
To see someone like you

[Chorus]
But you gotta make your own kind of music
Sing your own special song
Make your own kind of music
Even if nobody else sings along

[Verse 2]
You're gonna be nowhere
The loneliest kind of lonely
It may be rough going
Just to do your thing is the hardest thing to do

[Chorus]
But you gotta make your own kind of music
Sing your own special song
Make your own kind of music
Even if nobody else sings along

[Verse 3]
So if you cannot take my hand
And if you must be going, I will understand

[Chorus]
You gotta make your own kind of music
Sing your own special song
Make your own kind of music
Even if nobody else sings along

You gotta make your own kind of music
Sing your own kind of song
Make your own kind of music
Even if nobody else sings along

You gotta make your own kind of music
Sing your own kind of song
Make your own kind of music
Even if nobody else sings along

[Outro]
No no no no
Even if nobody else sings along
If nobody else sings along

[Verse 1]
絶対そんなわけないの
歌う値打ちのある曲が,たった一曲だけなんて
あいつらが必死に押しつけたがるのは
それで不安になるからよ
こういう人が周りにいると

[Chorus]
だから周りに負けないで,自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
自分だけの特別な曲を歌っていけばいい
自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
その曲を,自分と一緒に歌ってくれる,そんな人がいなくても

[Verse 2]
このままじゃ,この先どうにもならないよ
孤立無援なんだから
辛いことも起こるかも
自分のことだけ考えて,生きていくのは何よりも難しいことだから

[Chorus]
だから周りに負けないで,自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
自分だけの特別な曲を歌っていけばいい
自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
その曲を,自分と一緒に歌ってくれる,そんな人がいなくても

[Verse 3]
だからもし,一緒にって思ってるのに,それに応えてくれなくて
どうしても行かなきゃって言うのなら,我慢するよ仕方ない

[Chorus]
だから周りに負けないで,自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
自分だけの特別な曲を歌っていけばいい
自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
その曲を,自分と一緒に歌ってくれる,そんな人がいなくても

だから周りに負けないで,自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
自分だけの特別な曲を歌っていけばいい
自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
その曲を,自分と一緒に歌ってくれる,そんな人がいなくても

だから周りに負けないで,自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
自分だけの特別な曲を歌っていけばいい
自分だけの音楽を,作っていかなきゃダメなのよ
その曲を,自分と一緒に歌ってくれる,そんな人がいなくても

[Outro]
諦めたりしちゃダメよ
その曲を,自分と一緒に歌ってくれる,そんな人がいなくても
やってることを認めてくれる,そんな人がいなくても

(余談)

リードで述べた件は,英語歌詞のmusicやsongをlife,singをliveに置き換えて考えてみるとわかりやすいかと思います。

個人的にこの曲が素晴らしいと思うのは,第三連の「だからもし,一緒にって思ってるのに,それに応えてくれなくて,どうしても行かなきゃって言うのなら,我慢するよ仕方ない (So if you cannot take my hand, And if you must be going, I will understand)」の箇所です。

他人から「こう生きるべき」と強制されたくないのであれば,己の方でも「こう生きるべき」と他人に強制してはならないはずで,不幸にも相手とその点で合意できないのであれば,そこは許容する(understand)せねばならないということを明確に示しているからです。

「自分は自分だけの世界で生きている」ということを,我々はともすれば忘れてしまいがちですが,出来る限りその点に留意することが人間関係を円滑にする秘訣なのかもしれません。

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