自分の目を疑いました。自分のブログでこの曲を検索したところ該当する曲がなかったからです。何年も前にとっくに和訳している曲だと思っていたのに違いました。そういうわけで今日はこの曲です。
I didn't believe my eyes when I got no hit in my own blog searching for this song. I thought I already translated it into Japanese years ago but I didn't. So now I'll give it a try.
Hey Jude (The Beatles)
Hey Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better
Hey Jude, don't be afraid
You were made to go out and get her
The minute you let her under your skin
Then you begin to make it better
And any time you feel the pain
Hey Jude, refrain
Don't carry the world upon your shoulder
For, well, you know that it's a fool
Who plays it cool
By making his world a little colder
Na, na, na, na-na, na, na, na-na
Hey Jude, don't let me down
You have found her, now go and get her (let it out and let it in)
Remember (hey Jude) to let her into your heart
Then you can start to make it better
Better, better, better, better (I'm begging you), better, oh!
なあジュード,こじらせるなよ
辛いことがあったって,それをバネにしなくちゃダメだ
いいか,相手に心を許せ
そうすればちょっとは運が向いてくる
なあジュード,怖がるな
いつかは出会う運命なんだ
お前があいつを認めてやれば
そこから運が向いてくるから
もし辛いと思ったら
いいかジュード,そこで止めとけ
ひとりで世界を背負うように,無理して頑張り過ぎるなよ
だってそんなのバカだから
カッコつけて
そのせいで寂しい思いをするなんて
ダメダメダメダメ,止めとけよ
なあジュード,お前だったらやれるはず
やっと出会えた相手だぞ,逃げないで打って出ろ(思いを伝えて受け止めろ)
いいか,相手に心を許せ(なあジュード)
そうすればちょっとは運が向いてくる
今よりずっとマシになる(本当に頼むよ)マシになるから!
(余談)
おそらく世界中で知らない人はほぼいないほど有名で,しかも何十年も耳にしてきた曲なのに,歌詞の内容が正確にどういう意味なのか考えてみたのは今回が初めてでした。
聞くところによるとこの曲は,冒頭の歌詞が「Hey Jules」となっており,元々Paul McCartneyがJohn Lennonの長男Julianに向けて書いた曲のようですが,後にその部分をJudeに変えることで曲により広い意味を持たせようとしたそうで,John Lennon本人はJudeは自分のことだと思うと言っているようです。
このような経緯から,歌詞に登場する「her」は一般的には当時John Lennonがつきあっていた(=浮気していた)Yoko Onoであると考えられていますが,そういった背景事情を一切無視すれば,主人公「Jude」が男性である必要も「her」が恋人である必要もありません。人間関係に悩んでいる相手を励ます内容であり,その点でおそらくどんな人間にとっても身近に感じられる曲だと思われます。
さらにここで個人的に言及しておきたいのが「And any time you feel the pain, Hey Jude, refrain, Don't carry the world upon your shoulder」の下りです。
人生の様々な問題に圧倒されて立ち往生する人間(私のことです)にとって「もし辛いと思ったら,いいかジュード,そこで止めとけ,ひとりで世界を背負うように,無理して頑張り過ぎるなよ」と言ってくれる曲があることの有難さは計り知れません。今の時代でさえそうなのですから世界が「前へ前へ」と進もうとしていた60年代であればなおさらでしょう。
これまでここの「refrain」の下りは曲の「リフレイン」であり,漠然と「繰り返す」という意味だと思っていましたが,前後の文脈から考えれば「止める」と考える方が適切でしょう。この曲と同様,イメージだけで物事を判断すべきではないということを教えられたような気がします。
今朝、YoutubeでコールドプレイのThe Scientistのビデオを見ていたら、おすすめにこの曲が出てきました
返信削除U2のWith or without youのように、この曲もある特定の曲調の親玉みたいな存在と言えるのかもしれません
コメントありがとうございます。今回和訳できたことでこの曲の素晴らしさが前にも増して伝わってきたような気がいたします。拙訳がO2様のお役に立てたとすればなによりです。
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