2012年3月24日土曜日

Brick ベン・フォールズ(Ben Folds)

この曲はBen Folds本人の実話に基づいています。大変悲しい実話で,ご覧になっている方のなかには,嫌悪感を覚え憤慨なさる方もあるかもしれません。私は歌詞の中の登場人物を批判する立場にはありませんが,彼女には非常に同情します。この一件は彼女の心身両面に深い傷跡を残したはず。彼女がこのことを乗り越え,今は幸せに暮らしていると信じたいですね。
This song is based on a true story of the singer Ben Folds.  A true and very sad story.  Some of you might find it disgusting and be indignant at.  I'm not in a position to criticize the first and second person in the lyrics but feel very sorry for her  The incident must have hurt her badly and left her a deep scar both physically and mentally.  I want to believe she got over it and is living a happy life now.    
Brick  (Ben Folds)
6 a.m., day after Christmas
I throw some clothes on in the dark
The smell of cold
Car seat is freezing
The world is sleeping
I am numb

Up the stairs to the apartment
She is balled up on the couch
Her mom and dad went down to Charlotte
They're not home to find us out
And we drive
Now that I have found someone
I'm feeling more alone
Than I ever have before

She's a brick and I'm drowning slowly
Off the coast and I'm headed nowhere
She's a brick and I'm drowning slowly

They call her name at 7:30
I pace around the parking lot
Then I walk down to buy her flowers
And sell some gifts that I got
Can't you see
It's not me you're dying for
Now she's feeling more alone
Than she ever has before

She's a brick and I'm drowning slowly
Off the coast and I'm headed nowhere
She's a brick and I'm drowning slowly

As weeks went by
It showed that she was not fine
They told me, "Son, it's time to tell the truth"
And she broke down, and I broke down
'Cause I was tired of lying

Driving back to her apartment
For the moment we're alone
But she's alone
And I'm alone
And now I know it

She's a brick and I'm drowning slowly
Off the coast and I'm headed nowhere
She's a brick and I'm drowning slowly

クリスマス明けの朝6時
まだ暗いなか,急いで身支度をした
外に出ると,冷たい空気が流れ込んできて
鼻の奥が痛くなる
車の座席は冷え切ってた
世の中の人はまだ夢を見ている頃なのに
自分は何も考えられず
ただぼんやりとそこにいた

階段を上がって向こうの家に着くと
彼女はソファの上で,体を丸めて待っていた
向こうの親はシャーロットの街まで出かけて
留守だったから
誰にもとがめられずに家を出た
そして目的地へ車を走らせた
『やってくれるところ』が見つかったんだ
ほっとするかと思ったのに
今まで覚えがないくらい
どうしようもなく心が冷えたよ

彼女はまるでレンガの重石だ
この足にしっかり繋がれてる
今いるところは岸から遠くて
どこへも泳いで逃げられない
だから重石を足に付けたまま
こうやってだんだん溺れていくんだ

7時半になってようやく順番が来た
やることもなくて,ただ駐車場をうろついた後
歩いて花を買いに出かけた
昨日もらったクリスマスプレゼントを売って
お金をつくった
わかるだろ?
こんなのイヤだったんだよ
確かに決めたのは向こうだったけど
彼女も今まで覚えがないくらい
やりきれない気持ちになってた

彼女はまるでレンガの重石だ
この足にしっかり繋がれてる
今いるところは岸から遠くて
どこへも泳いで逃げられない
だから重石を足に付けたまま
こうやってだんだん溺れていくんだ

それから数週間が過ぎたけど
彼女の体調はなかなか戻らなかった
遂にむこうの親に呼ばれて
「そろそろ本当のことを言ってくれ」って迫られた
2人とも隠し切れなかった
もういい加減ウソをつくのがイヤになってたから

彼女の家へ向かう車のなかで
2人きりになった時
気づいてしまったんだ
向こうも
自分も
お互い気持ちが離れてしまったことに

彼女はまるでレンガの重石だ
この足にしっかり繋がれてる
今いるところは岸から遠くて
どこへも泳いで逃げられない
だから重石を足に付けたまま
こうやってだんだん溺れていくんだ

4 件のコメント:

  1. vestige様、こんにちは。少しご無沙汰している間にBenの曲がアップされていて嬉しいです!今ちょうどBen Foldsのベストアルバムをレンタルしていて、Brickの和訳カードがあったので、見比べながら聞きました。翻訳ができない私が言えた立場ではありませんが、CDの和訳を担当された方も、「これで合ってるかな?」と思いながら訳されたのでは…という出来でした(笑)
    ところでThey told me, "Son, it's time to tell the truth"の箇所ですが、彼女が両親と同居していることを考えると、この両親は男性側の両親ともとれるのでしょうか(その後彼女がアパートに帰っているので)。
    Ben Foldsはこういった、個人的な(そして美談ではない)エピソードを、美しいメロディに載せてしまうところが面白いな、と思います。もし私がネイティブでも、こういう曲を好きになるかな?悪趣味だと思うかな?と、ふと考えてしまいました。長くなり申し訳ありません、今回も大変楽しませていただきました^^

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    1. pome様,お元気でいらっしゃいましたか!お噂を聞かないので年度末お仕事でお忙しいのではと案じておりましたが,お変わりないようで安堵いたしました。さてご質問の箇所ですが,①当日の朝,彼女の両親がシャーロットまで出かけていて留守だった点②体調を崩したのが彼女だった点③sonという呼びかけは自分の息子以外にも使う点(Death Cab for CutieのI Will Follow You Into The Darkでシスターが使っております)④海外サイトのコメント欄に彼女側の両親であった旨の記載があった点などを考慮しました。さらに(この点が一番重要なのですが)theyは人称代名詞です。代名詞である以上,それが指し示すものがそれ以前に明示されていなければなりませんが,歌詞中に登場する主人公とその彼女以外の人物は彼女の両親だけなので,theyは彼女側の両親と考えて間違いありますまい。それにしても,Ben Foldsの発想の独特さには驚くばかり。今後も機会があれば取り上げたいアーティストです。ところで,1か月前ほどからtwitterを始めております。アカウントをお持ちでしたら(お持ちでなくとも簡単に取れますが)是非ご覧になってください。あちらでなら比較的短時間でお返事を差し上げられるかと存じます。久しぶりにお話を伺えたことが何よりの喜び。また近いうちに是非お声をお聞かせください。お待ちしております。

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  2. 早速のご返信、ありがとうございました!両親の件、なるほどと納得しました。歌詞の内容をなるべく正確に理解しようとする作業は、なんだか学生時代の国語や英語の読解問題を思い起こさせて楽しいですね。
    お誘いいただいたのをきっかけに、twitterを登録してみました。もっぱらvestigeさんをフォローするのに利用することになりそうですが、twitterでもどうぞよろしくお願いします^^

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    1. 早速のお返事ありがとうございます。これでいつでもpome様にご連絡が差し上げられるかと思うとこれほど嬉しいことはございません。theyの件もご納得いただけたようで安堵いたしました。是非にとお誘いした割に大したことはつぶやいておりませんが,あちら(twitter)でもお目にかかれるのを楽しみしております。今後もよろしくお願いいたします。

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