2012年8月27日月曜日

End Of The Road ボーイズ・Ⅱ・メン (Boyz II Men)

あのFloyd Mayweather Jr.と2005年に対戦した時のGattiの気持ちが今になって初めてわかったような気がします。彼の繰り出したパンチはひとつもMayweatherには当たりませんでした。この歌詞には「君だって本当はまだ同じ気持ち」だの「まだそこにいるはずなんだ,,お互い運命の人なんだから」だのといった箇所が登場します。
以前も申し上げたように,ロマンティックな,言ってしまえばロマンティック「過ぎる」歌詞を和訳するのは簡単ではありません。今回は特に,歌詞の最後に登場するセリフの部分が曲者でした。
結局,GattiはMayweatherにひどくやられてタイトルも失ってしまいました。果たしてこちらは引き分けに持ち込めましたでしょうか?
Now I know how he felt when Arturo Gatti challenged Floyd Mayweather Jr. in 2005.  None of his punches landed on Mayweather.  The lyrics of the song contain lines like, "Girl, I know you really love me," and "It's unnatural, you belong to me, I belong to you."
As I said before, translating such a romantic, I'd say sometimes "too" romantic lyrics into Japanese is not an easy job.  This time, the toughest part is the spoken part at the end of the lyrics.
Gatti was beaten up pretty much by him and lost his title.  This time can I call it a draw?
End Of The Road  (Boyz II Men)
[Verse:]
We belong together
And you that I'm right
Why do you play with my heart,
Why do you play with my mind?

Said we'd be forever
Said it'd never die
How could you love me and leave me
And never say goodbye?

When I can't sleep at night without holding you tight
Girl, each time I try I just break down and cry
Pain in my head oh I'd rather be dead
Spinnin' around and around

[Chorus:]
Although we've come to the End Of The Road
Still I can't let you go
It's unnatural, you belong to me, I belong to you
Come to the End of the Road
Still I can't let you go
It's unnatural, you belong to me, I belong to you

Girl, I know you really love me,
You just don't realize
You've never been there before
It's only your first time

Maybe I'll forgive you, hmm
Maybe you'll try
We should be happy together
Forever, you and I

Can you love me again like you loved me before
This time I want you to love me much more
This time instead just come to my bed
And baby just don't let me, don't let me down

[Chorus]

[Spoken:]
Girl I'm here for you
All those times of night when you just hurt me
And just run out with that other fella
Baby I knew about it, I just didn't care
You just don't understand how much I love you do you?
I'm here for you

I'm not out to go out and cheat on you all night
Just like you did baby but that's all right
Hey, I love you anyway
And I'm still gonna be here for you 'till my dying day baby
Right now, I'm just in so much pain baby
'Cause you just won't come back to me
Will you? Just come back to me

(Lonely)
Yes baby my heart is lonely
(Lonely)
My heart hurts baby
(Lonely)
Yes I feel pain too
Baby please

This time instead just come to my bed
And baby just don't let me go

[Chorus]

[Chorus: a cappella]

お互い運命の人なんだ
それはわかってるだろ
なのにこっちの気持ちを弄んで
あれこれ心配させるんだな

これからも一緒だって言ったじゃないか
ずっと気持ちは変わらないって
好きになったって言ったのに
こんなやり方あんまりだろ
別れの言葉さえ言わないなんて

ベッドで抱きしめてそばにいるのを感じなきゃ眠れない
なのに今は一人ぼっちだ
抱きしめようとするたびに,そこにいないのに気が付いて
どうしてもつい涙がこぼれる
そのことを考えると苦しくて,いっそ死にたくなってくる
毎日が辛くて仕方ない

2人はもう終わったのに
それでもどうしても忘れられない
もういないなんておかしいよ そんな風に思えない
望みなんかなくなってるのに
何をやっても諦められない
まだそこにいるはずなんだ
お互い運命の人なんだから

君だって本当はまだ同じ気持ちなのに
そのことに気づいてないだけなんだ
だってそんな気持になったことないから
これが初めてなんだよね

だから今回のことは忘れるよ
大変だけどやってみる
2人で一緒に幸せになろう
これからもずっと一緒に

前と同じ気持ちになれる?
だけどそれだけじゃ足りないよ
体だけが目的なんじゃない
もう傷つきたくないだけだ

2人はもう終わったのに
それでもどうしても忘れられない
もういないなんておかしいよ そんな風に思えない
望みなんかなくなってるのに
何をやっても諦められない
まだそばにいるはずなんだ
お互い運命の人なんだから
今もこうして待ち続けてる
あの夜ああして傷つけて
そのままあいつと出て行った
ウワサも聞いてるけど,そんなことはどうでもいい
この気持が届いてないんだよね?
今もこうして待ってるのに
一晩中出かけて浮気したりもしてないよ
同じことをするつもりはないし,もうそんなの関係ない
とにかく今も気持は変わらないから
生きてる限り,ここでこうして待ってるよ
今も苦しくてたまらない
ここに戻ってこないからだ
いいだろ?さっさと戻って来いよ
ひとりぼっちで耐えられない
胸が痛むし
苦しいんだ
頼むよ
体だけが目的じゃない
ただ忘れて欲しくないだけ

2人はもう終わったのに
それでもどうしても忘れられない
もういないなんておかしいよ そんな風に思えない
望みなんかなくなってるのに
何をやっても諦められない
まだそばにいるはずなんだ
今も運命の人なんだから

(余談)

「ひぃぃぃぃぃぃぃーっ」。失礼いたしました。私の心の叫びをお聞かせしてしまいました。とにかく苦しい戦いを強いられました。その理由は大きくわけて2つ:

① ロマンティック過ぎる歌詞は,時としてストーカーチックになる。これは何も非英語圏に限った話ではなく,英語圏でもロマンティック過ぎる歌詞はそう思われるようです。今回のヤツも怪しい。

② こちらは日本特有の問題だと思うのですが,ロマンティックなセリフというものに我々日本人が日常生活で慣れていないため,過度にロマンティックなセリフを聞くと,反射的に「笑って」しまうという点です。

そもそもいかに相手を勘違いさせるかが命題とも言えるラヴソング業界(そんなものがあるかどうかは存じませんが)において,「笑われる」というリアクションは,「怒られる」以上に許しがたい。

後者(怒られる)の場合であれば,まだそこから,ケンカの後で仲直りという流れに持っていくというセンもないではないのですが,前者の場合はいけません。その時点でRyan O'Shaughnessyならずとも,「友達宣(friendzoned)」されてしまいます。これは痛い。

そういうわけで,和訳する際は,①と②のトラップをいかに避けるかが最大の試練でした。個人的に,歌詞の部分では,それなりにいいパンチも出せたような気もするのですが,ただ凹みをつけたセリフの部分だけはやや不安が残ります。無論,最終的な判定を待たねばなりませんが,ボクシングで言えば,この箇所は10対9で相手にポイントが入ってしまった感じです・・・・・。

2 件のコメント:

  1. 昔このCD買って、死ぬほど聴いていました。歯が浮くような台詞をこのR&B調の男子はちゃっちゃと普通にやってのけますよね。昔の同僚にそういう子がいて、人が周りにたくさんいるとエンターテイナーのように女の子と踊りたがりましたけど、女の子たちもまんざら嫌いでもない感じでした。歌が上手かったからでしょう。
    あ・・・なつかすぃい~

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    1. コメントありがとうございます。歌の上手さというのは女心を掴む上で非常に有効なテクであることはEd Sheeranを見れば一目瞭然です。しかもその同僚の方,ダンスまでマスターなさっていたとは,余程の手練れとお見受けいたしました。

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