2012年8月8日水曜日

First Kiss ライアン・オショーネシイ (Ryan O'Shaughnessy)

その方,大変なインサイダー(業界通)でいらっしゃいます。無論,あくまでも喩えに過ぎませんが,それでも,私にとっては,水晶玉を持った魔法使いも同然のお方です。音楽のことなら,ロック,ポップ,ヒップホップと,とにかく何でもよくご存じで,誰が新しいアルバムを出して,その最初のシングルカットはどの曲で,発売日はいつということまで,もれなくご存じなので,大変説得力があります。触れるものすべてを金に変えてしまう,ギリシャ神話のミダス王よろしく,この方が仰ると,どれほど荒唐無稽な話であっても事実に思えてきます。例を挙げるなら,たとえそれが「Sir Paul McCartney が性転換した」という噂でも,この方が仰れば,個人的には信じてしまいます。
このRyan O'Shaughnessyの曲のなかで,その方が一番お好きなのが,このFirst Kissということなので,今回こちらで取り上げることになりました。その資格はあります。
He's such an insider (Note, I mean metaphorically, not technically.) To me he seems a sorcerer with a crystal ball. He knows a lot about music, rock, pop, hip-hop anything. Who's going to release a new album and what is the first single off the album and when it's going to be released. Everything comes out of his mouth sounds convincing and plausible to me. Like King Midas, he turns every gossip into truth to me. Even if I hear him say Sir Paul McCartney is a transgender, I would buy it.
As for Ryan O'Shaughnessy, he said this song, First Kiss is his favorite. Now it's officially entitled a post here.
First Kiss  (Ryan O'Shaughnessy)
Every story has a beginning, a middle, and end
I'm stuck on chapter one
There's no substitute for losing a friend
You come second to none
You know I say what's on my mind
You know it can get me in trouble most of the time
I can't hold a weighted heart, gotta let it out from the start
Anyone can see you and I are just the same
If you try your best, you don't succeed, you try harder again
And all I want to know is when we were close that night
Did you take the time to close your eyes and place your lips to mine
Place your lips to mine
So when you move in for the first kiss
When you move in for the first kiss
Just make sure you don't miss
Make sure you don't miss, no
Make sure you don't miss, you don't miss, don't miss, no
Keep your eyes closed
'Cause every story has a beginning, a middle, and end

どんな物語だって,始まりがあって続きがあって終わりがある
なのに僕はまだ友達っていう最初の章で,そこから先に進めない
じれったいけど,無理強いしたら
大事な友達まで失くしそうだ
他の人となんて比べられない
この気持ちには気づいてるだろ?
いのことでいつも苦しくて仕方ないってこともわかってるよね?
気持ちを隠し続けるなんて無理なんだ 
最初からはっきり言っておけばよかった
I誰にだってわかることだよ 2人は似た者同士なんだ
やってみて,上手く行かなかくても,またもう一度やってみる
だから今聞きたいのはこれだけなんだ
あの夜,本当にすぐそばにいたあの時
(もしキスしたら)ちゃんと目を閉じて,その唇でキスにこたえてくれた?
君もキスを返してくれた?

・・・・・・・・

ならこれだけは覚えておいて
今度君が誰かとキスする時は
覚悟を決めてキスしなよ
途中でくじけたりしないで
目を閉じてちゃんとキスするんだよ
だって,どんな物語にだって,始まりと続きと・・・・そして終わりがあるんだから

(余談)

切ないです・・・。この歌詞を見て思わずうなだれてしまう方,結構おいでになるんじゃないでしょうか。ええ私とてその一人ですとも。
この曲の歌詞,一見大変シンプルなのですが,実はかなり深い。大筋で失恋の曲だとはわかったのですが,細かい点が判然とせず,和訳に意外なほど時間がかかりました。しかも,この曲に関しては,Ryan O'Shaughnessyが新人なのと,まだアルバムも出ていないという状況であるため,とにもかくにも情報がなくて,その不明な点をつめようにも八方ふさがり。乏しい想像力を駆使し,多分に妄想も加えて,この和訳を完成させましたが,それゆえ大幅に勘違いしてる可能性も場合もあります。
したがって,何かお気づきの点がございましたら,是非ともコメント欄等でお知らせくださると助かります。

リード文でお話しした方の情報では,あの「一方向 (One Direction)」の次のアルバムに,彼とEd Sheeranが楽曲を提供するとか。大変楽しみです。

さて,彼の声,私はJason Mrazに似ていると思います。よく見ると顔も似ています。顔が似ている人は大抵声も似ているので,このJason Mraz説,それなりに説得力があると思うのですが,いかがでしょうか。そういえば,YouTubeのコメントにも同じ内容のコメントを見た覚えがあります。私一人ではなかったわけですね。

6 件のコメント:

  1. Ryan O'Shaughnessy、これ見て良いなと思って調べましたが、私と同い歳ですね・・・ん〜・・・才能っていつ何に開花するかわかんないですね、ほんとに。それにしても、もっとたくさんこの人の歌を聴きたいですね。

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    1. 昨日のAs Long As You Love Meに引き続き,コメントありがとうございます。実は当初彼は別の曲で取り上げる予定だったのですが,その情報通の方がこの曲がお好きだと仰っていたので,こちらを先に取り上げました。
      それにしても今回この曲を和訳するにあたり,friend-zone (vt)という動詞があることが判明いたしました。Oxfordの辞書には載っていない単語ですが,あえて日本語にするなら「友達宣言する」くらいの意味でしょうか。
      元々は心理学的用語から派生したもののようですが,あまりに絶妙なセンスに思わず唸りました。

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  2. 和訳感謝です!ありがとうございます!
    しかしそんなギリシャ神話などに例えるぐらいの人物ではないですw
    いうならば良くて刑事ドラマに出てくる情報屋ですね。。。

    彼のアルバムは来週発売のようですが
    どうやらミニアルバムのようで10曲も収録してないようです
    その分価格がお求めやすい感じなってますね

    余談ですがTwitterでつぶやいていた好きな歌手が大体絵がうまい的な話ですが
    自分の好きなTaylor swiftは日本のある番組で絵を描いたのですが
    ものすごく下手で、本人も「歌手でよかったわ」っていうぐらいでしたね笑
    そんなTaylor swiftのオファーで実現したEd Sheeranとのデュエット曲が楽しみで仕方ない今日この頃です
    http://www.youtube.com/watch?v=X5Ch3Ocr3Cs

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    1. コメントありがとうございます。Nick様ともあろうお方がまたそのようなご謙遜を。実際,そんなことを仰っておきながら,しっかりRyan O'Shaughnessyのアルバムの発売日をご存じではないですか。しかも曲数や価格帯まで。
      本当にNick様は,音楽情報に人並み以上に疎い私のような人間にとって,実に得難いお方です。どうか今後も末永くお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

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  3. 私もfriend-zoneは知りませんでした。この単語はどうなのかわかりませんが、どんどん新しい言葉が生まれますね。情報通であるNick様のおかげで予定より早くこの歌を聴けたわけですね、Nick様、和訳していただいたvestige様に感謝です^^ 私も音楽情報はわからないので・・・邦楽をあまり聴かないので、音楽番組にも興味が無く、そういった系統の番組を全く見ません。それが洋楽となれば、もう国外。もちろんわかりません。笑 ですから、vestigeさんのHPが情報ゲットのための重要な場所なのです。笑

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    1. コメントありがとうございます。お役に立てて光栄です。言葉は生き物ですから常に新陳代謝しています。私は訳文中に新しい言葉や外来語をなるべく使わないようにしていますが,その理由がこれです。新しい言葉や流行語は確かに便利でその時の空気を表現するのには大変適しているのですが,それだけに一般的な言葉に比べて,経年劣化が激しく,ために訳文中にそういった言葉が大量にあると,時間が経過につれ,訳文そのものまで古びてしまいます。ただ,本当に便利なので,使いたい気持ちを抑えるのが一苦労です。

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