2012年8月21日火曜日

Live Forever オアシス/オエイシス (Oasis)

私の好きなJames Morrisonは,デビューする前は車の清掃サービスを請け負う会社で働いていたと聞いたことがあります。 彼と同じように,この曲を作り始めた頃,Noel Gallagherも,Inspiral Carpetsというバンドで肉体労働をしていたとか。また,この曲については,彼自身がインタヴューで「この曲は経済的に恵まれない環境で育っても,こんなことなら死んだ方がマシなんて考えたくない」という気持ちで書いたと語っています。
したがって,これらを踏まえ,またCDシングルのカヴァーがJohn Lennonの子ども時代の家であることを考えると,曲のメッセージは容易に理解できそうです。一説によると,歌詞に登場する相手(YOU)は以下のような人々を指しているそうです。1) Noel Gallagherの母親 2) 我々ファン 3) 彼が敬愛する人物(John Lennon)。
ところで,彼はこの曲を Kurt Cobain のI Hate Myself and I want to dieという曲へのアンサー・ソングとして書いたと語っているそうですが,もしそれが本当なら,この曲は先日取り上げたWonderwall の前日譚に当たる曲と言えるのかもしれません。."
I heard my favorite James Morrison worked for a company providing car cleaning service before he became famous.  Like him Noel Gallagher was a roadie for The Inspiral Carpets when he started writing this song.  He also said in the documentary Live Forever that the song was about growing up in a lower class and about resisting the 'I want to kill myself attitude.' 
Considering these things I mentioned above, and that the cover of the CD single is John Lennon's childhood home, we can understand the message of the song without difficulty.  Some say the second person (you) in the song represents three people. 1) Noel Gallagher's mother, 2) his audience (=us), 3) his hero (=John Lennon).  
I also read that he wrote this song in response to Kurt Cobain recording a song called, 'I Hate Myself and I want to die'.  If that's true, this song could be a prequel to his "Wonderwall."
Live Forever  (Oasis)
Maybe I don't really want to know
How your garden grows
I just want to fly
Lately did you ever feel the pain
In the morning rain
As it soaks it to the bone

Maybe I just want to fly
I want to live I don't want to die
Maybe I just want to breath
Maybe I just don't believe
Maybe you're the same as me
We see things they'll never see
You and I are gonna live forever

Maybe I don't really want to know
How your garden grows
I just want to fly Lately did you ever feel the pain
In the morning rain
As it soaks it to the bone

Maybe I will never be
All the things that I want to be
But now is not the time to cry
Now's the time to find out why
I think you're the same as me
We see things they'll never see
You and I are gonna live forever
We're gonna live forever
Gonna live forever
Live forever
Forever

多分本当は興味なんかないんだよ
こうやって庭の話に付き合ってるけどそんなの大して聞きたくもない
そんなことより,ここから今すぐにでも逃げ出したいんだ
大体こんな生活,辛くて嫌だって思わないのか?
考えてみろよ 生まれた時から,貧乏っていう雨に打たれて
体の芯までぐしょぐしょになってんだぞ

きっとここから今すぐ逃げ出したいんだ こんな生活もう真っ平なんだよ
人生を楽しみたい 毎日をただ送るだけの,死んだも同然の生活なんて
窮屈で息の詰まるような人生じゃなくて,ほっとできる自由な人生を歩みたい
自分の人生,所詮この程度なんて悟りたくない
そっちだって同じだろ?
こんな気持,周りは誰もわかってくれない
だから「生きてた証」を残すんだ (そうすればいつまでも忘れられない)

多分本当は興味なんかないんだよ
こうやって庭の話に付き合ってるけどそんなの大して聞きたくもない
そんなことより,ここから今すぐにでも逃げ出したいんだ
大体こんな生活,辛くて嫌だって思わないのか?
考えてみろよ 生まれた時から,貧乏っていう雨に打たれて
体の芯までぐしょぐしょになってんだぞ

勿論そんな夢,一生かなわないままかもしれない
ああなりたいとかこうなりたいとか,こうして願ってることなんて
だけどそれで諦めちゃダメなんだ
夢がかなわないならかなわないで,どうして無理なのか考えなきゃ
そっちだって同じだろ?
こんな気持ち,周りは誰もわかってくれない
だから「生きてた証」を残すんだ (そうすればいつまでも忘れられない)
人生にはいつか終わりが来るけど
何か「生きてた証」があれば
それだけはずっと消えずに残るんだ
自分がいなくなってもそのままね

(余談)

今回この曲を和訳しながら脳裏に浮かんだのがあの作曲家メンデルスゾーンでした。

このメンデルスゾーン,伝えられるところによれば,実家(という表現はヘンですが)は大変な金持ち。楽譜や曲を一度聴いただけで完全に記憶できる才能に恵まれていた上,語学にも堪能で5か国語を操ったらしい。さらに腹立たしいことに,本人が大変イケメンで,しかも奥さんも美人と,思わず藁人形と五寸釘を手に,人気のない夜中に近所の神社まで丑の刻参りをしたくなるほどの恵まれっぷりです。

そこで思ったのですが,仮に彼がもっと貧しい家の生まれ(例えばモーツァルトのような)であったなら,今以上に凄い作曲家になったのでしょうか?それともそのまま才能は埋もれてしまったのか。また逆に,モーツァルトが彼のような境遇であったなら,あそこまでの作品を残せたのかということでした。

無論,歴史にifはないのですが,リード文でNoel Gallagherが言っていることや,故Stephen JobsがStay hungry, stay foolishと語っていたことを考え合わせると,そこには何かの「法則」のようなものがあるのではないかという気がして仕方ありません。


6 件のコメント:

  1. こういう夢や野望について語る曲は
    心のわきを擽られるみたいにむずむずして好きです。

    ノエル曰く
    バンドメンバーにこの曲を弾き語りで初披露した時
    皆嘘みたいに絶句したそうで、
    ソングライター人生の中でも最高の瞬間の1つに入る
    とのことです。

    ちなむ必要もないのですが、
    僕の最高の瞬間と言えば
    中学生の頃に吹奏楽部に属していて
    毎日のように美人な先輩方に囲まれチューバを
    練習していたころは青春してて最高でした(笑)
    その後部活をやめちゃって後悔はしてますが、
    そろそろ人生の最高の瞬間を更新したいもんです……

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    1. コメントありがとうございます。日本語の「最高」は1つしかない印象ですが,英語のbestは複数存在します。実際,one of the best ~は日常的に使う表現です。
      さて,私にも勿論「人生の最高の瞬間」は存在します。ここで詳らかにするつもりはありませんが,どれも私にとって大切な「人生最高の瞬間」です。仕事で認められた瞬間もあれば,そうでないプライベートでの瞬間もあります。他の方からすれば,それが何かというほどの些細な出来事が「最高の瞬間」に思えることもあります。
      「人生の最高の瞬間」は,ボクシングの暫定チャンピオンのように次々入れ替わっていくものではなく,イチローの安打数のように積み重なっていくものだと思います。
      どうかこれから,どらもん様の吹奏楽部での「人生最高の瞬間」の上に,また新しい,どらもん様だけの「最高の瞬間」を重ねていってください。ある日もう思い出せないほど「最高の瞬間」が蓄積していることに気が付くはずです。
      それにしても,どらもん様の「青春」の枕詞は,「美人の先輩方に囲まれチューバを練習していたころ」なんですね。羨ましい。

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  2. 初めてコメントさせていただきます。
    非常に色々な訳され方をしていて本当に参考となります。
    訳とは違って少し気になったので投稿させていただきますが、
    The Inspiral Carpetこれは清掃会社では無くて、
    マンチェスターブームの時に活動していたバンドの事だと思います。
    ノエルはそのバンドのローディーを一時期していましたので。

    いつも楽しみにしていますのでこれからもがんばって下さい。

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    1. コメント並びに詳細な情報と温かいお言葉をありがとうございます。リード文をお読みいただくとおわかりかと存じますが,清掃会社で働いていたのはJames Morrisonです。Noel Gallagherに関しては肉体労働をしていたとしか書いておりませんが,私のスキル不足で誤解を招いてしまったことをお詫びするとともに,より正確な記述になるよう訂正いたしましたのでご確認ください。

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  3. DontTrustAnyone2015年12月7日 21:43

    はじめまして。
    LIve Foreverの和訳は理解していたつもりでしたが、こちらの和訳を見て、本当に心打たれました。この和訳の解釈で改めて曲を聴くと、より一層曲に入り込め、本当に感動し勇気づけられることが出来ました。
    私個人的にオアシスで一番の曲なんで、とても感動しています。普段ネットにコメントなど面倒なんで書きませんが、これは感謝を伝えずにはいられませんでしたので。ありがとうございました。

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    1. コメント並びに過分なお言葉ありがとうございます。DontTrustAnyone様のお役に立ててなによりです。「自分がこの世を去った後にも残り続ける何かを作り出したい」という気持ちはどんな人間にもあるものだと思いますが,実際にそうできる人間はそれほど多くはありません。それだけにそれを実現したNoel GallagherやJohn Lennonの偉大さに(Noel Gallagherはまだ存命ですが)圧倒されてしまいます。

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