2012年9月11日火曜日

Standing In The Dark ローソン (Lawson)

この曲は10月14日発売の Lawson のサード・シングルだとか。いつどこでこの曲を知ったのかは覚えていませんが,聞いてすぐに受けそうで妙に聞き覚えのある曲だなと感じました。おそらく,サビの部分が昨年ヒットした Lady Antebellum の Need You Now に似ているのと,リード・シンガーの Andy Brown の声,(具体的に申しますと,1:37秒辺りの高音部)が玉置浩二のそれに似ているからだと思います。この歌詞で描かれる状況は,大体The Script の Noting と同じですが,主人公は酔っていません。
それにしても,この歌詞,主人公の立場に感情移入すると,ロマンティックなところのある大変に切ない歌詞ですが,これが相手(彼女)の立場になるとそうはいきません。なにしろ想像してみてください。男が玄関のところに立って,自分と彼氏のいる部屋の中をじいっと窓越しに見つめているんですから。相当気持ち悪いですよね?
This is Lawson's third single scheduled to be released on October 14, 2012.  I don't remember when and where I stumble across the song but I found it catchy and strangely very familiar.
The reason is probably that the hook reminds me of Lady Antebellum's "Need You Now" and the lead singer Andy Brown's voice of Koji Tamaki, especially when he hits high notes around 1:37. The situation the protagonist is in is almost the same as that described in The Script's "Nothing" except for the protagonist being drunk.
By the way, the lyrics sound a bit romantic and heartbreaking at the same time when you relate to the protagonist.  When you relate to the second/third person (girl), however, it sounds a bit different.  Just imagine that a guy is standing outside the door, staring into the room you and your boyfriend are in through the window.  Quite creepy, eh?
Standing In The Dark  (Lawson)
(Lyric video)
Sitting here wide awake
Thinking about when I last saw you
I know you're not far away
I close my eyes and I still see you
Lying here next to me
Wearing nothing but a smile

Gotta leave right away
Counting cracks along the pavement
To see you face to face
Thinking about the conversation
I know I'm not one to change
I've never wanted nothing more
But as I walk up to your door

I'm standing in the dark
She's dancing on the table
I'm looking through the glass
She's someone else's angel
It may sound stupid that I'm wanting you back
But I'm wanting you back, girl
And now I'm standing in the dark, dark, oh
Dark, dark

All I want to do is hide
But I can't stop myself from staring
Wishing his hands were mine
I can't stop myself from caring
And as he turns down the lights
I'm feeling paralysed
And as he looks into her eyes
Yeah, alright

I'm standing in the dark
She's dancing on the table
I’m looking through the glass
She's someone else's angel
It may sound stupid that I'm wanting you back
But I'm wanting you back, girl
And now I'm standing in the dark, dark, oh
Dark, dark, oh
Dark, dark, oh
Dark, dark, ohh, oohh

I'm standing in the dark
I'm standing in the dark

I'm standing in the dark
She's dancing on the table
I'm looking through the glass
She's someone else's angel
It may sound stupid that I'm wanting you back
But I'm wanting you back, girl
And now I'm standing in the dark, dark, oh
Dark, dark, oh
Dark, dark
She's someone else's angel
She's someone else's angel

眠れないまま,ここでこうして腰掛けながら
最後に会ったのはいつだったっけと考えてる
だけどもう会えないわけじゃない
目を閉じれば,今も姿が浮かんでくる
すぐそばに寄り添いながら
なにひとつ身につけず
微笑みだけを浮かべてる

そうしてたら,いてもたってもいられなくなって
舗道の割れ目を数えながら
直接話をしに行った
会ったら何て言おうと考えてた
懲りないヤツだってことはわかってたけど
とにかく会って話したかった
なのにそこに着いたら・・・・

絶望で目の前が見えなくなった
だってあの子はテーブルの上で楽しそうに踊ってる
窓ガラスの向こうを眺めながら
もう相手がいるって気が付いた
やり直したいなんてバカみたいだけど
それでも本音はそうなんだ
だから今は目の前が真っ暗で
もう何も見えないよ

こんなとこにいちゃいけないのに
どうしても目が離せなかった
すぐにそいつと入れ替わりたい
諦めなきゃと思うのに,どうしても思いを吹っ切れない
だから部屋が暗くなってくと
体の感覚がなくなって,もう何もわからなくなった
目の前であの子とそいつが見つめ合ってる
ああそうなんだ そういうことか

絶望で目の前が真っ暗になった
だってあの子はテーブルの上で踊ってる
窓ガラスの向こうを眺めながら
もう相手がいるって気が付いた
やり直したいなんてバカみたいだけど
それでも本音はそうなんだ
だから今は目の前が真っ暗で
もう何も見えないよ
失意のどん底に突き落とされて
もうなにも考えられない

絶望で目の前が真っ暗になった
だってあの子はテーブルの上で踊ってる
窓ガラスの向こうを眺めながら
もう相手かがいるって気が付いた
やり直したいなんてバカみたいだけど
それでも本音はそうなんだ
だから今は目の前が真っ暗で
もう何も見えないよ
だってもう相手がいて
手が届かなくなったんだから

(補足)

第2連にある Counting cracks along the pavement という箇所ですが,おそらく主人公と(元)彼女との間に生じた諍いを表していると思います。どうやら主人公の方が「やらかした」ようです。

さらに,第3連のShe's dancing on the tableです。この箇所,「踊ってた」と文字通りに訳してあるのですが,実は類似の表現に,dance on the mattress というのがございまして,そちらの意味は・・・そういうことです。

無論,心の美しい方がご覧になれば,もう「踊ってた」としか思えないのかもしれませんが,私の場合元来が邪な心の持ち主なので,どうしても「邪念」が捨てきれません。さらに言えば,その邪念が当たっていた場合,主人公の心情は察するに余りあります。目の前が真っ暗になるのも無理からぬところでございましょう。

(余談)

ひょっとすると皆様の中には,「補足」と「余談」とどこが違うんだよとお考えの方もおいでかもしれません。実は大きく違います。

歌詞を理解する上で役に立つ情報やアーティストを知る上で手がかりとなる情報が「補足」で,それ以外の言ってしまえば,「そこまでの情報は求めてへん」的情報が「余談」です。

これでもまだわかりにくいという方のために,さらに詳しくご説明いたしましょう。現在飛ぶ鳥を落とす勢いのOne DirectionのOne Thingを例にとりましょう。下のミュージック・ヴィデオをご覧になりながらですと,より一層ご理解いただけるかと存じます。

この場合,メンバーの経歴ならびに,このミュージック・ヴィデオが2011年の11月28日にロンドンで撮影されたという情報は「補足」です。


しかし,1:15のところで「牛丼乗せろ~」と空耳が聞こえるというのは明らかに「余談」になります。いかがでしょう?ご理解いただけましたでしょうか?

11 件のコメント:

  1.  最近このサイトをみつけました。詞の理解も深く、日本語の選び方も的確で本当にびっくりです。ランチタイムに更新を確認するのが、目下の楽しみになっています。曲の選択もよいです。
     第2連のところ、難しいと思います。訳を読むと、なるほどそう取れば、と思いましたが。「ここはどういうこと?」と思うこともあるでしょう?そういう時は、どうしているのですか?

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  2.  最近このサイトをみつけました。詞の理解も深く、日本語の選び方も的確で本当にびっくりです。ランチタイムに更新を確認するのが、目下の楽しみになっています。
     第2連のところ、難しいと思います。訳を読むと、なるほどそう取れば、と思いましたが。「ここはどういうこと?」と思うこともあるでしょう?そういう時は、どうしているのですか?

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。

      ご質問の件ですが,率直に申しまして,ネイティヴでない私には「ここはどういうこと?」と思わない歌詞の方が稀で,ここで取り上げる曲の95%以上にはもれなくその疑問が付いて参ります。

      無論この曲のようにいわばストーリーの流れが決まっているものは,その流れに沿って想像して訳文を作ってもさほど支障はでませんが,なかにはその箇所をどう訳すかによって,歌詞全体の流れや,果ては結論までが変わってしまうものもございます。

      したがって,そのような場合には次のような手順を踏むことになります。

      ①海外の歌詞サイトを検索してヒント(解説)を探す
      ②そこに手がかりがない場合,YouTubeのコメント(何万とある場合もあります)を探す
      ③Googleで検索をかける
      ④保留にする(いわゆる「寝かし」です)
      ⑤お蔵入り

      番号が大きくなればなるほど「難度」が増します。

      現時点でも,④の「寝かし」に入っている曲が数曲存在します。この「寝かし」の曲,歌詞全体が全く掴み切れないものもあれば,逆にただ一箇所だけが納得できず,ためにこの状態になっているものもございます。

      さてあちこちで度々申し上げているのですが,このサイト(本館:ブログ)のコメント欄には,匿名様が多数おいでになります。どのようなお名前でも結構ですので,お差し支えなければ,名乗っていただけると助かります。また別館(twitter)でも余談を展開しております。お時間があればそちらへもおいでください。お待ちしております。

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    2. 実はブログにコメントをつけたのは初めてで、何度もコメントしたりいろいろ怪しい行動をとってしまいました。ゴメンナサイ。(今日ももしかしたら、似たようなコメントを複数送ってしまったかも・・・)

      詳しい手順を教えて下さってありがとうございました。この慎重な手順で、破綻の無い訳詞が完成しているんですね。

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    3. コメントありがとうございます。平日の昼間ですと,昼休みの時間でない限り,いただいたコメントをすぐに公開できないことがほとんどですが,こちら(管理人)には届いておりますのでご安心ください。
      いつかは「ここはどういうこと?」と思うことなく,すらすらと和訳できるようになりたいと思っておりますが,まだまだ道は険しく道のりは遠そうです。

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  3. 彼らのことを調べようと、lawsonと検索するとどうしても
    某コンビニのサイトがいっぱい出てきてしまい
    探すのが大変だとどっかの面倒くさがりの誰かが言ってました
    玉置浩二は笑いました、完全一致です笑
    たしかに元彼が立って見つめていたら通報もんですねw

    One DirectionのOne Thingの空耳は実は自分もそう聞こえていた1人でした(牛丼)
    あと無理やり感ありますが、「夕方も~安心~」と聞こえるような(意味不明

    先週、この歌をMTVのイベントで受賞したこともあって生で歌ってましたが
    客席のGreen Dayのビリーの顔がポカーンとしてましたね
    何を思ったんでしょうね・・・w

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    1. コメントありがとうございます。検索の件ですが,lawson uk wikipediaで検索すれば(英語ですが)すぐに出て参ります。
      さて,玉置浩二説ですが,実は第1連の中音部は川平慈英に似ているような気がいたします。声の裏地が似ているという感じでしょうか。今にも「いいんです!」と言い出しそうです。
      それにしてもNick様はいつもながら(以下同文)。

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  4. ローソン・・・?
    と思いましたが某コンビニとは何の関係もないですねw
    一発で覚えれますね(日本人限定)
    と、コンビニの話ばかりしてしまいましたが素晴らしい曲ですね、聴きやすいですし

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    1. コメントありがとうございます。おそらくこのバンド名を耳になさった方,とりわけ日本人の方は,10人中10人がそうお考えになると思われます。無論私もその一人であったことを申し添えておかねばなりますまい。

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  5. 自分もいつの間にかこの曲を知ってからLawsonが好きになったのですが、
    歌詞は少し意外でした。
    このサイトは本当にお世話になっています。
    Zara Larssonの「Uncover」が載っていたときはとても驚きました。
    そちらも歌詞が素敵で、本当にこのサイトがなければ一生意味を知らないままだったかもしれません…笑

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。かつや。様のお役に立てたと知り,サイト運営の苦労も報われるような気がいたします。今後もできるだけ「自分の気になった曲だけを取り上げる」というスタイルを続けていきたいと考えておりますので,かつや。様もどうかよろしくお付き合いください。

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