2012年10月14日日曜日

Second Best ザ・ライスクッカーズ (The Ricecookers)

この曲の和訳をリクエストされたのはリクエスト受け付け中止を決める前でしたが,当初はこの曲を本館(ブログ)に投稿するつもりはなく,リクエストなさった方にtwitterのDM(ダイレクト・メール)で数回に分けて送って終わりにしていました。
英語の歌詞を和訳する本館ですが,実はその「英語歌詞」の定義ははっきりと決まっているわけではありません。無論英語で書かれていることは必須条件ですが,演者までが英語のネイティヴであることまでを求めているわけではありません。ただ,一度英語歌詞の和訳をリクエストされたものの,演者のバンドがJポップに入るという理由でそのリクエストをお断りしたことがあって,これに従っていれば,この曲もここで陽の目を見ることはなかったと思います。
ところで,今日「地球温暖化」「二酸化炭素(CO2)」「エコロジー」などという言葉を日常的に耳にするようになりました。この状況下で地球温暖化に歯止めをかけるためには,「リサイクル/リユース」が鍵となります。
確かにこの曲の和訳,リクエストなさった方はすでにご存じですが,他の方は違います。いいですか?「リサイクル」が鍵なんですよ。
One of my followers requested the translation of this song before I stopped answering song requests.  First I didn't intend to post this as a blog entry for some reason and just sent it by DM to him (the follower).
The definition of an English song here is not clear-cut.  The song must be written in English, of course and that's an essential but not necessarily sung/played by native English speaker(s).  Once I declined a request from another follower on the ground that the band is categorized as J-pop.  Considering it, this shouldn't have been posted..
However, words like 'global warming,' 'carbon dioxide (CO2) ,'ecology' has entered our everyday language nowadays.  In the circumstances, 'recycling and reusing' is the key to stop the global warming.
It's true that he already knew the translation but others don't.  Remember 'Recycle' is the key. .
Second Best  (The Ricecookers)
It's like I'm high and I can't even breath it's
Hard to not let me break and
Leave this world full of pain and
Let the rest pass me by.

They say it's all about getting your
Feet together and standing up
Straight in a line and never
Backin’ down to no one
It's always facing forward
Don't ever let them see you cry
'cuz you will loose to them and
End up second best so

Fight and don't let me down it's
Hard I know but you have to
Keep fighting for a part in this world
It's for the best

Life has always been a
Fight for what you've got but
Im here to stand for me and
What I’ve always dreamt of
It might seem wrong in your eyes
That I’ve wondered off track
But this is what I chose for
Me and I need you ‘cuz

High and I can't even breath it's
Hard to not let me break and
Leave this world full of pain and
Let the rest pass me by.

Have you ever stopped to think
All you've had you've hidden it away
I'm not here for you to win back
Whatever it is you've lost

Can't you understand?
When I've lost my ways I'll need you here
To push me forward,
So I never give up my fight

High and I can't even breath it's
Hard to not let me break and
Leave this world full of pain and
Let the rest pass me by.

High and I can't even breath it's
Hard to not let me break and
Leave this world full of pain and
Let the rest pass me by.

Fight and don't let me down it's
Hard I know but you have to
Keep fighting for a part in this world
It's for the best

この感じ
ハイになって息もできない
どうやっても
体が地面から浮き上がり
苦痛に満ちたこの世界から離れてしまう
他のことなんてどうでもよくなる

こういうことだ
両脚をきちんと揃え
線に並んで直立し
決して後戻りなんかするんじゃない 
誰かに頼るなんて許さない
いつも前を向いていけ
涙は見せるな
そんなことしたらヤツらに負けて
脇役に成り下がってしまうんだから

だから戦え,期待を裏切るな
辛いのはわかってる だけど必要なことなんだ
この世界で認められるために戦い続ける
そうすることが大事なんだ

人生ではいつも
何かを守るために戦わなきゃならない
だけど俺は自分のため
そして夢のためにここでこうして戦ってる
お前から見たらバカげてるかもしれないが
そのために無難な人生も手放した
だけど後悔はしていない
自分のためにしたことだから
だからお前も仲間になれ
だって

この感じ
ハイになって息もできない
どうやっても
体が地面から浮き上がり
苦痛に満ちたこの世界から離れてしまう
他のことなんてどうでもよくなる

今までふと立ち止まって考えてみたことあるか?
もう失くしてしまったものや,今まで隠してきたもののこと
取り戻せって言ってるわけじゃない
負けは負けに変わりない

わかるだろ?
これから道に迷った時,そばに誰かにいてほしい
この背中を押してほしいんだ
そうすれば,戦いを投げずにすむんだから

この感じ
ハイになって息もできない
どうやっても
体が地面から浮き上がり
苦痛に満ちたこの世界から離れてしまう
他のことなんてどうでもよくなる

この感じ
ハイになって息もできない
どうやっても
体が地面から浮き上がり
苦痛に満ちたこの世界から離れてしまう
他のことなんてどうでもよくなる

だから戦え,期待を裏切るな
辛いのはわかってる だけど必要なことなんだ
この世界で認められるために戦い続ける
そうすることが大事なんだ

(補足)

The Ricecookersは,日本人のバンドですが活躍の場がアメリカであることと,歌詞が完全に英語であることでかろうじて「洋楽」の括りに入れても良いような気がします。また,曲としてもいい曲なので「リサイクル」の意味もあって今回取り上げました。リクエストなさった方も「この曲を知らしめたい」とお考えだったので,そういう意味でも取り上げてよかったと思います。

ただ一体この曲が具体的に何について歌っているのかは不明なまま。大まかなメッセージは「戦い続けろ」なのでしょうが,手がかりとなる資料が皆無です。かなり広範囲にネットで調べたのですが,全く見つかりませんでした。

したがって,内容を誤解している可能性も大いに残されております。この曲の歌詞に関して,何か情報をご存じの方がおいでになりましたら,こちら本館のコメント欄でも別館(twitter)でも結構ですので,お知らせくださると助かります。

(余談)

rice cookerは文字通り「炊飯器」。日本人のアイデンティティを表すのにこれほど適切な電化製品はないのではないでしょうか。たとえ部屋を北欧家具で部屋を統一しようと,コルビジェの高価な椅子があろうと,あるいはそこら辺からお香の匂いが漂ってきそうなインドな感じの部屋であろうと,そこに炊飯器があるだけで「日本人が住んでいる」という感じが強烈に漂ってきます。バンド名にこの名前を選んだセンスが個人的に大変好きです。



7 件のコメント:

  1. 自分なりの解釈なんですが
    サビの部分はなんとなくライブ後の感覚を綴っている気がします。
    歌詞に出てくる“奴ら”は数多い自分たちのバンド、
    そばに居てほしい“誰か”はファンのこと。

    全体的には音楽業界で曲を作り続けてファンの期待を裏切らずに、
    一線に立つ意思表示的な曲なのかなぁと、
    やや無難な解釈な気もしますし確定的な資料は無いのですが、
    ウェルカムライブ!って感じのバンドでもあるので
    なんとなくしっくりは来ます。

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    1. コメントありがとうございます。どらもん様の解釈を伺い,眼からウロコが落ちたような気がいたします。おそらくその解釈で決定ではないでしょうか。you nailed itという感じです。
      これでもうこのサイトをいつどらもん様にお任せしても大丈夫ですね。どらもん様にそのお気持ちがあれば,いつでも本館・別館どちらでも結構ですのでお知らせください。晩節を汚すことなく,私はその場で「引退」を表明する所存ですっ。

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    2. 自分たちのバンドじゃなくて自分たち“以外”のバンドですね。

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  2. The Ricecookers ですか!SPECというドラマが大好きで観ていたのですが、その主題歌を彼らが担当していました。特徴的な声のヴォーカルが良いですね。私は正直、日本人アーティストが海外で活躍するのは難しいと思っています。実際今も日本人が売れるなんて稀というか、ほとんどありませんし。元々骨格も違うせいで、最初から出せる声量に大きく違いが出てしまっている。世界で認められるような歌唱力が持てる日本人が非常に少ない。世界市場に乗り出そうという貪欲さもあまりない気がしますし(これはまあ実際アーティストたちの知り合いではないので断言できませんが)、日本語の歌詞であるというのも、残念ながら少なからず関係していると思います。日本の歌には日本の歌の良さがあるのかもしれませんが、時々そんなことを考えてしまいます。

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    1. コメントありがとうございます。リクエストくださった方も同じドラマのお話をなさっておいででした。
      さて,日本人アーティストの件。基本的には私もnakko様と同意見ですが,そう考える根拠は大きく違っています。
      まず第一に,骨格のお話は個人的にはexcuseだと思っています。音楽の世界では声量が全てではありません。また仮にそれが正しいとすれば,大柄なヨーロッパ人,例えばオランダや北欧のアーティストが世界を席巻しそうなものですが,今のところ数えるほどしか思いつきません。
      無論私の知識が乏しいせいかもしれませんが,その私が認識できるほどの成功という意味で仰っているのでしょうから,お話と矛盾するような気がいたします。おそらく骨格云々を仰る方々はそう仰ることでご自身を納得させておいでなのではないでしょうか?
      むしろ,最大の原因は「ハングリーさ」言いかえれば「日本社会の安定性」の方であると私は思います。英語はさして問題ではありません。歌詞の内容が伝わらないほど酷い英語でなければ大丈夫ですが,安定した日本社会では,出て行きたい,どうしても音楽の世界で成功しなければならないという思いが希薄なのだと思います。前述のヨーロッパ人アーティストが少ないという点もここにつながります。そうする必要がないのです。
      今後日本社会の安定性が崩れてしまえば,それも変わるかもしれませんが,果たしてそれが良い事なのかどうかは私にはわかりません。

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  3. 今日は一方向は、小休止。こういう人たちがおられるんですね。いいですね。詩も良いですし、バンドとしても水準以上な感じでまとまっていて、すごいなあ、という気がします。でも、海外のミュージックシーンで成功をおさめようと思えば、なんというか、魂を揺さぶるもの、とでもいうか、言葉ではなかなか言い表せませんが、そういう突き抜けたものが必要だと思うので、そのハードルを越えるのが大変なような気がします。この曲を聞く限りでは、覚悟を持って臨んでおられるようなので、がんばってほしいと思います。

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    1. コメントありがとうございます。前のnakko様からのコメントの際にも申しました通り,私は最大の関門は「ハングリーさ」の欠如だと思っています。ソングライティングには,怒り・悲しみ・愛情といった強い感情が不可欠だと考えていますが,そのどれもが豊かな社会ではなかなか手に入りにくいものです。今後彼らが今以上の成功を収められるかどうかは,どこまでそのハングリーさを維持できるのか,言いかえればどこまで自分を追い込めるのかにかかっているような気がいたします。

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