2012年11月30日金曜日

Moonshine ブルーノ・マーズ (Bruno Mars)

この曲,80年代の曲に聞こえませんか?例えばMichael Jacksonの曲のように私には思えます。かつて(そして多分今も)King of PopはMichael Jacksonでしたが,Bruno Marsもある意味「王(King)」 であると個人的には思っています。つまり用語集でもお知らせしているように「ポップのミダス王」です。そしてMJにあって彼にないものといえば,それはすなわち「ダンス」ではないでしょうか。したがって,彼が王位を継承するためには,ダンスをマスターする必要があると思います。
それはともかく,英語を使わない我々の耳には,この曲は美しい女性との恋の曲に聞こえます。しかし,題名のMoonshineは,実はアメリカの禁酒法時代の密造酒という意味です。したがって,これを踏まえると,歌詞に登場する「相手(YOU)」は女性ではなくアルコールであり,主人公はアルコール依存症ということになります。こう考えるのは飛躍し過ぎでしょうか?
Doesn't this song sound like music from the 80s?  I think it does, for example, some Michael Jackson's.  Well, Michael Jackson was (and maybe still is) the King of Pop and Bruno Mars is also a king, in a way, I mean 'King Midas of Pop'.  So what's is missing for Bruno Mars to succeed to the throne, I mean, THE King of Pop?  I guess it's dance.  To be on the throne, he needs to learn how to dance.
Anyway, to those who do not speak English like us, it sounds like a song about a relationship with a beautiful girl.  The song title, however, means illegally distilled and sold alcohol during Prohibition in the US.  Considering this, I think the second person in the lyrics is not a girl but alcohol and the protagonist is an alcoholic.  Do you think it's far-fetched?
Moonshine  (Bruno Mars)
Hello
You know you look even better than the way you did night before
And the moment that you kissed my lips you know I started to feel wonderful
It's something incredible, there's sex in your chemicals
Ooh, let's go
You're the best way I know to escape to the extraordinary
This world ain't for you, and I know for damn sure this world ain't for me
Lift off and say goodbye
Just let your fire set me free
Ohhh

Moonshine, take us to the stars tonight
Take us to that special place
That place we went the last time, the last time

I know, I was with you last night but it feels like it's been so long
And everybody that's around they know that I'm not myself when you gone
It's good to see you again, good to see you again
On top of the world, is where I stand when you're back in my life
Life's not so bad when you're way up this high
Everything is alright, everything is alright

Moonshine, take us to the stars tonight
Take us to that special place
That place we went the last time, the last time, ohh

Moonshine, your love it makes me come alive
Take us to that special place
That place we went the last time, the last time

Tu-ru-tu don't you never look back
We are not afraid to die young and live fast
Give me good times, give me love, give me laughs
Let's take a ride to the sky before the night is gone

Moonshine, take us to the stars tonight
Take us to that special place
That place we went the last time, the last time, ohh

Moonshine, your love it makes me come alive
Take us to that special place
That place we went the last time, the last time

なあ
昨日の夜もそうだったけど,今夜はそれ以上にグッとくる
お前とキスした瞬間に,それまでの悩みは消えてしまって
すごく楽しい気分になった
信じられないよ その魅力にはどうしたって逆らえない*
さあ始めよう
どこかとんでもない所,あっちの世界へ行きたいと思ったら
お前の右に出るものはない 思いつくうちじゃお前が最高だよ
この世にお前の居場所はない いちゃいけない存在なんだ
しかも俺の居場所もない そこはイヤになるほどわかってる
だからしばらくここを飛び立って,この世の中に別れを告げるよ
お前の力で火をつけて,俺を自由にしてくれよ

お前の力で,みんなを別世界に連れてってくれ
普通は行けないようなとこ
前に行ったあの場所に
今度もまた行かせてくれ

昨日も飲んだばっかりなのに,ずいぶん飲んでない気がするな
まわりは口を揃えてこう言うんだ 素面の時のこの俺は
いつもの俺とは別人だって
だから,またお前と会えて良かったよ 本当に会いたかったぜ
お前をそばに置いてると,天下を取った気持ちになる
気分も舞い上がって,人生も悪くないって思ったりする
万事オッケーって気分になる 

お前の力で,みんなを別世界に連れてってくれ
普通じゃ行けないようなとこ
前に行ったあの場所に
今度もまた行かせてくれよ

お前の魔法で元気になる
普通じゃいけないようなとこ
前に行ったあの場所に
今度もまた行かせてくれよ

不安になって,ビビっちゃダメなんだ
人生は太く短く,生き急ぐのも悪くない
だから飲んで盛り上がりたい
楽しくなって,幸せな気分で明るく笑いたい
夜が明けてしまう前に,空の彼方のあっちの世界へ旅立とう

お前の力で,みんなを別世界に連れてってくれ
普通じゃは行けないようなとこ
前に行ったあの場所に
今度もまた行かせてくれよ

お前の魔法で元気になる
普通じゃ行けないようなとこ
前に行ったあの場所に
今度もまた行かせてくれよ

(補足)

* リード文でも述べたように,この歌詞に登場する主人公の相手(YOU)は,密造酒(Moonshine)です。したがって,「It's something incredible, there's sex in your chemicals」の箇所にchemicals(化学物質)という単語が出てきます。

(余談)

意表を突かれました。先入観とは恐ろしい。先の「1にエロ,2にエロ,3にエロ」にまんまと騙され,最初はこの曲を「エロシフト」で見ていました。またその上,「あっちの世界」「元気になる」「普通じゃ行けないようなとこ」と,いかにも怪しい箇所が満載なのですが,どうしても曲名のMoonshineが引っかかります。

しかもこの曲,出たばかりなので,まだ解釈がどこにも出ていない。いきおい自力で解釈するしかなかったのですが,個人的にはこれでさほど間違っていないと思っています。

そもそもネイティヴではない私が,自力で解釈を考え出せることはほとんどありません。今まで1年以上本館を続けて参りましたが,その中でわずかに数曲。何故かすべてMat Kearneyの曲で,Closer To Love, City of Black and White, そしてNothing Left To Loseくらいです。

そういう意味で言えば,内容はともかくとして,この曲は私にとって記念すべき曲になるかもしれません。

14 件のコメント:

  1. T.Aこと匿名Aです。vestigeさんこんにちは。
    私もこの曲、お酒に対して歌っているように思えます。相手の方の具体的な描写が出てこないし、歌詞がどことなく退廃的というか…一人カウンターでポツンと飲んでる感じです。
    「and I know for damn sure this world ain't for me」とか管を巻きながら。
    …とここまで想像しているうちに、この曲は日本酒に意外と合うんじゃないかと思えてきました。訳つきで曲を流せば、意外とお疲れ気味な日本のサラリーマン達に受け入れられるのではないでしょうか…。

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    1. コメントありがとうございます。なるほど日本酒(ポン酒)の件は考えておりませんでしたが,確かに伺ってみればかなり合いそうです。
      ところで,今回のミダス王の新作は,タイトルがUnorthodox Jukeboxというだけあって,どれも普通とは違った,有体に言ってしまえば,どこをどうやっても夏休みの課題図書にはなりそうもない曲ばかりです。
      これまで取り上げた3曲も,不純異性交遊,非行(いかがわしい場所への出入り),そして今回の飲酒と「東京都青少年の健全な育成に関する条例」で即「不健全図書」に指定されそうな仕上がりになっておりますが,さすが(触れるものをすべてポップにしてしまう)ミダス王だけあって,余程の注意を払って聴かない限り,非ネイティヴの耳には全くそうとは聞こえません。
      私など自分で和訳しておきながら,それでも未だにYoung Girlsを聴くと,普通のラヴソングに思えて仕方ない状態です。

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  2. ブルーノファン2012年12月23日 1:19

    ブルーノはダンスもものすごく上手ですよ。
    Michaelが好きで歌もダンスも、自身のライブで披露してます。
    私もMichaelのようなkingになってほしいと思っていますが、
    それこそダンスをもっと踊ってくれたら、もっとファンが増えるのに!
    と歯がゆくも思っていますが、彼はダンスよりも音楽を重要視しているのでしょうね。
    逆にめったに見られないので、ライブなどで彼がダンスすると
    一際、黄色い声援が飛ぶんですけどね。笑

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    1. コメント並びに貴重な情報をありがとうございます。Bruno Mars,ダンスまで上手いとは・・・。王たる者,身につけておかねばならぬ技は一つや二つではないと思いますが,少なくとも歌,ダンス,モテと全方位にスキがないあたり,Bruno Mars,真の王者と呼ぶに相応しい存在です。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。お時間があればそちらへもおいでください。お待ちしております。

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  3. こんにちは、いつも素晴らしい訳をありがとうございます。
    アメリカに来て初めてBruno Marsを知りました(恥)そして、メッチャはまっております。この歌のPVを初めて見た時も、電気に打たれたみたいになりました!
    歌詞は・・・そうなんだ、お酒のことなんだ、というのはこちらの解釈を見て初めてわかりました。そして、きっと合っていると思います。
    先日テレビでたまたま彼がバンドとこの曲を「ライブで歌っている」のを見ることができました。カッコ良すぎました。でもお化粧(ドーラン)が濃かった・・ちょっと白っぽく塗っているのが気になりました・・・そして、ちょっと「ムッチリちゃん」だったのも意外でした・・
    アルバムはどの曲も大好きです。続訳お待ちしております。。。

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    1. 大変申し訳ないのですが,このページ右上でお知らせしているように,匿名の方にはお返事を差し上げられなくなりました。どのようなものでも結構ですので是非お名前をお知らせください。

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  4. 結局、Unorthodox Juke Boxも、Doo-Wops & Hooligansも両方手に入って、結構聞きこみました。そして思うのは、この方がpopのミダス王なのは間違いなく、まさに、Kingだということと、2枚目で確かにイメージチェンジを図っており、そしてそれに見事成功している、ということです。Moonshineというこの曲の存在は大きいと思います。曲だけ聞いても、夜空のイメージが広がってなかなかよい。それが、しかも、この投稿を読むと、普通にラブソングのようにみえて、実は密造酒のことを歌っているという解釈なんですね。そう思って詩を見ると、もう、そうとしか思えないです。一捻りあって、一層、名曲のように思えます。

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    1. コメントありがとうございます。彼自身がこの曲は「仲間と酒を飲んでのドンチャン騒ぎ」と言っているのをどこかで読んだ記憶があるのでおそらく密造酒のMoonshineで間違いないと思います。

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  5. MJが歌ってるかと錯覚してしましました^_^;
    彼のモノマネも上手ですから、かなりリスペクトして歌ってるのではと思いました。

    私、この曲が『トワイライト・サーガ』の曲だと勝手に思ってました。歌詞がそんな感じに思えたのです^_^;

    間違いがわかってよかったです^_^;

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    1. コメントありがとうございます。やはりKing Midas of Popですから,仮にKing of PopのMJを意識していたとしても至極当然のような気がいたします。ミダス王のTwilight Sagaの曲としては,The Other Sideを先日取り上げております。あのシリーズの曲としてはやや趣の違う曲ですが,よろしければそちらもご覧ください。

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  6. vestigeさんこんにちは。
    いつも洋楽の歌詞の意味を知りたくて拝見させてもらってます。

    ひとつ気になったのですが、「Tu-ru-tu don't you never look back」の部分のTu-ru-tuって何でしょうか。
    ラララみたいなものかな?
    他の音源だと「Don't look down, don't you never look back」とBrunoが歌っているものもありました。

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    1. コメントありがとうございます。残念ながら音楽には全く詳しくないので見当がつきませんが,まさかここだけフランス語の二人称(tu)であるとは考えにくいので,個人的にはNori様と同様の認識をしております。音楽にお詳しい方がおいでになれば伺いたいところです。

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  7. こんばんは。vestigeさん私に言わせればネイティブみたいなもんです!!今回もステキな訳ありがとうございます。いつも私もこんな風に英語理解出来たらいのになぁと思いながらいつもみさせてもらってます。Bruno Mars大好きで先日彼のライブに行ったんですが、半端なくすばらしかったです!!そして彼はわかってます。自分のかっこよさを…わかって女性が喜ぶことをやりまくる!(私にはそう見えました)やっぱり王でした。vestigeさんの的を得たコメントと表現、ツボです。

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    1. コメント並びに過分なお言葉ありがとうございます。王のライヴにいらした方が皆様口を揃えて「素晴らしかった!」と仰るのを伺うにつけ,王の実力をいやがうえにも見せつけられるような気がいたします。歌って,踊れて,曲まで書ける。現在のミダス王に勝てる者がいるとは到底思われません。

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