この曲,題名は「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)ですが,実際には「悲しみの4段階(the grieving processes)を扱っています。すなわち,1) ショックと否定 2) 強い不安 3) 絶望と抑鬱 4) 回復です。
そして,この4段階の各段階が歌詞の中に登場する「隔たり」の1つまたは2つに対応します。 1) のショックと否定が歌詞中の最初の「別れた直後はショックで傷ついたってことしかわからない」に,2)強い不安が「だけど本当に辛いのはその後なんだ,時間が経つほど傷が深くなる」に,3)絶望と抑鬱が「そしてしばらくすると,本当に追い詰められて,世の中が真ん中から裂けたみたいに感じるはずだ」に,そして最後の回復が「だけどそれを我慢してると,少しずつ元気が出て,立ち直ってるのがわかってくる,別れた相手は自分以外の誰かと付き合ってる,それを見て,やっとそこで気づくんだ,なにもかも相手のせいにしてるけど,実は自分も悪かったって」までに対応します。
Good or bad, things happen when you least expect it. When it's a bad thing, like a breakup, divorce or the death of loved one, you'll be devastated and depressed, will seek for the reason.
The title of the song is "Six Degrees of Separation" but I think it actually deals with the grieving processes : 1) shock and denial, 2) intense concern, 3) despair and depression, and 4) recovery. Each process represents one or two degree of separation in the lyrics. Specifically, 1) shock and denial represent First in the lyrics, 2) intense concern Second, 3) despair and depression Third and 4) recovery Fourth through Sixth.
Six Grades of Separation (The Script)
You've watched the shows,
What's the best way no one knows, yeah,
Meditate, get hypnotized.
Anything to take from your mind.
But it won't go, ohhhh ohhh
You're doing all these things out of desperation,
Ohhh ohhh,
You're going through six degrees of separation.
You hit the drink, you take a toke
Watch the past go up in smoke.
Fake a smile, yeah, lie and say that,
You're better now than ever, and your life's okay
When it's not. No.
You're doing all these things out of desperation,
Ohhh ohhh,
You're going through six degrees of separation.
First, you think the worst is a broken heart
What's gonna kill you is the second part
And the third, Is when your world splits down the middle
And fourth, you're gonna think that you fixed yourself
Fifth, you see them out with someone else
And the sixth, is when you admit that you may have fucked up a little
(Oh no there ain't no help, it's every man for himself)
(No no there ain't no help, it's every man for himself)
You tell your friends, yeah, strangers too,
Anyone who'll throw an arm around you, yeah
Tarot cards
Gems and stones,
Believing all that shit is gonna heal your soul.
Well it's not, no, wohhhh
You're only doing things out of desperation,
Ohhh ohhh,
You're goin' through six degrees of separation.
First, you think the worst is a broken heart
What's gonna kill you is the second part
And the third, Is when your world splits down the middle
And fourth, you're gonna think that you fixed yourself
Fifth, you see them out with someone else
And the sixth, is when you admit that you may have fucked up a little
No there's no starting over,
Without finding closure, you'd take them back,
No hesitation,
That's when you know you've reached the sixth degree of separation
No there's no starting over,
Without finding closure, you'd take them back,
No hesitation,
That's when you know you've reached the sixth degree of separation
First, you think the worst is a broken heart
What's gonna kill you is the second part
And the third, Is when your world splits down the middle
And fourth, you're gonna think that you fixed yourself
Fifth, you see them out with someone else
And the sixth, is when you admit that you may have fucked up a little
気を紛らわそうにも
本はもう読んじゃったし
TV番組も全部見終わった
なのにそこまでしても,どうすればいいのかは全然わからない
瞑想してみたり,催眠術を受けてみたり
とにかく一時でも忘れられるならと試してみたけど
どれもやっぱり効果がない
こういうことを片っ端からやってみて
「6次の隔たり」を実践して*
赤の他人になろうとしてる
相手をどうにか忘れるために
本はもう読んじゃったし
TV番組も全部見終わった
なのにそこまでしても,どうすればいいのかは全然わからない
瞑想してみたり,催眠術を受けてみたり
とにかく一時でも忘れられるならと試してみたけど
どれもやっぱり効果がない
こういうことを片っ端からやってみて
「6次の隔たり」を実践して*
赤の他人になろうとしてる
相手をどうにか忘れるために
酒を飲み,クスリやマリファナをやると
過去の出来事が煙になって立ちのぼっていく
それを見ながら
作り笑いをして見栄を張る
前より今の方が幸せだ やっぱりこれで良かったって
本当は全然そうじゃないのに
こういうことを片っ端からやってみて
「6次の隔たり」を実践して
赤の他人になろうとしてる
相手をどうにか忘れるために
別れた直後はショックで傷ついたってことしかわからない
だけど本当に辛いのはその後なんだ
時間が経つほど傷が深くなる
そしてしばらくすると,本当に追い詰められて
世の中が真ん中から裂けたみたいに感じるはずだ
だけどそれを我慢してると,少しずつ元気が出て,立ち直ってるのがわかってくる
別れた相手は自分以外の誰かと付き合ってる
それを見て,やっとそこで気づくんだ
なにもかも相手のせいにしてるけど
実は自分も悪かったって
こういう時,ヒーローみたいに現れて
救ってくれるヤツなんかいない
だから誰だって自分で気づかなきゃダメなんだ
そいつが友達だろうが,そうでなかろうが
話を聞いてくれそうなヤツになら
手当たり次第につかまえて,片っ端からグチをこぼす
タロットとか
パワーストーンとかそういった
くだらないものにもすがってしまう
もしかしたらこれで楽になるかもなんて考える
だけどそんなわけはなくて,やっぱり何も変わらない
こういうことを片っ端からやってみるのも
「6次の隔たり」を実践して
赤の他人になろうとしてるだけ
相手をどうにか忘れるために
別れた直後はショックで傷ついたってことしかわからない
だけど本当に辛いのはその後なんだ
時間が経つほど傷が深くなる
そしてしばらくすると,本当に追い詰められて
世の中が真ん中から裂けたみたいに感じるはずだ
だけどそれを我慢してると,少しずつ元気が出て,立ち直ってるのがわかってくる
別れた相手は自分以外の誰かと付き合ってる
それを見て,やっとそこで気づくんだ
なにもかも相手のせいにしてるけど
実は自分も悪かったって
そもそも出直そうと思ったら
まず過去を清算しなきゃダメなんだ
そこのところを二の次にしたら
また同じ失敗を繰り返すだけ
そうやって,やっと迷いが吹っ切れたら
その時初めて出口が見える
新しくまたやり直せる(2回繰り返し)
別れた直後はショックで傷ついたってことしかわからない
だけど本当に辛いのはその後なんだ
時間が経つほど傷が深くなる
そしてしばらくすると,本当に追い詰められて
世の中が真ん中から裂けたみたいに感じるはずだ
だけどそれを我慢してると,少しずつ元気が出て,立ち直ってるのがわかってくる
別れた相手は自分以外の誰かと付き合ってる
それを見て,やっとそこで気づくんだ
なにもかも相手のせいにしてるけど
実は自分も悪かったって
(補足)
* 「6次の隔たり」というのは,この世の中では,間に6人の人間が介在すれば,どんな人とも繋がれるという概念です。例えば,全くの他人のXとYがいて,XにはAという友人がいて,その人がBと知り合いで,そのBの知り合いにCがいる。一方YにはFという親戚がいて,その人の同僚Eの妻がD。そしてCとDが姉妹というようなものです。
(余談)
そもそもこの「6次の隔たり(Six Degree of Separation)」というのは,どんなに遠い存在に思えても,間に6人が介在すれば接点ができるという,むしろ「出会い」の概念なのですが,The Scriptはそれを逆手に取り,接点を失くす(=他人に戻る)プロセスとして描き出しているように思います。言い換えれば,自分と相手のことしか見えない主観的な「近視的(ミクロ)」世界から,周囲まで客観的に広く見渡せる「巨視的(マクロ)」の世界へのシフトです。
・・・今回は余談が真面目に終了してしまいました。オチを楽しみになさっていた皆様,大変申し訳ありません。
過去の出来事が煙になって立ちのぼっていく
それを見ながら
作り笑いをして見栄を張る
前より今の方が幸せだ やっぱりこれで良かったって
本当は全然そうじゃないのに
こういうことを片っ端からやってみて
「6次の隔たり」を実践して
赤の他人になろうとしてる
相手をどうにか忘れるために
別れた直後はショックで傷ついたってことしかわからない
だけど本当に辛いのはその後なんだ
時間が経つほど傷が深くなる
そしてしばらくすると,本当に追い詰められて
世の中が真ん中から裂けたみたいに感じるはずだ
だけどそれを我慢してると,少しずつ元気が出て,立ち直ってるのがわかってくる
別れた相手は自分以外の誰かと付き合ってる
それを見て,やっとそこで気づくんだ
なにもかも相手のせいにしてるけど
実は自分も悪かったって
こういう時,ヒーローみたいに現れて
救ってくれるヤツなんかいない
だから誰だって自分で気づかなきゃダメなんだ
そいつが友達だろうが,そうでなかろうが
話を聞いてくれそうなヤツになら
手当たり次第につかまえて,片っ端からグチをこぼす
タロットとか
パワーストーンとかそういった
くだらないものにもすがってしまう
もしかしたらこれで楽になるかもなんて考える
だけどそんなわけはなくて,やっぱり何も変わらない
こういうことを片っ端からやってみるのも
「6次の隔たり」を実践して
赤の他人になろうとしてるだけ
相手をどうにか忘れるために
別れた直後はショックで傷ついたってことしかわからない
だけど本当に辛いのはその後なんだ
時間が経つほど傷が深くなる
そしてしばらくすると,本当に追い詰められて
世の中が真ん中から裂けたみたいに感じるはずだ
だけどそれを我慢してると,少しずつ元気が出て,立ち直ってるのがわかってくる
別れた相手は自分以外の誰かと付き合ってる
それを見て,やっとそこで気づくんだ
なにもかも相手のせいにしてるけど
実は自分も悪かったって
そもそも出直そうと思ったら
まず過去を清算しなきゃダメなんだ
そこのところを二の次にしたら
また同じ失敗を繰り返すだけ
そうやって,やっと迷いが吹っ切れたら
その時初めて出口が見える
新しくまたやり直せる(2回繰り返し)
別れた直後はショックで傷ついたってことしかわからない
だけど本当に辛いのはその後なんだ
時間が経つほど傷が深くなる
そしてしばらくすると,本当に追い詰められて
世の中が真ん中から裂けたみたいに感じるはずだ
だけどそれを我慢してると,少しずつ元気が出て,立ち直ってるのがわかってくる
別れた相手は自分以外の誰かと付き合ってる
それを見て,やっとそこで気づくんだ
なにもかも相手のせいにしてるけど
実は自分も悪かったって
(補足)
* 「6次の隔たり」というのは,この世の中では,間に6人の人間が介在すれば,どんな人とも繋がれるという概念です。例えば,全くの他人のXとYがいて,XにはAという友人がいて,その人がBと知り合いで,そのBの知り合いにCがいる。一方YにはFという親戚がいて,その人の同僚Eの妻がD。そしてCとDが姉妹というようなものです。
(余談)
そもそもこの「6次の隔たり(Six Degree of Separation)」というのは,どんなに遠い存在に思えても,間に6人が介在すれば接点ができるという,むしろ「出会い」の概念なのですが,The Scriptはそれを逆手に取り,接点を失くす(=他人に戻る)プロセスとして描き出しているように思います。言い換えれば,自分と相手のことしか見えない主観的な「近視的(ミクロ)」世界から,周囲まで客観的に広く見渡せる「巨視的(マクロ)」の世界へのシフトです。
・・・今回は余談が真面目に終了してしまいました。オチを楽しみになさっていた皆様,大変申し訳ありません。
すてきな歌詞の和訳、有り難うございます。
返信削除ずっと知りたかったので、嬉しいです。
コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。拙訳がお役に立ててなによりです。the scriptの曲は他にもいくつか取り上げておりますので,お時間があれば,右側下の「ザ・スクリプト」のラベルをお使いになり,そちらもご覧ください。
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