2013年4月19日金曜日

Save Rock and Roll フォール・アウト・ボーイ (Fall Out Boy ft. Elton John)

おお・・これは予想外でした。私の中ではFall Out BoyとSir Elton Johnの間には毛ほどのつながりもなかったからですが,これが理由でこのヴィデオ(正確には音声ですが)に目が留まりました。Fall Out Boyは,4年間の活動休止を経て,今年新しいアルバムをリリースしましたが,この曲がそのタイトル曲です。
そして,おそらくそのせいだとは思うのですが,個人的にこの曲は彼らがファンに向けたメッセージであり,自分達は昔(活動休止する前ですね)の自分達ではないと言っているような気がします。こう思うのは私だけでしょうか?
Wow...I least expected this.  In my mind, Fall Out Boy and Sir Elton John aren't remotely connected.  That's why I was hooked by the video (technically audio).  After the four-year-hiatus, Fall Out Boy released a new album this year and this is its title track.
Maybe I take the fact too seriously but I have a feeling that the song is a message from the band to their fans, telling them they're not what they used to be.  Am I the only one who think this way?
Save Rock and Roll  (Fall Out Boy ft. Elton John)
I need more dreams
And less life
And I need that dark
In a little more light
I cried tears you'll never see
So fuck you, you can go cry me an ocean
And leave me be

You are what you love
Not who loves you
In a world full of the word yes
I'm here to scream

No, no
Wherever I go, go
Trouble seems to follow
Only plugged in to save rock and roll
Rock and roll, no
Wherever I go, go
Trouble seems to follow
Only plugged in to save rock and roll

Blood brothers in desperation
An oath of silence
For the voice of our generation
How'd it get to be only me?
Like I'm the last damn kid still kicking
That still believes

I will defend the faith
Going down swinging
I will save the songs
That we can't stop singing

No, no
Wherever I go, go
Trouble seems to follow
Only plugged in to save rock and roll
Rock and roll, no
Wherever I go, go
Trouble seems to follow
Only plugged in to save rock and roll

Oh no, we won't go
We don't know when to quit, oh oh
[x4]

You are what you love
Not who loves you
In a world full of the word 'yes'
I'm here to scream

No, no
Wherever I go, go
Trouble seems to follow
Only plugged in to save rock and roll
Rock and roll, no
Wherever I go, go
Trouble seems to follow
Only plugged in to save rock and roll

Oh no, we won't go
We don't know when to quit, oh oh
[x6]

もっと夢が必要なんだ
日常生活を忘れたい
ああいう暗闇が必要なんだ
強すぎる光のなかでは
今まで涙も流したけど,そんなの他人にはわからない
だからうるさい邪魔するな このまま思う存分泣かせてくれよ
本当の自分でいさせてくれ

お前がいいと思うものが今のお前を作ってる
お前がいいと言うヤツがお前を作ってるわけじゃない
だからそいつの顔色なんか窺うな
従うことを求められ
はいそうですって
言わなきゃならない世の中だけど
それでもここで叫んでやる

やだね,そんなの間違ってる
たとえどこへ向かったとしても
何か問題は起きるんだ
だからロックンロールのためじゃなきゃ
わざわざ表舞台には出てこない
たとえどこへ向かったとしても
何か問題は起きるんだ
だからロックンロールのためじゃなきゃ
わざわざ舞台になんか出てくるか!

仲の良かったヤツらはみんな自棄になって
もう何も言わないと決めている
同じ世代の気持ちを語れるのが
自分だけなんて信じられない
最後までたった一人で諦めず
抵抗を続けてる
そんなヤツになった気がするんだ
だからまだ信じてる

これからも信じるもののために戦うよ
そしてこのまま踏ん張り続けて
素晴らしい音楽を救うんだ
いつまでも歌いたくなるそんな曲を

やだね,そんなの間違ってる
たとえどこへ向かったとしても
何か問題は起きるんだ
だからロックンロールのためじゃなきゃ
わざわざ表舞台には出てこない
たとえどこへ向かったとしても
何か問題は起きるんだ
だからロックンロールのためじゃなきゃ
わざわざ舞台になんか出てくるか!

イヤだね,負けたりするもんか
止めることなんて考えてない
(4回繰り返し)

お前がいいと思うものが今のお前を作ってる
お前がいいと言うヤツがお前を作ってるわけじゃない
だからそいつの顔色なんか窺うな
従うことを求められ
はいそうですって
言わなきゃならない世の中だけど
それでもここで叫んでやる

やだね,そんなの間違ってる
たとえどこへ向かったとしても
何か問題は起きるんだ
だからロックンロールのためじゃなきゃ
わざわざ表舞台には出てこない
たとえどこへ向かったとしても
何か問題は起きるんだ
だからロックンロールのためじゃなきゃ
わざわざ舞台になんか出てくるか!

イヤだね,負けたりなんかするもんか
止めることなんて考えてない
(6回繰り返し)

(余談)

これは全くの私見ですが,この曲はFall Out Boyがファンに向けたものではないでしょうか?というのもこのFall Out Boyには4年間の休止期間があり,先日やっと新しいアルバムを発表したから。「今までの自分達とは違う」というメッセージなのかもしれません。

ところで,アーティストに限らず,こういう「求められる像」と「本当の自分」との乖離というのは程度の差こそあれ,誰にもあることのような気がします。一度決まったイメージがついてしまうと,そこから抜け出すことがなかなか出来なくなってしまう。「そんなの〇〇らしくない」。家族や友人や同僚から誰しも言われたことがあるはずです。

一般人の我々でさえそうなのですから,いわば自分を削って作品を作っているようなアーティストなら猶更でしょう。以前にもお話ししましたが,James Morrisonが「ラヴ・バラードを歌い過ぎた」と言いってよりロマンティックでない曲の方にシフトしていったのもそういうことだと思います。

翻ってこのFall Out Boyですが,WikipediaによるとGenre(ジャンル)のところにEmoと書いてあります。音楽には詳しくないのですが,ロックバンドを自認するアーティストが,このEmoというジャンルに満足している例はほとんど見たことがありません。大抵はそこから抜け出そうとしています。

個人的にはこのEmoというジャンルに入るアーティストは(当人たちが好むと好まざるとにかかわらず)好みである場合が多いので大変ありがたい「タグ」なのですが,当事者にとってはそうでないのかもしれません。

仮にそうであるとするならば,このFall Out Boyも今回のアルバムで「脱・エモ」を目指しており,それがこの歌詞のメッセージであるような気がします。

14 件のコメント:

  1. Fall out boy...タイトルみたとにそういえば最近サマーフェス?に参戦決定したっていうのをどこかでみたなぁと思ったらやはりこ存じでしたか
    知り合いがこのバンドが好きなのですが俺は聞いたことがなくこの曲が初めてです
    いい曲です•••誕生日に知れてよかったです

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    1. コメントありがとうございます。今日はお誕生日とか。おめでとうございます。偶然投稿したこの曲がSutan様のお気に召してようございました。

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  2. 僕も今までのFOBとは違うFOBになろうとしてると思います。復帰宣言をした時の言葉やPVを見ていると僕の中ではそうとしか考えられません
    このアルバムを購入された方の感想を見ても元々のFOBを知っているからかEmo色?が低いのであまり好まれない方が多い感じがしますが、「脱・エモ」をしようとしているFOBを応援しようと思います。

    最後になんか個人のどうでもいい感想を述べただけのコメントになりすみません笑
    何が言いたいかというと、コメントはできていないですが毎日拝見させていただいてます。これからも色々なジャンルの音楽の紹介をお願いします。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。毎日ご覧くださっているとのこと,本当にありがとうございます。ユu也様のような方がおいでくださるからこそ,ここまで本館を続けてこられたのだと思っております。
      さて,余談でも述べたように,どちらかといえばEmo寄りの私ですが,この曲は大変気に入っております。
      人間ですからその時の気分によってEmoが聴きたい時もそうでない時もあるはずで,そう考えればジャンル分けなど瑣末なことでしょう。彼らFOBには,周囲の評価に左右されず,信じる道を進んでもらいたいと思います。

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    2. はじめまして!私はFOBにPUNKやらEMO方面を求めてしまっている一ファンです。

      MVになっている、the phoenixと、my songs〜がやはり好きで、他の曲は、ん?っと正直なっていました。。。

      が、こちらの和訳見させて頂いて、もーーーソッコーーーこの曲、好きです(笑)

      やっぱり歌詞って読まなくちゃなぁ〜。

      ウケが良かったとしても、やりたくないことをやって潰れてしまうくらいなら、アーティストなのだから、自分たちのやりたいこと、好きなことやって本人たちにも楽しんで欲しいと思う。FOBに限らずそう思います。

      あぁ〜長々すみません。
      個人的な感想なのですが、和訳されてる方によって表現が違うと思うのですが、こちらは、しっくりくると言うか…グッとくるとと言うか…今後もお世話になります!!

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    3. コメント並びに過分なお褒めのお言葉ありがとうございます。イントロを聴いた瞬間から心を掴まれました。とりわけElton John御大の声とのマッチングが秀逸で,正直なところこれまで御大にさほど興味はなかったのですが,この曲を聴いて改めてその凄さを認識したほどです。
      歌詞の内容もまた素晴らしい。コーラスのNo, no, Wherever I go, go, Trouble seems to follow, Only plugged in to save rock and rollが素晴らしいのは言うに及ばず,個人的にはI cried tears you'll never see, So fuck you, you can go cry me an oceanの箇所が大変気に入っております。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。

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  3. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

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    1. コメント並びに過分なお褒めのお言葉ありがとうございます。もしや一方向のLittle Thingsにコメントを下さった方ではないでしょうか?以前のお名前は「志望動機の例文」様だったと記憶しております。いずれにしろまたのお越しをお待ちしております。

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  4. 対訳ありがとうございます。
    とてもわかりやすいコメント付きで感激しております。

    当方40代にしてFOBのファンなのですが、
    新しいアルバムは先行の「My Songs~」を聴いた時点から
    「前とかなり違うな」という印象を受けました。

    以前はちょっと荒ぶってる感がありましたが(こちらも好きでした)
    今回の作品はどれも「大人」な印象を強く受けますね。
    というか、やはりシフト変更といった感じが強いです。

    初めてアルバムを全部聴いた時に、この曲に一番惹かれました。
    聴く前は私もElton Johnと一緒にって、、、どうなん??って感じで聴きはじめましたが…

    メロディラインの美しさ、低音のElton Johnと高音のP・スタンプの見事な調和、
    こちらを拝見して歌詞を見てますます好きになりました。



    いろいろと報道されてきましたが、まさに「Save Rock and Roll」の歌詞が物語っているように感じます。
    とりあえず、サマソニ参戦してまいります!!

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  5. はじめまして!
    いつも、読ませていただいてます。
    勇気をだして、コメント書きます!

    当時ミダス王のMoobshineで記事を見つけて以来読んでますが、紹介された歌を気に入ってどれだけ
    iTunesストアに駆け込んだ事か……
    素敵な音楽ライフを作ってくれるこのブログに感謝です。

    この歌は
    単体で聴くより、歌詞見ながら聴く方が好きです。
    ワガママ(ちょっと違うかな?)ってかっこいい…そう思わせてくれる曲です。

    どこがとか言えません。
    すべてのフレーズがお気に入りです。

    また、ちょこちょこコメントしたいと思います。

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    1. コメント並びに過分なお褒めのお言葉ありがとうございます。この曲には投稿してからわずか1か月余りで多くのコメントが寄せられております。それだけ皆様の心に響いているということでしょう。私のような一般人にとって,自分が正しいと思うことを貫くのはなかなか容易なことではありませんが,この曲を聴くと,有名アーティストでもその点は同じなのだなと気付きます。(個人的にマイ・ソングです)。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。

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  6. 最高だな... 社会に出て荒波に揉まれて、周りに染まって、自分を見失って、いつの間にか自分が嫌いなはずの「嫌なヤツに」なり下がっちまう大人の世界ってヤツに真っ向から謳うロックンロール賛美歌...最高だよ...音楽やつは。音楽の本質ってやつはこうあるべきだ。

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  7. 最高だな... 社会に出て荒波に揉まれて、周りに染まって、自分を見失って、いつの間にか自分が嫌いな「嫌ななヤツ」に自分でも知らないうちに成り下がっちまう大人の世界ってやつに真っ向から謳い上げるロックンロール賛美歌... これこそ音楽の素晴らしさ... 音楽の本質はこうあるべき。音楽こそが原動力。

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  8. ↑スンマセン 変にダブっちゃったみたいで。
    昨晩は酔っ払ってたもんで、ちょっとキモチ悪いコメントになっちゃったかもですが、
    とてもいいブログですね。またちょくちょく覗かせて貰います。

    自分もこのアルバムは彼らの大きな転機となったアルバムだと思うし、
    何よりも彼らの音楽性は確実にネクストレベルに。
    ジャンルという壁がいかに大した意味を持たなものだという事を感じさせてくれるアルバムだと思う。音楽こそ自由であるべき。

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