2013年12月27日金曜日

Chills ダウン・ウィズ・ウェブスター (Down With Webster)

この曲を聴きはじめた時,バンド名さえ知らなかったので,彼らが一体どういう音楽をやるのか全く予想していませんでした。メンバーの写真から,なんとなくボーイズ・バンドによくあるポップ・ロック系の曲かなとは思っていたのですが,実際に聞えてきたのは想像したのとは全く違った感じで,何故かは自分でもわかりませんが,気づくとハマっていました。
I didn't even know their name when I started listening to the song and I had no idea what their music sounded like.  From the photos of them I vaguely imagined it would sound like a pop/rock, as was the case with a boys-bands.  What I got, however, was completely different from what I had expected.  I don't know why but I found myself really hooked by the song.  
Chills (Down With Webster)
I fell, like soldiers on the front line.
Under your spell, in the magic you inspire.
Every farewell, sets me on fire
And I find it all so funny,
Like a joke without a punchline.

My heart's racing, trying to catch up to you,
The light that you let off is gold.
I can't shake this feeling it fills the room,
These chills didn't come from the cold.
They came from you.
They came from you.

I hear your voice like an ocean,
Washing over me I'm frozen stuck in time.
And I swear, I never seen the likes of you before.
And I promise this ain't difficult, doesn't happen every night.

My heart's racing, trying to catch up to you,
The light that you let off is gold.
I can't shake this feeling it fills the room,
These chills didn't come from the cold,
They came from you.
They came from you.

My world came crashing down right under you,
These chills didn't come from the cold,
They came from you.

See I was doing my own thing 'till you came across my path,
Made me feel like singing, but usually I rap.
But how can I explain the things you do to me,
I'm acting all the proper words and phrases,
Hold up lemme get back to that,
Because I'm awe struck, star struck,
Turned around from my hard luck.
Let you know that from bar one,
You are the one and that's bar none,
I'll try the best to control myself,
At least that's what I told myself,
But inside I just bought the farm,
You're the one who just sold that house,
You got my heart in that headlock,
I'mm hosing on and you hold the belt,
I mean this in the best way when I tell you that you're cold as hell
That makes no sense, but neither does this feeling,
I know that my time is short, but next to you, I touch the ceiling.

My heart's racing, trying to catch up to you,
The light that you let off is gold.
I can't shake this feeling it fills the room,
These chills didn't come from the cold.
They came from you.
They came from you.

My world came crashing down right under you,
These chills didn't come from the cold,
They came from you.

やられたよ
まるで前線の兵士みたいに
お前のその魅力に負けて
魔法にかかったみたいになった
じゃあなって言うたびに
炎で焼かれるみたいに辛くなる
なにもかも普通じゃない
オチのないジョークみたいだ

心臓の鼓動が速くなる
お前を追いかけてると
その体から金色の光が差している
どうしてもこの感覚が無視できなくて
部屋のなかそこらじゅうに溢れてる
あの時にゾクっとしたのは
別に寒かったからじゃない
お前にグッときたからで
あれはお前のせいだったんだ

お前の声が
まるで潮騒のように聞えてくる
その声を体中で聞いてると
そのまま身動きできなくなって
時間さえ止まったみたいに思えてくる
ウソじゃない
お前みたいなそんなヤツには
今まで一度も出会ってない
約束する 信じて欲しい
別に難しいことじゃないし
こんなこと毎晩あるわけじゃない

心臓の鼓動が速くなる
お前を追いかけてると
その体から金色の光が差している
どうしてもこの感覚が無視できなくて
部屋のなかそこらじゅうに溢れてる
あの時にゾクっとしたのは
別に寒かったからじゃない
お前にグッときたからで
あれはお前のせいだったんだ

それまで信じてたものがなにもかも
お前に会ってひっくり返った
あの時にゾクっとしたのは
別に寒かったからじゃない
お前にグッときたからで
あれはお前のせいだったんだ

なあ,お前に出会うまでは
俺は自分の好き勝手に生きてたんだよ
なのにお前に出会ってからは
ラヴ・ソングなんてものを歌いたくなった
普段はラップしてんのに
だけどお前のせいでこうなったのを
どうやってわからせりゃいいんだよ?
こうやってピッタリな言葉を探してんだよ
ちょっと待って
あの頃の俺に戻らせてくれよ
だって俺は感動してんだよ
まるでスターに会ったみたいだ
俺にも運が向いてきた
これだけは言わせてくれよ
最初のバーから
お前のことしか見えてない
それだけは間違いない  *
だからこれからは
自分を抑えられるよう
一生懸命やってみる
少なくとも自分じゃそう思ってる
だけど心の中じゃ
俺はもう戦死してあの世行き **
お前がちょうどあのハウスを売って
この俺の
ハートにヘッドロックをかけたんだ ***
今もこうして耐えてるけど
(チャンピオン)ベルトはお前のもの
要するに何が言いたいのかって言うと
お前が冷た過ぎるってことなんだよ
こんなこと言ったって
わけわかんねえってことはわかってるけど
自分でもどうしてなのかわかんねえんだよ
俺の人生なんて大したことないけど ****
お前のそばにいれば
てっぺんまでいくような
大したヤツになれるんだ

心臓の鼓動が速くなる
お前を追いかけてると
その体から金色の光が差している
どうしてもこの感覚が無視できなくて
部屋のなかそこらじゅうに溢れてる
あの時にゾクっとしたのは
別に寒かったからじゃない
お前にグッときたからで
あれはお前のせいだったんだ

それまで信じてたものがなにもかも
お前に会ってひっくり返った
あの時にゾクっとしたのは
別に寒かったからじゃない
お前にグッときたからで
あれはお前のせいだったんだ

(補足)

*           bar none 「文句なしに,断然」という意味です
**         buy the farm 「戦死する」という表現です
***       headlock(ヘッドロック)という言葉があるため,次に登場するthe beltはプロレスのチャンピオン・ベルトであると思われます。
****     short(短い・背が低い)の2つの意味がありますが(おそらく)「背が低い」という意味を,その次のtouch the ceiling(頭が天井につく)に対比させています。

(補足)

ラベルをご覧いただくとおわかりかと思いますが,この曲は2014年にリリースされる彼らのアルバムからの曲であるため,リリック・ヴィデオを除くと,情報と言える情報がほとんどありません。当然ラップ部分の解説も現時点では皆無です。

(余談)

それはともかく,個人的にWebsterと聞くと,もう辞書しか思い出せません。無論世の中にはWebsterという名前の方は山ほどおいでになるでしょうが,そこが「純国産」の悲しいところで,そういう名前の知り合いがいないため,この曲を聴きながらも脳裏にずっと「辞書だよなあ,辞書・・・」と浮かんでしまいました。

ただ,こういう「名前/(苗字)につく色」というのは何も英語に限った話ではなく,日本語にもあることで,その証拠に「金田一」という苗字を耳にすると,即座に職業は「探偵」か「言語学者」に違いないと思ってしまいます。

4 件のコメント:

  1.  確かに。おもしろいです。これはハマります。音楽の専門の方だったら、この感じを表現する言語をお持ちなんでしょうが、なにぶん素人なので説明が難しい。でも、要するに打楽器というかリズムがおもしろいのだと思います。第一連のところ、My heart's racing,...のところ、They came from you.のところ、(とラップのところ)それぞれリズムが違っていて、でもうまくつながっていて、何度でも聴きたくなってしまいます。(こういう「リズムの楽しさ」って、他にもあったな、と思ったのですが、それは、Imagine DragonsのIt's Time でした)リズムに微妙に乗っかっている、今回の和訳も秀逸です。

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    1. コメントありがとうございます。この曲リリック・ヴィデオが大変良く出来ているのですが,ただあれを見て,ついTitanicのワンシーンを思い出してしまったのは私だけでしょうか?

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  2. vestigeさん、こんにちは。
    ラップ系の曲にはほとんど食指が動かない私でもこれはイケます。というよりかなり好きかもしれません。エフェクトが掛かっているのかもしれませんが、澄んだ声とだみ声の両方が混ざったようなヴォーカルが妙に耳に残ります。でも、とりあえずメンバーのルックスは見ないでおくことにします。「音を聴いたら意外に良かった」は嬉しい誤算ですが逆のギャップは微妙な気がするので。

    ところで名前関係で連想したのが、(色が付いているというよりそのものズバリですが)Manic Street PreachersのヴォーカリストJames Dean Bradfieldです。英語圏の名前の構成などを良く知りませんが、どう考えてもまず伝説の俳優が頭を過ぎると思いますし、なぜそんな重い十字架を…と思った記憶があります。こんな重荷を乗せられたら自分なら親を呪って「理由なき反抗」(いや、理由は自明なんですが…)をしてしまいそうです。

    もう今年もあと僅かですが、半年ほど前にこちらのサイトを初めて訪れてから多くの新発見、再発見をさせて頂きました。また、毎度毎度、推敲能力のない私の冗長なコメントにも対応して下さりありがとうございました。
    どうか良いお年をお迎えください。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。仰るように一般人にその名前は重すぎるように思われますが,とはいうものの,そのような名前を背負った人間がみなプレッシャーを感じるかというとそうとも言い切れぬところがございます。
      というのも,かのJames Morrisonは,本名はJames Morrison Catchpoleでありながら,敢えてあの伝説のJim Morrisonと同じJames Morrisonを名乗っているからですが,逆に言えば,それをプレッシャーと感じないことこそが「選ばれし者」の証なのかもしれません。
      それはともかく,Hearts A Messにコメントをいただいて以来,新着コメントの欄にロメオ様のお名前を拝見するたびに,日々の疲れも吹き飛んでおります。今年もあと残りわずかとなりましたが,どうかロメオ様もよいお年をお迎えください。

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