2014年2月14日金曜日

How Long Will I Love You ザ・ウォーター・ボーイズ (The Waterboys / Ellie Goulding)

どんな曲をカヴァーしても素晴らしいというアーティストがいますが,Ellie Gouldingは間違いなくその一人であり,彼女のTessellate (Alt-J)のカヴァーを聞いた時はその素晴らしさに度胆を抜かれました。個人的にはオリジナルよりも圧倒的にクールだと思います。今回もその才能を発揮して,ポップで明るい感じのオリジナルとは全く別の曲に仕上げています。カヴァーの達人とでも呼ぶべきでしょうか?
Some artists never disappoint me when I hear them do a cover.  Ellie Goulding is definitely one of them.  She blew my mind away with her cover of  Tessellate by Alt-J.  In my opinion, the song sounded a lot cooler with her cover.  This time again she overwhelms me with her gift.  It sounds like a completely different song compared with the pop and happy sounding original.  Should I call her a master of cover?  
How Long Will I Love You  (The Waterboys / Ellie Goulding)
(Ellie Goulding Cover)
How long will I love you
As long as stars are above you
And longer if I can
How long will I need you
As long as the seasons need to
Follow their plan

How long will I be with you
As long as the sea is bound to
Wash up on the sand

How long will I want you
As long as you want me to
And longer by far
How long will I hold you
As long as your father told you
As long as you can

How long will I give to you
As long as I live through you
However long you say

How long will I love you
As long as stars are above you
And longer if I may

How long will I love you
As long as stars are above you

これからどれくらい
好きでいられるか知りたいの?
心配しないで
夜空に星が輝く限り
ずっと好きでいてあげる
たとえ星が消えちゃっても
精一杯頑張るよ
自分なんかいなくても
よくなる日が来るんじゃないか?
そんな風に思ってるの?
そんなことないよ
春が来て夏になって秋になり
冬が巡ってまた春が来る
そんな風に季節が巡っていく限り
いてくれなきゃ困るって思ってる

いつまで一緒にいられるんだろう?
そんな風に思ってるの?
大丈夫
波が砂浜に打ち寄せてる
その間はずっと一緒だよ

一緒にいたいって
いつまで思ってくれるのかって
その答えが知りたいの?
そうして欲しいって思ううちは
ずっとそう思ってあげる
たとえもういいやって思われても
それでも想い続けるよ
いつか抱きしめてくれなくなるかも
そんな風に思ってるの?
お父さんが言ってくれた間なら
ずっと抱きしめてあげられるし
同じようにしてくれれば
いつだって
抱きしめ返してあげるから

いつまで尽くしてくれるのかって
その答えが知りたいの?
生きてさえいてくれれば
いつまでだってそうしてあげる
たとえどんなに長い間
そうしてくれって言われても

これからどれくらい
好きでいられるか知りたいの?
心配しないで
夜空に星が輝く間は
ずっと好きでいてあげる
たとえ星が消えちゃっても
精一杯頑張るよ

これからどれくらい
好きでいられるか知りたいの?
心配しないで
夜空に星が輝く間は
ずっと好きでいてあげる

(補足)

ヴィデオの中ではas far asと歌っている箇所もありますが,歌詞を検索するとほとんどのものがas long as と記載されているのでそちらを採用しています。またいずれの場合でも意味にさほどの違いはないと思われます。

(余談)

おそらく私だけではないと確信しておりますが,オリジナルのバンド名を見た瞬間にあの映画が思い浮かび,一瞬「リメイク?」「サントラ?」と頭の中が混乱しました。最終的にはただの偶然だったようですが驚きました。

ところで,今回この曲の歌詞を和訳する際,最初は主人公とその相手が恋愛関係にあると想定して和訳していたのですが,途中から「これはひょっとすると親子関係なのではないか」と思い始め,訳文を方向転換しました。

「ねえママ,ぼくのこと好き?」幼い子どもがそう母親に尋ねている場面が浮かび,母親がそれに答えているように思われたからですが,ただ元々の恋愛仕様の解釈でもさほど不都合はないので,どちらを取るかは皆様のお好みでお選びください。

しかし仮にこれが恋愛仕様であるとすると,Ellie Gouldingにこんな風に面と向かって歌われて,彼女のことを好きにならずにいられる方が一体どれほどおいでになるのかは疑問です。Taylor Swiftがアメリカの「凄腕の刺客」だとすると,さしずめEllie Gouldingはイギリスの「凄腕の刺客」でしょう。

1 件のコメント:

  1.  この曲も、「名曲認定」です。先日、テレビの情報番組を見ていたら、BGMでこの曲が流れてきました。意外な映像とともに、思ってもみないシチュエーションで耳にしたのですが、やっぱりいい感じで、ああ、名曲なんだな、としみじみと思いました。
     途中で恋愛仕様から親子関係に訳を方向転換させた、という話、わかる気がします。というのは、この詩、絵本の文章のようだ、と思えるので。絵本は、子供たちが小さかった時に、随分たくさん読みました。この詩を読むと、「おかあさん、おふとんで待っとくよ」と、うれしそうに4-5冊抱えていた、当時の息子たちの姿を思い出します。ああ、あの可愛いボクたちは、どこに行ってしまったんでしょう。クサい洗濯物を山のように出してきて、1日中「メシは?」と言っているコイツらはいったい・・・。
     ところで、このEllie Gouldingのカバーの方のビデオですが、2人は何か罰ゲームでもやっているんでしょうかね?やたら、楽しそうではありますが。(返信は結構ですよ)

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