2014年7月25日金曜日

Leave Your Lover サム・スミス (Sam Smith)

最初は予想もしなかった彼の美しいファルセットに驚きました。ただ曲が進むにつれ,今度は歌詞の方が気になりはじめ,曲を聴きながら,主人公が想いを寄せているのはお前(you)の方なのかそれとあいつ(him)の方なのかとずっと考えていました。よく出来た歌詞なのでどちらもありえますが,Sam Smithが先日ゲイを告白したことを考えれば後者の可能性が高そうです。
At first it's his beautiful falsetto that impressed me most.  It was what I had least expected.  As the music proceeded, I  became more curious about the lyrics.  Listening to the song, I was wondering who the protagonist loved; you or him?  They are cleverly written to make either way possible.  Considering Sam Smith came out of the closet the other day, however, the latter seems more likely.
Leave Your Lover  (Sam Smith)
I don't have much to give, but I don't care for gold
What use is money, when you need someone to hold
Don't have direction I'm just rolling down this road
Waiting for you to bring me in from out the cold

You'll never know the endless nights,
The rhyming of the rain,
Or how it feels to fall behind and watch you call his name

Pack up and leave everything
Don't you see what I can bring
Can't keep this beating heart at bay
Set my midnight terror free
I will give you all of me
Just leave your lover, leave him for me
Leave your lover, leave him for me

We sit in bars and raise our drinks to growing old
I'm in love with you and you will never know,
But if I can't have you I'll walk this life alone
Spare you the rising storms and let the river flow
You'll never know the endless nights
The rhyming of the rain
Or how it feels to fall behind and watch you call his name

Pack up and leave everything
Don't you see what I can bring
Can't keep this beating heart at bay
Set my midnight terror free,
I will give you all of me
Just leave your lover, leave him for me
Leave your lover, leave him for me
Leave your lover, leave him for me

差し出せるものなんて
大してもってるわけじゃないけど
金なんてどうでもいいんだよ
そんなもの
何の役に立つんだよ
今お前が欲しがってるのは
恋人なんだから
行く先もわからずに
このまま流されながら
こんな孤独な状態から
お前が救ってくれるのを
待っている

お前にはわからない
いつまで経っても夜が明けず
暗闇に包まれてる不安とか
同じような雨音を
延々聞いてる気分とか
ひとり置き去りにされたまま
あいつの名前を呼んでるお前を
そばで見ている気持ちなんて

だからさっさと荷物をまとめて
そのまま出ていってくれ
わかるだろ?俺の言ってることが
どうしても
この気持ちを抑えられない
真夜中に怖くてたまらない
そんな俺を救ってくれよ
何もかも差し出すから
ただ相手と別れてくれ
頼むからヤツとは別れてくれ
とにかく相手と別れてくれよ
お願いだから
あいつと別れてくれないか?

みんなでバーに座って
大人になったことに乾杯する
自分の気持ちを伝えるなんて
そんなつもりは少しもないけど
お前と一緒になれないのなら
一生ひとりで生きていく
嵐からお前を守って
そのまま流れに任せておくよ
お前にはわからない
いつまで経っても夜が明けず
暗闇に包まれてる不安とか
同じような雨音を
延々聞いてる気分とか
ひとり置き去りにされたまま
あいつの名前を呼んでるお前を
そばで見ている気持ちなんて

だからさっさと荷物をまとめて
そのまま出ていってくれ
わかるだろ?俺の言ってることが
どうしても
この気持ちを抑えられない
真夜中に怖くてたまらない
そんな俺を救ってくれよ
何もかも差し出すから
ただ相手と別れてくれ
頼むからヤツとは別れてくれ
とにかく相手と別れてくれよ
お願いだから
あいつと別れてくれないか?

(余談)

とにかく歌詞がよく出来ている上にミュージック・ヴィデオが実に巧みで,主人公をSam Smithが演じているであろうことまでは推測できるものの「お前」あるいは「相手」が女性なのかあるいは「男性」なのか,ヤツがどの男性なのか(ヴィデオには男性が3人登場します)によって,それぞれ微妙に展開が変わってくる筋書です。

それにしても,こういうこと(主人公が想いを寄せているのは同性か異性か)で頭を悩ますということは,裏を返せばそれだけゲイの存在が一般的になったということであり,おそらくこれが50年前であれば,男性主人公が想いを寄せる相手は必ず女性ということになっていたでしょう。

確かにこの50年で失われたものや悪化したものも多いとは思いますが,少なくともこの点については,社会状況は改善しているように思われます。

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