2014年11月23日日曜日

Brother, Can You Spare A Dime ビング・クロスビー (Bing Crosby)

悲しい曲です。歌詞に登場する主人公は周りから言われたことを信じ,そうすることで平和や栄光や繁栄が自分と自分の国のものになると考えて,懸命に働き戦地へと赴きますが,その後大恐慌に見舞われて仕事もなにもかも失い,施しの食事を求めて行列することになってしまいます。
It's a really sad song.  The protagonist in the lyrics believed in what he was told by others.  He worked hard and went to the war thinking that would bring peace, glory and prosperity to his country and to himself as well.  Then he found himself lost in the Great Depression, losing his job and everything and being forced to stand in line for bread.
Brother, Can You Spare A Dime  (Bing Crosby)
(George Michael Cover)

They used to tell me I was building a dream, and so I followed the mob,
When there was earth to plow, or guns to bear, I was always there right on the job.
They used to tell me I was building a dream, with peace and glory ahead,
Why should I be standing in line, just waiting for bread?

Once I built a railroad, I made it run, made it race against time.
Once I built a railroad; now it's done. Brother, can you spare a dime?
Once I built a tower, up to the sun, brick, and rivet, and lime;
Once I built a tower, now it's done. Brother, can you spare a dime?

Once in khaki suits, gee we looked swell,
Full of that Yankee Doodly Dum,
Half a million boots went slogging through Hell,
And I was the kid with the drum!

Say, don't you remember, they called me Al; it was Al all the time.
Why don't you remember, I'm your pal? Buddy, can you spare a dime?

Once in khaki suits, gee we looked swell,
Full of that Yankee Doodly Dum,
Half a million boots went slogging through Hell,
And I was the kid with the drum!

Say, don't you remember, they called me Al; it was Al all the time.
Say, don't you remember, I'm your pal? Buddy, can you spare a dime?

昔よく夢を持てって言われたよ
だから周りのみんながするように
自分もそうしたんだよ
手つかずの土地があるって聞けば
すぐにそこへ向かったし
戦わなきゃならない時は
すぐに銃を手にしたよ
いつだって
必要な時はそこにいた
昔よく夢を持てって言われたよ
そうすれば将来は
平和な世界や称賛が
お前を待ってるんだって
だけどそれなら教えてくれよ
どうして今こうやって
食事をもらう行列に
俺は並んでいるんだよ

鉄道の線路をしいて
ちゃんと使えるようにしてた
遅れないよう頑張った
昔は鉄道を作ってたけど
それだってもう終わり
なあ少し恵んでくれないか?
空高くそびえたつ
塔みたいなビルも作ったよ
レンガとリベットと大理石で
昔はビルを作ってたけど
それだってもう終わり
なあ少し恵んでくれないか?

あの頃はカーキ色の服を着て
すごくカッコよかったぜ
ヤンキー・ドゥードルの世界だよ
重いブーツを引きずって
50万人の人間が
地獄の中を歩いてた
そしてドラムを叩いてのは
若い俺だったんだ

なあ,覚えてるだろ?アルって呼ばれてたんだよ
いつでもアルって
なんで覚えてないんだよ?友達だろ?
なあ,少し恵んでくれないか?

あの頃はカーキ色の服を着て
すごくカッコよかったぜ
ヤンキー・ドゥードルの世界だよ
重いブーツを引きずって
50万人の人間が
地獄の中を歩いてた
そしてドラムを叩いてのは
若いこの俺だったんだ

なあ,覚えてるだろ?アルって呼ばれてたんだよ
いつでもアルって
なんで覚えてないんだよ?友達だろ?
なあ,少し恵んでくれないか?

(余談)

聞くところによると,この曲は大恐慌時代のテーマ・ソングのようなものなのだとか。史上初のプロテスト・ソング(社会改革運動と結び付いて作られ歌われる歌)だという説もありますが,個人的にはなんとなくバブルに浮かれた後リストラされたサラリーマンのテーマ・ソングに思えます。折しも今日は「勤労感謝の日」。色んな意味でこの曲が相応しい日かもしれません。

それはともかく,この曲George Michaelのカヴァーがとにかく素晴らしい。オリジナルのBing Crosbyのものを聴いていると(音質のせいもあるのですが)脳裏に白黒の無声映画が浮かんでくるのに対し,こちらを聴いていると,ビルの高層階にあるお洒落なバーの窓からニューヨークの(実際には行ったことがないのでイメージ映像でお楽しみください)の夜景が見えてくるような気がします。お時間があれば是非。

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