おそらく映画「オズの魔法使い」にもこれと同じことが言えるでしょう。アメリカに住むアメリカ人なら,黄色いレンガの道 (the yellow brick road) が何のことなのかはわかっています。(あのEminemも知っています。)
大変有名なので日本でもこの曲のことを知っている人は多いと思いますが,個人的にこのタイトルを聞いて思い出すのは,本家Judy Garlandによるものではなく, Kamakawiwo'leによるカヴァーの方です。
Some films and TV shows are regarded as something that everyone of us is supposed to know about. For example, probably it's very hard to find a Japanese person living in Japan who doesn't kow MITO-KOMON or DORAEMON. Every one of you knows what Komon's pill case represents and easily understands why everybody shown the case suddenly gets awestruck and kneels down on the ground.
Probably the same holds for the film, The Wizard of OZ, Almost every American who's living in the US knows what the yellow brick road means. (Actually Eminem knows it.) It's a well known song and many Japanese know the song. It's not the original tune, however, sung by Judy Garland but the cover by Kamakawiwo'le that comes to mind when I hear the song title.
Somewhere Over The Rainbow (The Wizard of OZ)
Way up high
There's a land that I heard of, once in a lullaby.
Somewhere over the rainbow
Skies are blue
And the dreams that you dare to dream
Really do come true
Someday I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me
Where trouble melts like lemon drops
Away above the chimney tops
That's where you'll find me
Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly
Birds fly over the rainbow.
Why then, oh, why can't I?
あの虹の向う側
空のずっと上の方には
ある特別な場所があるって
いつかどこかの子守歌で
聞いたことがあるんだよ
あの虹の向う側では
空はいつでも晴れていて
そんなの無理に決まってるって
思うような夢だって
本当に叶うんだ
ある日星に願いをかけて
翌朝目を覚ましたら
もう雲なんて
遠くにあって見えないような
そんな場所にいるんだよ
そこでは悩みがあったって
レモン味のキャンディーみたいに
煙突の先にある
空に溶けてなくなるの
会いたい時はそこに来て
あの虹の向う側では
幸せの青い鳥がいて
虹の向こうへ飛んで行ってる
だったらあたしにできないなんて
そんなのちょっと変じゃない?
幸せの小さな青い鳥が
虹を越えて飛べるなら
あたしも飛んで行けたって
別におかしくないはずだよね?
(余談)
先に申し上げておきますが,私とてこの曲の歌詞に裏の意味などないことくらいわかっています。お伽話に出てくるような夢の国に行ってみたいという子どもの他愛ない憧れを歌ったものでしょう。
ただ日々これだけ歌詞の和訳をしていると,いらぬ深読みをするクセがどうやってもついてしまい,純粋で一途なラヴ・ソングがストーカー・ソングに「恋の高揚感」を歌っただけの曲が意味なくエロい曲に思えてしまいます。
そしてそういう目でこの曲の歌詞を眺めると,薬物依存やこの世から去ってしまいたいという願望を扱った切ない曲に聞えてきます。
紛れもない名曲ですね。
返信削除薬物依存という目線で見たことはありませんが、そう言われてみるとそういえる部分もありますね。
ジュディ・ガーランドはこの映画で麻薬でハイになって撮影したというのは有名な話ですし。
しかし曲だけでなく作品も名作です。
見たことのない方は一見の価値ありですよ。
CGのない時代の、撮影の努力がうかがい知れる作品だと思います。
違う記事ですが、フーファイターズのヴァージニアムーンの訳、ずっと探していたのですがなかなかなくてやっと出会えた感じです。
シンプルだからか訳が難しいですね。
ロックがやりたかったノラ・ジョーンズには悪いですが、ボサノヴァをチョイスしたフーファイターズには脱帽です。
コメントありがとうございます。Virginia MoonはまさかのNorah Jonesとのコラボですが,実にオシャレで洗練された曲に仕上がっていて,Foo Fightersの芸域の広さに驚かされます。
削除昔の記事への突然のコメントを失礼いたします。
返信削除気になる曲があるといつもこちらの対訳を探し、じっくり歌詞に浸っています。
私事ですが、現在3歳の子供が小児癌で長く闘病生活を送っています。もちろん治って元気に家に帰ることを信じ頑張っていますが、私のメンタルが弱っている時にはどうしても悲しい想像をしてしまうこともあります。
この曲は私もvestige様の仰る通り、子供の他愛もない憧れを歌ったものであると思っていましたが、改めて訳を読み曲を聴いてみると、幼くして旅立ち天国で痛みや苦しみから解放されやっと自由に遊んで夢を叶えることのできた子供たちのことを歌っているように感じられました。
涙が出ました。忘れられない大切な曲の一つになりました。
これからもいろんな曲の対訳を楽しみにしています。
コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。さぞやお辛いことでしょう。私に何ができるわけでもありませんが,せめてお子様がお元気になられますよう心からお祈りいたします。
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