2016年10月10日月曜日

Meat Is Murder ザ・スミス (The Smith)

もし皆さんが厳格な菜食主義者(ヴィーガン)で,自分の子どもにもその食生活を押しつけているとしたら,そのせいでイタリアでは逮捕されるかもしれません。イタリアのある政党が,子どもが栄養失調になるという理由で,両親が子どもに自分と同じ食生活をするよう強制することを禁じる法案を提出したからです。
If you're a vegan and impose a vegan diet on your child, you might be jailed in Italy.  An Italian political party proposed a draft bill banning parents from forcing their children to practice their diet.  They believe such a diet makes these children malnourished.
Meat Is Murder  (The Smith)
[Intro]

Heifer whines could be human cries
Closer comes the screaming knife
This beautiful creature must die
This beautiful creature must die
A death for no reason
And death for no reason is murder
And the flesh you so fancifully fry
Is not succulent, tasty or kind
It's death for no reason
And death for no reason is murder

And the calf that you carve with a smile
Is murder
And the turkey you festively slice
Is murder
Do you know how animals die?

Kitchen aromas aren't very homely
It's not comforting, cheery or kind
It's sizzling blood and the unholy stench
Of murder

It's not natural, normal or kind
The flesh you so fancifully fry
The meat in your mouth
As you savour the flavour
Of murder

No, no, no, it's murder
No, no, no, it's murder

Oh...and who hears when animals cry?

[Outro]

[Intro]
子どもを産んだことのない,若い雌牛が鳴く声は
人間が泣き叫ぶそんな声かもしれないぞ
鋭いナイフが近づいて来る
この素晴らしい生き物は,死ななきゃいけない運命で
殺される運命なんだ
理由もなしに死んでいくけど
これといった理由もなしに,命を奪われるとしたら,虐殺と同じだろ?

わくわくしながら焼いてる肉は
肉汁たっぷりでもないし,美味くもなけりゃ,優しくもない
理由もなしに殺された動物の体なんだよ
これといった理由もなしに,命を奪われるとしたら,虐殺と同じだろ?

笑顔を浮かべて切り分けている
子牛肉だって殺人で
お祭り気分で切り分ける
七面鳥の肉だって殺人と変わらない
どんな風に動物が殺されてるのか知ってるか?

台所に漂っている匂いもそれほど素朴じゃないぞ
嗅いでも元気にならないし,嬉しくもなきゃ,優しくもない
ジュージューと血の焼ける,汚らわしい悪臭だ
だって虐殺なんだから

別に自然なことでもないし,当たり前でも,優しくもない
わくわくしながら焼いている肉
お前が口に入れ
楽しんでいる肉のその味
それが虐殺の味なんだ

虐殺と同じだよ

動物が泣き叫んでも,気にするヤツはひとりもいない

(余談)

菜食主義を選択するそもそものキッカケは「生き物の命を奪いたくない」ということだと聞いたことがあります。

とはいうものの「生き物」という括りで考えれば,植物と言えども「生き物」なので,仮に菜食に徹したとしても,その点から自由になることはできません。最終的には果実と一部の野菜のみを摂取する「フルータリアン(果実食主義)」にならざるを得ませんが,この食生活では,タンパク質と脂質が不足し,栄養失調になることは明らかです。

菜食主義に限らず,それが宗教用のタブーであっても,本来雑食であるはずの人間が,食に関する「イデオロギー(=選り好み)」を持つのは,言ってしまえば,それができる状態にあるからしているに過ぎません。

したがって,命に関わるアレルギーは別の問題ですが,仮に食糧危機になり,これを食わねば死んでしまうとなったら,そのような単なる「イデオロギー」のようなものは,ほとんどの人間があっさり捨ててしまうと思われます。

7 件のコメント:

  1. 菜食主義者は食べる事への感謝の足りない人だと思います。

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  2. 得意気に「食わねば生きるか死ぬかの状況」などと語られてますが、そんな状況になったら生き物を食う事なんぞよりあなたやあなたの周りの人間の財産や人権だって簡単に屠られる修羅の国になってる訳ですがそれは

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    1. コメントありがとうございます。「生き物を食う事なんぞよりあなたやあなたの周りの人間の財産や人権だって簡単に屠られる修羅の国になってる訳ですが」とのことですが,マズローの欲求5段階説によれば,人間が真っ先に満たそうとするのは,食欲,性欲,睡眠欲などの「生理的欲求」です。したがって仮にこの説が正しいとするならば,あ様が仰るような「人権」や「財産」などはそれを満たして然る後の話だと思われます。

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    2. 生命云々ではなく苦しみを減らそうというの問題ですよ。
      屠殺に至るまでにも様々な苦しみがあります
      現在の科学的には植物は自分の損傷を感じることはできますが、人間の言うような苦しみはともなわないとされます(意味ないですしね)

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  3. 生命ではなく苦しみの問題ですよ。
    現在の科学では、植物は自身の損傷に苦しみがともなわないとされています。(逃げたりできないから意味ないですしね)つまり植物を殺しても、植物はそれを気にしない。
    それに、万が一植物に苦しみがあるとして、同じ量の肉を生産するためにはもっと多くの植物と水が必要ですよね。


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    1. コメントありがとうございます。ただ誤解のないように申し上げておきますが,現代社会においてどのような食生活を選択するかは,それが肉食であれ菜食であれ,当人が決めればよいことであって,その選択の理由を問われない限り,説明は不要であると思っております。
      私が余談で申し上げていることは,たとえそこにどのような理由があろうとも,人間も生物である以上,生きるか死ぬかの選択を迫られる状況に置かれれば,その主義主張に関わらず,ほとんどの人間が生きることを選択するということであり,またそれが生き物として当然であろうということです。

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  4. 動物と植物はまったく異なる生命と命の連鎖の法則、ルールを持っているので、このふたつを同列に語ることはできません。
    また、仮に食糧危機になり,動物の命を奪い食わねば死んでしまうとなったら、自らの命を捨てるのが当然のことであり、理想です。もしそれができないのであれば、人間は不完全な生き物であり、非科学的な存在ということになります。そもそも、科学などというものの存在は人間が定義したものでしかありません。その科学を信奉する愚かな人間の終焉です。
    「生き物の命を奪いたくない」ではなく、「生き物の命を奪ってはいけない」もしくは「人間は生き物の命を奪ってはいけない」のです。

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