2018年5月21日月曜日

Levon エルトン・ジョン (Elton John)

親が子どもに歩んで欲しいと思う人生と子どものそれとは,常に一致しているとは限りません。派手さはないけれど,平和で幸せな愛と笑いに溢れた人生を歩んで欲しいと親の方は願っていても,子どもの方はもっと大きな成功,例えばセレブの華やかな生活のようなものを求めている場合もあります。
What parents want for their child does not always agree with what their child wants.  Some parents want their baby to live a life not so gorgeous but peaceful and full of love and laughter.  Their child, however, sometimes craves for greater success in life, such as a luxurious celebrity life.
Levon  (Elton John)

[Verse 1]
Levon bears his war wound like a crown
He calls his child Jesus
Because he likes the name
And he sends him to the finest school in town

Levon, Levon likes his money
He makes a lot they say
Spends his days counting
In a garage by the motorway

[Bridge]
He was born a pauper to a pawn
On a Christmas day
When the New York Times said
God is dead and the War's begun
Alvin Tostig has a son today

[Chorus]
And he shall be Levon
And he shall be a good man
And he shall be Levon
In tradition with the family plan

And he shall be Levon
And he shall be a good man
He shall be Levon

[Verse 2]
Levon sells cartoon balloons in town
His family business thrives
Jesus blows up balloons all day
Sits on the porch swing watching them fly

And Jesus, he wants to go to Venus
Leave Levon far behind
Take a balloon and go sailing
While Levon, Levon slowly dies

[Bridge]
He was born a pauper to a pawn
On a Christmas day
When the New York Times said
God is dead and the War's begun
Alvin Tostig has a son today

[Chorus]
[Chorus]

[Verse 1]
体に残った傷跡も,王冠でもつけてるように,リヴォンは誇りに思ってて
息子のことを呼ぶ時も,「ジーザス」って呼んでいる
気に入ってる名前だからだ
しかも息子を町一番の学校に入れている

リヴォンは金が好きなんだ
山ほど金を稼いでて
日がな一日金を数えて
高速道路のそばにある,ガレージに籠ってるって,そう周りはウワサしている

[Bridge]
本当に貧乏で,パッとしない家だったけど
クリスマスの日に生まれたよ
ニュー・ヨーク・タイムズが
「神は死んだ」って特集組んで,戦争も始まったけど
今日アルヴィン・トスティング(Alvin Tosting)は父親になったんだ

[Chorus]
息子の名前はリヴォンだな
いい人間になるように
リヴォンって名前にするよ
一族の伝統だから


息子の名前はリヴォンだな
いい人間になるように
リヴォンって名前にするよ

[Verse 2]
キャラクター風船を,町で売るのがリヴォンの仕事
その家業は大成功で
ジーザスは風船を日がな一日膨らませては
その風船が飛んで行くのを,玄関先のブランコの椅子に座って眺めてたけど

ジーザスは,金星みたいな遠い所へ
オヤジから遠く離れて,行ってみたくなったから
風船をひとつ掴んで,そのままどこかへ飛んでいくけど
その間リヴォンにはゆっくりと死が近づいている

[Bridge]
本当に貧乏で,パッとしない家だったけど
クリスマスの日に生まれたよ
ニュー・ヨーク・タイムズが
「神は死んだ」って特集組んで,戦争も始まったけど
今日アルヴィン・トスティング(Alvin Tosting)は父親になったんだ

[Chorus]
[Chorus]

(余談)

歌詞のあちこちに様々な工夫が凝らされていて,それゆえ聞き手による解釈の裁量が大きいこの曲ですが,第二連に登場するジーザスが子どもなのか,成長して大人になっているのかによって,その後の展開が大きく変わってくるような気がします。

個人的には「ジーザスは風船を日がな一日膨らませては,その風船が飛んで行くのを,玄関先のブランコの椅子に座って眺めてた」という描写から,ジーザスは子どもであったと考えていますが,この場合「ジーザスは,金星みたいな遠い所へ,オヤジから遠く離れて,行ってみたくなったから,風船をひとつ掴んで,そのままどこかへ飛んでいく」が不吉な色合いを帯びて来て(あくまでも私個人の勝手な解釈ですが)何者かによってジーザスが連れ去られたように思われます。

一方,ジーザスが大人であった場合,この部分は息子(ジーザス)が親の跡を継ぎたくないと考えて,親の財産の一部(=a baloon)を持って,大都会へ出て行ったと想像されますが,そのいずれの場合であっても,大切な息子を失ったリヴォンのショックが大きいことだけは間違いありません。

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