2019年2月17日日曜日

Suddenly ビリー・オーシャン (Billy Ocean)

このタイトルで悲しげな曲調と来れば別れの曲だと思うかもしれませんが,歌詞を見ればそうではないことがわかります。なのに何故この曲はこんなに物悲しいのでしょうか?歌詞を訳し終えたところ,突然その答えに思い至りました。
With the song title and the tune with sadness, you may think it's a breakup song.  Just taking a look at the lyrics, you will find it's not.  So why does it sound so melancholy?  After translating the lyrics, SUDDENLY the answer came to me.
Suddenly  (Billy Ocean)

I used to think that love was just a fairy tale
Until that first hello, until that first smile
But if i had to do it all again
I wouldn't change a thing
Cause this love is everlasting

Suddenly, life has new meaning to me
There's beauty up above
And things we never take notice of
You wake up, and suddenly you're in love

Ooh yeah

Girl you're everything a man could want and more
One thousand words are not enough
To say what I feel inside
Holding hands as we walk along the shore
Never felt like this before
Now you're all I'm living for

Suddenly, life has new meaning to me
There's beauty up above
And things we never take notice of
You wake up, and suddenly you're in love

Each day I pray, this love affair would last forever
Oh hoh
Suddenly, Life has new meaning to me
There's beauty up above
And things we never take notice of
You wake up, suddenly you're in love

Ooh
There's beauty up above
And things we never take notice of
You wake up, suddenly you're in love
Ooh...

前はこう思ってた,恋なんていうものは自分には縁のない夢物語なんだって
初めて声をかけられて笑顔を見せてもらうまで *
だからもし最初からやり直さなきゃいけなくたって
そのままなにも変えたくないよ
だって2人の関係はずっと変わらず続いてくから

それまではただ生きてただけだったのに,いきなり自分の人生に「生きる意味」が出来たんだ
世の中は上手く出来てる
自分じゃ絶対気付かないそんなこともいくらもあって
いつものように朝が来て,突然誰かを好きになる,そういうことも起きるんだ

お前は男の理想だし,それ以上かもしれないな
山ほど言葉を並べても,それだけじゃ無理なんだ
この気持ちを伝え切れない
海岸を手を繋いで散歩する
こんな気持ちは初めてなんだ
そこにお前がいてくれるから,今もこうして生きてける

それまではただ生きてただけだったのに,いきなり自分の人生に「生きる意味」が出来たんだ
世の中は上手く出来てる
自分じゃ絶対気付かないそんなこともいくらもあって
いつものように朝が来て,突然誰かを好きになる,そういうことも起きるんだ

毎日俺は祈ってるんだ,いつまでもお前と続いていくようにって
それまではただ生きてただけだったのに,いきなり自分の人生に「生きる意味」が出来たんだ
世の中は上手く出来てる
自分じゃ絶対気付かないそんなこともいくらもあって
いつものように朝が来て,突然誰かを好きになる,そういうことも起きるんだ


世の中は上手く出来てる
自分じゃ絶対気付かないそんなこともいくらもあって
いつものように朝が来て,突然誰かを好きになる,そういうことも起きるんだ・・・

(補足)

* Until that first hello, until that first smile ・・・ 直訳すると「最初の挨拶,最初の微笑みまで」ですが,これだけでは最初に挨拶したのが主人公なのか相手なのか,そして笑顔を見せたのが主人公なのか相手なのか不明ですが,その前の「前はこう思ってた,恋なんていうものは自分には縁のない夢物語なんだって」という下りを見る限り,主人公の方から声をかけたり笑顔を見せたりすることは考えにくいので(そもそもそんなテクがあればもうとっくに恋人が出来ていると思われます)ここは相手の方から声をかけて笑顔を見せたと解釈しています。


(余談)

自分に全く自信がなく「こんな自分を好きになってくれる人がいるわけない」と諦めていたこの主人公は,奇跡的にそういう相手(しかも主人公の主観が大いに入っているとはいえ「男の理想だしそれ以上かもしれない」相手)に巡り合い付き合い始めたものの,そういった経験が全くないため,主人公には常に「捨てられるのではないか」という不安が付きまといます。そしてその「不安」こそがこの悲しげな曲調の正体ではないかと思われてなりません。

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