2012年2月9日木曜日

Love Is Hard ジェイムズ・モリソン(James Morrison)

他の曲もそうなのですが,James Morrisonの書く曲には一風変わったユーモアがあり,そこが大変に面白い。この曲でも,恋をすると色々辛いから簡単に誰かを好きになるなと延々と歌っています。彼の声の力で,私もあやうくそうだよなと納得するところだったのですが,最後の2行でひっくり返されます。やられました。一枚上手です。
この曲については,彼が自分の娘への警告として書いたという人もいます。無論ジョークでしょう。そもそもこの曲自体が「警告」ではありませんし,彼の娘も幼すぎて内容を理解できません。(現在3歳前後のはず)。ただ,万が一それが本当だとしたら,将来,イギリス人版「佐々木光太郎」になりそうで怖い。北野(仮名)が気の毒です。
Like other songs James Morrison wrote, this has a wicked sense of humor in it.  That's the reason I love his songs.  In this song, he keeps singing love is hard, like telling us not to fall for someone easily.  I myself was almost convinced of the brutal aspect of love with his compelling voice before the last two lines came.  OK, James, you played me good.
One says he wrote this to warn his daughter.  I'm pretty sure it's a joke.  First of all, the song is not a warning at all and secondly,  his daughter is too young to understand the song.  (She is only 3 or 4 years old now.)  If it's not a joke and he actually did, however, I'm afraid he would be a very doting (and overprotective, of course) father.
Love Is Hard  (James Morrison)
I see lovers in the streets walking,
Without a care.
They're wearing it out loud
Like there's something in the air
Oooooh, and I don't care

They're treading lightly
No they, don't sink in
There's no tracks to follow
They don't care where they're going
Hmm

And if they're lucky and they'll,
They'll get to see and if they're
Really really lucky they'll
Get to feel..

And it kicks so hard,
It breaks your bones.
Cuts so deep
It hits your soul.
Tears your skin and
Makes your blood flow.
It's beter that you know,
That love is hard.

Love takes hostages,
Gives them pain.
Gives someone the power to
Hurt you again and again
Oooh, but they don't care

Oh and if they're lucky and they'll,
They'll get to see and if they're
Really really lucky they'll
They'll get to feel.
And if they're, they're truely blessed
And they're get to believe
And if you're dammed, you'll never
Let youreself be deceived.

And it kicks so hard,
It breaks your bones.
Cuts so deep
It hits your soul.
Tears your skin and
Makes your blood flow.
It's beter that you know,
That love is hard.

Hmmmmmmm...

Kicks so hard,
It breaks your bones.
Cuts so deep
It hits your soul.
Tears your skin and
Makes your blood flow.
It's beter that we know..

And it kicks so hard,
It breaks your bones.
Cuts so deep
It hits your soul.
Tears your skin and
And makes your blood flow.
It's beter that we know,
That love is hard..

Love is hard, love is hard.

If it was easy,
It wouldn't mean nothing, no.

通りをカップルが歩いてる
周囲の目なんか全然気にしてないから
誰が見ても2人が舞い上がってるのがすぐわかる
顔に「恋愛中です!」って書いてあるよ
まあいいけどね

一緒に楽しそうに歩いてる
落ち込むことなんて全然なさそうだ
一緒にいるだけで楽しくて
これからどうなるかなんて考えてもいない

だけどこのまま付き合い続けたら
だんだんわかってくる
そしてそのまま別れずに付き合い続けられたら
身に染みてわかってくるんだ

楽しいことばかりじゃない
骨身を切られて
心もズタズタになる
全身傷だらけになって
血を吐くような思いもする
だから覚えておいたほうがいい
誰かを好きになったら辛い目にあうってことを

恋をしたら
どちらかが一方がいつも苦しむ
想われた側が優位に立つから
先に好きになった方が,何度も傷つくことになるけど
相手はそんなこと気にもしてくれない

だからこのまま付き合い続けたら
それがだんだんわかってくる
そしてそのまま別れずに付き合い続けられたら
身に染みてそれがわかってくるんだ
それでも諦めずに頑張ってると
最後には確信に変わってくる
誰かを好きになったら辛い思いをするってことが
そして辛い別れを経験したら・・・
恋をしても,二度と能天気に浮かれたりしなくなるんだよ

楽しいことばかりじゃない
骨身を切られて
心もズタズタになる
全身傷だらけになって
血を吐くような思いもする
だから覚えておいたほうがいい
誰かを好きになったら辛い目にあうってことを

楽しいことばかりじゃない
骨身を切られて
心もズタズタになる
全身傷だらけになって
血を吐くような思いもする
だから覚えておいたほうがいい

楽しいことばかりじゃない
骨身を切られて
心もズタズタになる
全身傷だらけになって
血を吐くような思いもする
だから覚えておいたほうがいい
誰かを好きになったら辛い目にあうってことを

わかってくるんだよ 恋なんて苦しいものだってことが

だけどそうじゃない恋ができたら
それが一番なんだけどね



(追記)
リード文でジョークだと言い切ったのですが,本人が事実だと言ってました。しかも生まれる前に書いたそうです。他にも同アルバムのOnce When I Was Littleという曲を娘のために書いたのだとか。佐々木光太郎説・・・まさかと思ったのですが,いきなり有力になってきました。

この曲最後の「If it was easy, It wouldn't mean nothing, no.(だけどそうじゃない恋ができたら,それが一番なんだけどね)」というところが秀逸なのですが,本人曰くあれはアドリブだそうです。

2 件のコメント:

  1. 佐々木光太郎ってなんだったけ、と思って検索してしまいました。お父さんは心配症だった。なつかしいです。しかし、James Morrisonが佐々木光太郎だったとは。
    ところで、私の個人的な希望なのでいかがなものかと思うのですが、どうしても書きたいので書かせていただきます。あの最後のオチを一捻りさせたいんです。つまり、If it was easy, It wouldn't mean nothingを、恋が気楽なものだったら恋なんてしても意味はない、ということにしたい。恋をすると楽しいことばかりではなく、苦しいことが必ず伴います。相手の言動に一喜一憂して、振り回されてへとへとになる。でも、この感情のふり幅があるからこそ、奥行きが生まれるというか、なんというか、「人生の彩り」になるのだと思います。気楽なだけの恋に意味はない。是非それでいきたい。 でも、原文が、wouldn’t mean nothingなので「意味がある」ことになっちゃうんですよね。これをどうにかしないと・・・。で、考えたんですが、よくR&Bの音楽なんかでain’t no…なのに、二重否定にならない歌詞があるではないですか。これはそれ、っていうことにして、それでどうでしょう?強引すぎてやっぱり却下かな・・・。

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    1. コメントありがとうございます。常連のoak様のご提案なので採用したい気もするのですが,余談でも申しましたように,あれはアドリブで,周囲もあのオチを非常に評価しているところを見ると,James Morrison本人も最後の最後まで否定で行くつもりだったと思います。それを急遽肯定にしたからこそのあのオチ。したがあって,誠に残念ではありますが,oak説の採用はかなり難しいかと存じます。
      ただ歌詞の解釈はそれを読む方(あるいはお聴きになる方)がお決めになればよいことなので,oak様がそのようにお感じになるのであれば,oak様にとってはそれが唯一無二の正解となるのではないでしょうか。

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