2012年4月27日金曜日

Falling Down オアシス/オエイシス(Oasis)

この解釈が間違っていなければ,これこそまさに私が10代の頃から考えていたことでした。現在では,この考え方,すなわち,脳という肉体(それゆえ有限です)で考えている限り,無限の真の意味を理解することはできないという考え方は,私の信念のようなものになっています。確かにかなり悲観的な考え方ですが,不思議なことに,こう考えると大変楽になります。どうせわかりっこないんですから,わからなくてもなんの問題がありましょう(反語)。ただ,人知を超えた何らかの「力」は存在すると思っています。それを神という名で呼ぶこともあるかもしれませんが,その「力」が人間を愛したり憎んだりすることはない。仮にそうだとすれば,それはすでに人間ではありませんか。
If my interpretation isn't wrong, this is exactly what I have been believing since I was in my teens.  That we cannot understand the true concept of infinity with our physical (and therefore finite) brain is my philosophy now.  Pretty pessimistic but strangely liberating at the same time.  I do believe that some superior power does exist, something beyond our understanding.  Some call it God but I don't think it (or should I call HE?) loves or hates people.  If it should do, it's too human.
Falling Down  (Oasis)
The summer sun that blows my mind
Is falling down on all that I've ever known
In time we'll kiss the world goodbye
Falling down on all that I've ever known
It's all that I've ever known

A dying scream makes no sound
Calling out to all that have ever known
Here am I, lost and found
Calling out to all

We live a dying dream
If you know what I mean
All that I've ever known
It's all that I've ever known

Catch the wheel that breaks the butterfly
I cried the rain that fills the ocean wide
I tried to talk with God to no avail
Called him up in and out of nowhere
Said if you won't save me, please don't waste my time

All that I've ever known
It's all that I've ever known

Catch the wheel that breaks the butterfly
I cried the rain that fills the ocean wide
I tried to talk with God to no avail
I called him up in and out of nowhere
Said if You won't save me, please don't waste my time

The summer sun that blows my mind
It's falling down on all that I've ever known
In time will kiss the world goodbye
Falling down on all that I've ever known
Is all that I've ever known

強烈に光り輝く夏の太陽を見ていると
その存在の大きさに圧倒される
そして,宇宙の大きさに比べれば
自分の存在なんか取るに足りないものだとわかってくる
誰にだって,いつかは地面に倒れて
この世に別れを告げる日が来る
人間が頭で考えることなんて
たとえどんなに重要に思えても
実際は取るに足りない些細なことで
そいつが死んだらそれでおしまい
自分にわかるのはそれだけだ

そして「その時」が来たら,必死に助けを求めても意味はない
聞こえやしないし,どうしようもない
・・・そのことに気づいてしまったんだ
どんなに叫んでみても無駄だって

だって人間が見てる夢なんて,そいつが死んだらそれでおしまい
つまりそういうことなんだよ
今まで自分が頭で考えてきたことなんて
死んだらそれでおしまいなんだ
わかっているのはそのことだけ 

そしてそのことに気づいてしまって
どうしようもない無力感と絶望感に襲われた
苦しみと悲しみに苛まれ,涙が枯れるまで泣き続けた
どうにかしてそこから逃れるようと,あらゆることをやってみた
神ならそれが出来るかもと,神の声を聞こうとしたがダメだった
どうかお救いくださいとすがってみても無駄だった
それで遂に悟ったんだ 
どうせ救えないんなら,もう放っておいてくれ あれこれ言って邪魔するなって

今まで自分が頭で考えてきたことなんて
死んだらそれでおしまいで
結局,それ以上のことはわからないんだ

そしてそのことに気づいてしまって
どうしようもない無力感と絶望感に襲われた
苦しみと悲しみに苛まれ,涙が枯れるまで泣き続けた
どうにかしてそこから逃れるようと,あらゆることをやってみた
神ならそれが出来るかもと,神の声を聞こうとしたがダメだった
どうかお救いくださいとすがってみても無駄だった
それで遂に悟ったんだ 
どうせ救えないんなら,もう放っておいてくれ あれこれ言って邪魔するなって

強烈に光り輝く夏の太陽を見ていると
その存在の大きさに圧倒される
そして,宇宙の大きさに比べれば
自分の存在なんか取るに足りないものだとわかってくる
誰にだって,いつかは地面に倒れて
この世に別れを告げる日が来る
人間が頭で考えることなんて
たとえどんなに重要に思えても
実際は取るに足りない些細なことで
そいつが死んだらそれでおしまい
その程度のことしか自分にはわからないんだ・・・

9 件のコメント:

  1. ありがとうございます。
    Awieことこの曲をリクエストしましたアウィーです。
    こんなに早く投稿してもらえるなんて思ってませんでした。
    そして改めて貴方の和訳の素晴らしさに感動しました!

    こう見てみると、曲の解釈って幾通りもあるんだな、と実感します。貴方のこの和訳が私の中で一つの基準となって、私がこの曲を聴く度に私の中で解釈が変わっていく気がします。それって音楽の力ですよね。聴く人それぞれに想像力を要求してくる・・・そしてその想像したものはその人の感性ですから、誰にも文句をつけられない。たとえその歌を歌っている人でさえも。そして想像することによってその曲への理解や愛着が増す。本当は曲を聴いただけで解釈できればいいのかもしれないですけど、やっぱり(その曲が母国語でないなら)一つくらい翻訳されたものがあった方がいいですよね。

    長々とすみませんでした。
    こんなこと思ってるは私だけでしょうか・・・。
    なんだか文字にしてみると恥ずかしくなってきました。笑

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    1. コメント並びに過分なお褒めのお言葉をありがとうございます。この曲英語を母国語とするネイティヴの方にとっても簡単に理解できる曲ではないようで,海外の歌詞を語り合うサイトでも,様々な解釈が出ておりました。歌詞の鍵となるall that I've ever knownというのは,かのハムレットが出典とか。仰る通り,歌詞の解釈は人それぞれで,またそれこそがアーティストの求めていることだと思います。またそれゆえ,音楽は時に人を慰め,時に励ましてくれるのではないでしょうか。それにしても,この危うい感じのするサウンドといい,歌詞の内容といい実に私好みの名曲で,ご紹介本当にありがとうございました。また何かありましたら,是非お話をお聞かせください。お待ちしております。

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  2. 好きな曲が出ていて驚きました。リクエストされたんですね、Awieさん、vestigeさんに感謝です。抽象的でわかりにくい内容の曲ですが、なにせこのメロディー、そして声が好きで、よく聴きます。私も、なにもないのに、突然大きな虚無感や焦りや喪失感に苛まれることがあります。この歌詞にも似たことが書かれていますね。それに全体的な歌詞の・・・雰囲気というか、言葉というか、不安定な感じがして素敵です。それって凄く私好みで。完璧に意味を捉えられなくても、それがこの曲の良いところだと思います。

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    1. コメントありがとうございます。我々が日常感じてはいるものの言葉にはできない焦燥感や不安,あるいは逆に高揚感,そんなものを言葉以外のもので表現してくれるのが絵画や音楽といったアートなのかもしれません。実際,我々が感じるもの全てを言語化できるわけではありませんし,むしろできないものの方が多いような気がいたします。

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  3. 初めまして、こちらの和訳をブログに転載させていただきたいのですがよろしいでしょうか。趣味でやっているつまらないただのブログです。出典元はリンクさせていただきます。よろしくお願いいたします。
    http://foresta-mare.tumblr.com/

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    1. コメント並びにご挨拶ありがとうございます。当ブログではその旨明示してくださる限り,リンク等に関して特に制限は設けていないのでどうかご自由になさってください。むしろお役に立てたとすればなによりです。

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    2. 転載許可ありがとうございます。リンクの件も了解いたしました。申し遅れましたが、いつもブログ楽しく拝見しております。これからも楽しみにしています。

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  4. 古い記事で大変恐縮なのですが
    あまりに意訳がひどく
    単語の意味、文法、作詞者の意図の無視がひどすぎます
    Catch the~の部分を例にとりますと

    >Catch the wheel that breaks the butterfly

    以降の文が過去形に対して、現在形で始まっていますので
    これは命令文です
    >Catch the wheel
    ハンドルを握る
    硬く言えば~~の方向にむかうような意思決定をしろということです
    >that breaks the butterfly
    蝶はキリスト教圏では復活の象徴ですがここではそういう意味ではなく
    当時はやっていたバタフライ効果のことでしょう
    thatはCatch the wheel全体を受けていますから
    全体として運命に抗って生きろというような意味です

    基本的な文法、ある単語に対してキリスト教圏でどのような意味を持つのか
    といった部分に気を付けていただきたいです

    ミュージックビデオを見るとダイアナ元王妃の追悼の意味があるようですが
    かなりシニカルな内容でメンバーが握手を拒否しているところからすると
    浮き沈みの激しいダイアナに対して同情はするけれども
    自分たちは常に離れた距離で我が道をいくという意味に思えます

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    1. https://en.wikipedia.org/wiki/Who_breaks_a_butterfly_upon_a_wheel%3F

      butterflyはバタフライ効果ではなく「車輪の上の蝶」というこちらからの引用でした
      意味としては困難な状況の運命に抗えという意味であまり変わりはありません
      お詫びして訂正いたします

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