2020年9月21日月曜日

Body Was Made エズラ・ファーマン (Ezra Furman)

あたかも「門番」のように,自分の大事にしているものを守るのは自分だと思っている人がいます。国,信仰,言葉,価値観と守る対象は様々ですが,彼らの多くはそもそもそこに「門」などないのだということに気がついていません。
There are people who see themselves as the gatekeeper for what they believe in.  Gatekeepers for their country, faith, lauguage and their value.  Many of them, however, don't know there's no gate whatsoever.     
Body Was Made  (Ezra Furman)

[Verse 1]
My body was made this particular way
There's really nothing any old patrician can say
You social police can just get out of my face
And my body was made

[Verse 2]
My body was made this particular way
Recurrent desire never totally tamed
Oh, honey, I've tried and tried to explain it away
But my body was made

[Verse 3]
His body's a ship with an impenetrable hull
His bedroom shelves lined up with animal skulls
It's making me feel an irresistible pull
His body was made

[Verse 4]
My body was made with this attribute, too
The need to become something totally new
Body was made

[Verse 5]
Body was made, so just fucking relax
Don't pile my platewith historical facts
I want to go forward, don't want to go back
And my body was made, oh, oh, oh

[Verse 6]
Your body is yours at the end of the day
And don't let the hateful try and take it away
We want to be free, yeah, we go our own way
And my body was made, oh

[Verse 1]
生まれつきこういう体になってんだから
偉そうに上から目線で言わないで
社会的にどうだとか,そんな風に言うんなら,さっさとどっかに行っちゃって
これが自然なんだから

[Verse 2]
生まれつきこういう体になってんの
消しても消しても消えない気持ち,完全に誤魔化すなんてできないよ
上手く説明つけようと,精一杯頑張ったけど
こうなってんのは生まれつきだし

[Verse 3]
人間の体ってのは船みたいなものだけど,その中に他人は入っていけないの
その人のベッド・ルームの棚の上には,動物の頭蓋骨が並んでて
それを見てるとどうしてもそっちへ引かれて行っちゃうの
その人はそういう風に生まれたの

[Verse 4]
自分にも生まれつきどっかこういうとこがある
どうしても今までと違う自分になりたいの
そういう風に生まれたの

[Verse 5]
生まれつきこういう体になってんだから,ちょっととにかく落ち着いて
皿に料理を山盛りにして無理に勧めてくるように,今まではこうだったとかそんな話を聞かせないでよ
先に進んで行きたいの,後戻りさせないで
そういう風に生まれたの

[Verse 6]
なんだかんだ言ったって,自分の体は自分のものよ
意地悪な人間の言うことなんか聞かなくていい
みんな自由になりたいし,好きなように生きてくの
そういう風に生まれたの

(余談)

そもそもその「守るべきもの」自体,乱暴に言ってしまえば過去の人間が勝手に考え出したものに過ぎません。もともとは地面の上に国境線など引かれていませんし,経典も人間が書いたものです。言語も絶え間なく変遷していますし,地域や時代によって何が「善」で何が「悪」であるかさえ変わってしまいます。

だとすれば今自分が守ろうとしているその「門」は,他人に強制してまで守らなければならないものなのかどうかを常に考えているべきなのかもしれません。

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