2013年5月8日水曜日

Night Drive ゴーティエ (Gotye)

昨日ここでTame ImpalaのFeels Like We Only Go Backwardsを取り上げたのですが,GotyeがTwitterで彼らをフォローしていることも知りました。したがってTame Impalaつながりということになります。この曲は2006年にリリースされたGotyeの枚目のアルバムLike Drawing Bloodに収録されています。SongMeaning.netというサイトでこの曲にコメントを寄せた人の中に,Massive Attackの影響を指摘する人がいたのですが,どうでしょうか?
それはともかく,先日Gotyeの曲のうち,私のもっとも好きなHearts A Messが映画The Great Gatsbyのサントラに入るというニュースを知りました。だからと言って私の人生には何の影響もないのですが,それでもなぜか嬉しい。
Yesterday I posted Tame Impala's "Feels Like We Only Go Backwards" and the same day I knew that Gotye follows them on Twitter.  So the band brought me to this song.
This is a track from Gotye's second album, "Like Drawing Blood" released in 2006.  Someone who posted a comment on SongMeaning.net mentioned the influence by Massive Attack.  Do you agree?
By the say,  recently I heard that one of my all-time favorites of his, "Hearts A Mess" is on the soundtrack of  The Great Gatsby.  It has no impact on my life but I'm happy.
Night Drive  (Gotye)

    When you're feeling down
    I'm comin' round
    To pick you up
    And take you out

    It won't be long
    'Till those blues are gone
    The city's waiting
    Beckoning for us
    It leads us on
    Let it lead us on

    It's the perfect night
    To just drive on by
    Let the dashboard underscore
    Everything we've seen
    While the world plays for our pleasure
    On our windshield silver screen
    And I don't know just where we're going
    And I don't care where we've been
    But we just coast on through
    Coz while I'm here with you, you know
    There's no place I'd rather be
    No place I'd rather be

    Such a quiet joy
    Knowing that I'm your pick-up fix
    And you're my favourite boy

    You're feeling tired
    And I'm bleary-eyed
    And the highway lines
    Pass by in two/four double-time
    And we don't even recognise
    A single name on the street signs
    Nothing else is calling us
    But all we've left behind
    Is like a hell-hound on our trail
    and a burden on our mind
    Coz we know
    we gotta go home.

    Such a quiet joy
    Driving anywhere
    Knowing that you are there.
    But you don't call,
    You don't call me no more
    And i waited all day
    You know you'll always
    Be my favourite boy

    落ち込んだ時は
    ここへやってきて
    励ましの言葉をかけて
    連れ出してやるよ

    そうすればじきに
    憂鬱な気持ちも晴れる
    街の灯りも
    2人を誘ってる
    だから誘われるまま
    行ってみよう

    最高の夜だよ
    ドライブするには
    ダッシュボードの向こうに見えてくる
    景色をひとつ残らず楽しもう
    世の中が2人のために用意した
    わくわくするような出来事が
    ここにある銀色のフロントガラスの向こうに広がってる
    とにかく行先も決めず
    元いた場所も気にしないで
    ただただ車を走らせよう
    だってこうして一緒にいれば
    他に行きたいとこなんてない
    ここが最高の場所だから

    特に何するってわけでもないけど
    それでもこんなに楽しい気分になれる
    落ち込んだ時に頼りにされて
    気の合うヤツの役に立てたら

    疲れてきてるみたいだし
    こっちも目がかすんできて
    道路の車線も
    4分の2拍子の倍速で通り過ぎて行く 
    だから何も読めなくなって
    標識に書いてあることさえわからない
    やらなきゃならないことも特にないのに
    そのままにしてきたことが
    帰り道で待ち構える
    地獄の番犬みたいに思えてきて
    お互いの気持ちも沈んでくる
    だってわかってるから
    もう帰らなきゃいけないって

      特に何するってわけでもないけど
      それでもこんなに楽しい気分になれる
      どこへでも車を走らせるよ
      いるってわかったら
      だけど電話してこないだろ?
      もう二度とここへは
      それでも一日ずっと待ってる
      わかってるよな? 
      これからもずっと友達だ

(余談)

皆様も既にお気づきでしょうが,英語歌詞の中に登場する「you are my favourite boy」の部分が曲者です。ネイティヴの方々もここでかなり意表を突かれているらしく「ここになぜがboyが出てくるのか・・・」「Gotyeってゲイ?」「これはきっと本人の別人格(alter ego)なんだよ」等々様々な意見が出ております。

この点について言えば,Gotyeにはもう長年連れ添ったTasha Parkerさんという恋人がいるので,ゲイの線は少々考えにくいのですが,さりとて100%ありえないと断じることもできません。

ただ個人的には,この曲を聞き,この歌詞を読んで,Emeli SandeのMy Kind of Loveのミュージック・ヴィデオ http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/07/my-kind-of-love-emeli-sande.html を思い出しました。すなわち,相手が余命いくばくもないという状況で,最後にその友人を夜のドライヴに連れ出すというストーリーです。

その根拠となるのが,最後の「You know you'll always, Be my favourite boy」の箇所で,私はここでGotyeのBronteとの類似を感じました。こちらの歌詞の最後の文が「We will be with you.  You will stay with us」となっているからです。

無論,発表はこちらの方が5年ほど先なので,Bronteに影響されたとは考えにくいのですが,個人的な経験上,人間の文章スタイルというのは,意外なほど変わらないような気がするので,全く無関係と言い切ることもできません。

皆様はどのようなストーリーをお感じになったでしょうか?

2 件のコメント:

  1. ご無沙汰しています。
    この曲はWallyが親友の事を歌ったものだそうです。
    とご本人が仰っていました。ゲイではありません。親友の方も生きています :)
    でも、対訳さんの解釈、結構好きです。
    Bronteはお友達の犬が亡くなった時の事を歌っています。丁度その頃彼自身飼っていた猫を亡くした時期でもあったようで。アルバムの中で一番好きな曲だそうです。

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    1. コメントありがとうございます。ご無沙汰しております。いつもながらdahlia様は我々一般人が到底知りえないような情報をご存じで羨ましい限りですが,今回それをこうしてお知らせくださったお蔭で,昨年来の疑問が氷解いたしました。ありがとうございました。

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