2014年8月6日水曜日

Photograph エド・シーラン (Ed Sheeran)

象徴的なソファやフランスにあるサヴォア邸で有名なスイス人建築家のル・コルビジェは「神は細部に宿る」と言いました。一般的には細部が重要なのでそれをおろそかにしてはならないと言う意味で使われていますが,やっとその真の意味を理解したような気がします。これが記憶に残る曲になっているのは,歌詞に登場する「写真」「ダメージ・ジーンズ」「ペンダント」などの言葉があってこそだと思うからです。
"God is in the details."  A Swiss architect Le Corbuisier who is widely known in Japan for a his iconic sofa as well as Villa Savoye in Frace repeated this phrase.  It generally means that details are important.  Today I think I finally understand the true meaning of it.  I realized it's some details such as 'photograph,' 'ripped jeans' and 'necklace' that made this song unforgettable.
Photograph  (Ed Sheeran)
Loving can hurt, loving can hurt sometimes
But it's the only thing that I know
When it gets hard, you know it can get hard sometimes
It's the only thing that makes us feel alive

We keep this love in a photograph
We made these memories for ourselves
Where our eyes are never closing
Our hearts were never broken
And time's forever frozen, still

So you can keep me
Inside the pocket of your ripped jeans
Holding me close until our eyes meet
You won't ever be alone, wait for me to come home

Loving can heal, loving can mend your soul
And it's the only thing that I know
I swear it will get easier, remember that with every piece of ya
And it's the only thing we take with us when we die

We keep this love in a photograph
We made these memories for ourselves
Where our eyes are never closing
Our hearts were never broken
And time's forever frozen, still

So you can keep me
Inside the pocket of your ripped jeans
Holding me close until our eyes meet
You won't ever be alone
And if you hurt me
That's okay baby, only words bleed
Inside these pages you just hold me
And I won't ever let you go
Wait for me to come home
Wait for me to come home
Wait for me to come home
Wait for me to come home

You can fit me,
Inside the necklace you bought when you were sixteen.
Next to your heartbeat where I should be,
Keep it deep within your soul.
And if you hurt me..
Well that's okay baby, only words bleed
Inside these pages you just hold me
And I won't ever let you go.

When I'm away, I will remember how you kissed me
Under the lamppost back on Sixth street
Hearing you whisper through the phone
Wait for me to come home

好きになってしまったせいで
辛い目に遭うこともある
本当にそういうことがあるんだよ
なのにそれでもその人を
想い続けることくらいしか
今の自分にはできないよ
だけど時々は
そうすることさえ辛くなる
そんな時だってあるだろ?
それでもそういう気持ちがないと
生きてるって思えない

2人の思い出を
ひとつの写真に閉じ込めて
あの頃の思い出を
自分たちだけのものにした
その写真の中でなら
ずっと年も取らないし
辛い思いをすることもなく
時間がずっと止まってるから

代わりに写真を持ってればいい
そのダメージ・ジーンズの
ポケットの中に入れたまま
そしてまた会えるまで
肌身離さず持っててくれよ
そうすればもう二度と
寂しい思いもしなくて済むから
そうやって
帰って来るのを待っててくれよ

誰かを想い続けることで
救われることもある
心の中の傷や痛みが
消えていくこともある
今わかるのはそれだけだ
これからは
きっともっと楽になる
そのことを
忘れずしっかり覚えてて
だってこの世を去る時に
最後まで残ってるのは
それくらいしかないんだから

2人の思い出を
ひとつの写真に閉じ込めて
あの頃の思い出を
自分たちだけのものにした
その写真の中でなら
ずっと年も取らないし
辛い思いをすることもなく
時間がずっと止まってるから

代わりに写真を持ってればいい
そのダメージ・ジーンズの
ポケットの中に入れたまま
そしてまた会えるまで
肌身離さず持っててくれよ
そうすればもう二度と
寂しい思いもしなくて済むから
そうやって
帰って来るのを待っててくれよ
イヤな気持ちになったって
そんなの何とも思わないから
気にしなくていいんだよ
言葉だけのことだから
この写真はあの本の
あの箇所に挟んでおいて
そうすれば
もう忘れたりしないから
そうやって
帰ってくるのを待っていて
忘れないで待っていて

写真を代わりに
16の時に手に入れた
あのペンダントにはめ込んで
胸の鼓動が伝わってくる
場所の近くに吊り下げて
心の奥の深いところに
大事にしまっておいてくれ
そこが居場所なんだから
傷つくことがあったって
そんなの何とも思わないから
気にしなくていいんだよ
言葉だけのことだから
この写真はあの本の
あの箇所に挟んでおいて
そうすれば
もう忘れたりしないから

遠くに離れて会えない時は
キスしたことを思い出すよ
6番通りに立ってた
街灯の下だった
電話から伝わってくる
その人のささやきを聞きながら
そのことを思い出すから
帰るまでそこで待っていて

(補足)

* necklaceとありますが,おそらくこのようなpendantを指しているのではないかと思われます。



(余談)

さすがは凄腕の刺客です。Adam師匠が遠足に出かけている今,その座を継げるのはEd Sheeranしかいないのではと思えてきました。

とりわけ個人的に感動したのが「Inside these pages you just hold me」と「Inside the necklace you bought when you were sixteen.  Next to your heartbeat where I should be」の2箇所。前者は本の間に写真が挟まっているという,誰しも1度は見たことのある光景を切り出しているところが素晴らしく,後者は「胸の鼓動の隣」という表現に唸りました。

この曲,2012年に彼がSnow Patrolのアメリカ・ツアーに同行した際に,同バンドのギタリストであるJohnny McDaidとカンザスのホテルの一室で作った曲らしいのですが,あの忙しく消耗もするツアー中にも,こういう曲が書けてしまうあたりが「凄腕の刺客」の証なのかもしれません。

ところで,歌詞に登場する「6番通り(6th Street)」ですが,一説によるとDenvorにある現在は6th Avenueと呼ばれている場所だとか。彼の左腕には6TH ST.というタトゥが入っているようです。


23 件のコメント:

  1. エド シーラン強化月間中に、コメントしたいと思っていたのですが、言いたいことがまとまらないのと、
    どの曲も好きなのであれこれ迷っていたら乗り遅れてしまいました。

    このphotographは大好きで、流れると最後まできちんと聞かないと気が済まない一曲です。

    私も

    Next to your heartbeat where I should be,
    Keep it deep within your soul.

    の部分にとても共感しました。
    英語は全然うまくないですが…。

    まだ若いのに彼は本当に良い曲を沢山作ってくれますね。

    kinako_d

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    1. コメントありがとうございます。「凄腕の刺客」だけあってkinako_d様のみならず「ガイシャ」の数は増加の一途をたどっているようです。

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  2. 初めまして。
    photographの和訳を探していてこちらのブログに辿り着きました。

    photograph 大好きなので和訳までちゃんと知ることができて嬉しいです

    Edの曲はなぜか飽きが来なくてリピート再生できいている状態です笑
    私はもうEdに「殺られて」しまった…

    来週に定期テストがあるのでこの曲をききながら頑張ります!
    これからもブログの更新頑張ってください

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。巷ではゾンビやゴーストがいつにも増して活発になるこの時期ですが,Edに「殺られて」しまったからには,みかん様も立派にそのお一人です。かくなるうえはお互いゾンビ仲間としてEdの活躍を(ゾンビだけに)草葉の陰から応援いたしましょう。定期試験のご健闘をお祈りいたします。

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  3. はじめまして
    Thinking Out Loudで彼のことを知りました。そしてこのサイトのことを知りました。
    アルバムはどれも良作なのですがこの曲がとても印象的です。
    Edさんのファンがもっと増えるともっとうれしいなとかんじています。
    私の好きな曲がたくさん和訳されててうれしいです。自分の好きな曲にいろんな感情があってより好きになりました。ありがとうございます。
    これからも更新がんばってください。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。The A Teamで彼のことを知った時には,これほどの「使い手」であるとは予想だにしなかったのですが,皆様のコメントを拝見しているとその「凄腕」っぷり圧倒されます。あのルックスであるだけに,まさに「さすべえをつけた自転車に乗ったおばちゃん」級のヒットマンです。(要するに到底ヒットマンには見えないため,相手が油断してしまうという言う意味ですが,わかりにくいたとえで申し訳ありません。)

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  4. こちらのサイトはわたしの日課です。気になる曲はこちらの和訳を参考にしていますが、内容がその時の状況と重なることが多いですね。不思議です。。

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    1. コメントありがとうございます。そのように仰ってくださると和訳の苦労も報われるような気がいたします。

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  5. この曲の歌詞を探しているうちこちらのサイトにたどり着きました。
    楽曲の美しさはもちろんのこと、歌詞が見事にマッチしていて素晴らしいです・・・わたしもEd Sheeranを知ったのはごく最近の新参者ですが、今ではすっかり骸の山の上にご一緒しています。
    vestigeさんの愛のある和訳にもグッときます。またちょこちょこ拝見させていただきます。頑張ってください!

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。シリアル(レイディ)キラーEd Sheeran・・・「ガイシャ」の数は増える一方です。
      そのルックスのせいで,出会った瞬間から「コイツはヤバい」と思わせてしまうAdam師匠とは対照的に,彼の場合は見ただけでは「危ないヤツ」であることが全くわからないだけについ油断してしまい,気付いた時にはすでに手遅れになってしまっているという意味で,彼こそが「真の刺客」と言えるかもしれません。

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  6. 始めはTaylor Swift と一緒に写ってる写真が多く、彼は何となく顔が円いので(でもってTaylorはシャープ)イメージがドラえもんだったのですが、Thinking out loud、Photograph、I see fireと聞くうちにイメージが変わりました(笑) そのうち大ファンになりそうです(笑)

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    1. コメントありがとうございます。数年前に私も同じことを考え「エドえもん」というキャラを作ったことがございます。別館(twitter)で公開しておりますのでお時間があればご覧ください。https://twitter.com/vestige80/media

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    2. twitterで拝見しました!
      なんかもう...笑うしかないです(笑)似合いすぎです(笑)
      ここまでドラえもんとのコラボが似合う人も珍しいと思います。この一目見ただけでドラえもんを連想させる彼の雰囲気と言うかなんというか...
      いつかドラえもんの主題歌を歌ってほしいです!!

      エドえもんの画像をfacebookでアップしたいのですが、してもよろしいでしょうか...?

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    3. コメントありがとうございます。画像の件ですが,その旨明示してくださるのであれば特に制限は設けておりませんのでどうぞご自由になさってください。

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  7. いつも素敵なブログを見させていただいてます(^O^)ありがとうございます!初めてこの和訳と曲を聴いた時、涙が止まりませんでした。だけど、去年の曲だったんですね(笑)今更ながら、この曲に出会えてよかったです(^^)

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。ミュージック・ヴィデオとの相乗効果で涙腺方面に不安を抱える人間には非常に危険な曲ですが,にもかかわらず再生ボタンを押させてしまうあたりがEd Sheeranの実力なのかもしれません。

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  8. 歌詞が一部間違っているのではないかと思います。
    ”That's okay baby, there'll be worse things”
    →”That's okay baby, only words bleed”
    ではないでしょうか。

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  9. photoglaphは本当にいい曲なので何度聴いても泣けます!

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    1. コメントありがとうございます。全く仰る通りですが,ただあのヴィデオは「反則」ではないでしょうか?

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  10. 親の愛情、男女の恋、どちらで考えても感動できる歌詞。
    とても好きな曲です。

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  11. the person who said "god is in the detail" is not Le Corbusier, but Mies.  :-)

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  12. 聴いた瞬間、一目惚れした曲です。心があったかくなって、和訳を探していたらたどり着きました!何となくしか分からなかった意味が分かり、涙が止まりませんでした。私の今の心情で、photographと素敵な和訳に出会えたことに感謝します。

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  13. 「胸の鼓動の隣」美しい表現ですね。
    それにしてもsnow patrol は一体いつ戻ってくるのでしょうか?
    今年にはアルバム出すとアナウンスされてましたが、、、。

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