2015年11月9日月曜日

Working Class Hero ジョン・レノン (John Lennon)

16世紀後半から17世紀初めの封建社会について語る時,我々はよく自分のことを戦国武将にたとえたりするものですが,実は当時の人口の80%以上は武士ではなく農民でした。したがって我々の大半は農民すなわち労働階級に属していたと考えるべきでしょう。
When we talk about the feudal society in Japan from late 16th to early 17th century, we often liken ourselves to a war lord in that era.  In that period, however, more than 80 percents of population was a 'peasant' not a 'samurai warrior'.  So it's safe to say that most of us should have belonged to the peasant class or working class then.
Working Class Hero  (John Lennon)
As soon as you're born they make you feel small
By giving you no time instead of it all
Till the pain is so big you feel nothing at all

A working class hero is something to be

They hurt you at home and they hit you at school
They hate you if you're clever and they despise a fool
Till you're so fucking crazy you can't follow their rules

A working class hero is something to be

When they've tortured and scared you for twenty-odd years
Then they expect you to pick a career
When you can't really function you're so full of fear

A working class hero is something to be

Keep you doped with religion and sex and TV
And you think you're so clever and classless and free
But you're still fucking peasants as far as I can see

A working class hero is something to be

There's room at the top they're telling you still
But first you must learn how to smile as you kill
If you want to be like the folks on the hill

A working class hero is something to be

If you want to be a hero well just follow me

生まれたら
すぐに思い知らされる
自分は大したことのない
つまらない人間だって
人生を
楽しむ時間もないままに
時間に追い立てられてると
終いには
辛いことが多すぎて
何も感じなくなるんだよ


だから労働階級の
ヒーローになる意味がある

家にいても傷つけられて
学校でも殴られる
出来がよけりゃ妬まれて
逆に悪けりゃ見下される
そのせいで
しまいにゃガマン出来なくなって
世の中のやり方を
無視するようになるんだよ

だから労働階級の
ヒーローになる意味がある

20数年生きてきて
さんざんこっちを苦しめて
脅かしておきながら
仕事を選べと言ってくる
まともに社会で生きてけなくて
不安に怯えてるってのに

だから労働階級の
ヒーローになる意味がある

宗教だとかセックスだとか
TVだとかにどっぷりと
浸かっていればいいんだよ
そうすりゃ自分のことだって
頭がいいと思えるし
階級なんてもうなくて
自由なんだと思ってられる
だけど悪いな俺から見たら
お前なんて今だって
貧乏な田舎者だぜ

だから労働階級の
ヒーローになる意味がある

天辺にゃ
まだまだ空きがあるなんて
ヤツらはお前を焚きつけるけど
そうしようと思ったら
他人を踏みつけにする時も
平気で笑っていられるような
ヤツにならなきゃダメなんだ
あの山の天辺に
立てるようになりたきゃな

だから労働階級の
ヒーローになる意味がある

ヒーローになりたいんなら
とにかく俺についてこい

(余談)

John Lennonの母国イギリスでは,労働階級の人間が成功しようと思ったら,サッカー選手になるかアーティスト(スター)になるかしかないと聞いたことがあります。ロンドン五輪の際はかの国の「弾の多さ(=アーティストの層の厚さ)」を羨望をもって眺めたものですが,これも見方を変えれば,そうしない限り成功して現状から抜け出せないという状況がいわゆる「ハングリー精神」を生み出し,数多のアーティストを誕生させているのかもしれません。

仮にそうだとするならば,逆に「アーティストの層が薄い」ということも一概に悪いと言えないことになります。つまり(スポーツ選手や)アーティストにならずとも生活していけるということだからです。

従来は良くも悪くも「格差が少ない」と言われてきた日本の社会ですが,このところの状況を見る限りそうとも言い切れず,どちらかと言うとイギリスやアメリカの方へ向かっているような気もします。

この流れがこのまま続いていくとどうなるのか?本当にアーティストの層の厚さが向上するのか,あるいはただ格差が広がってお終いなのか?John Lennonが生きていたらそのあたりを聞いてみたい気もします。

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