2016年2月10日水曜日

7 Years ルーカス・グラハム (Lukas Graham)

この曲には他とは違う何かがあります。このブログで取り上げる曲を選ぶ際,通常私は曲を最後まで聞きません。出だしの部分がそれほど好きでなければそこで聞くのを止めてしまいますし,仮に悪くないと思っても大抵の場合は最初の連とサビを聞けば十分です。ただこの曲は最後まで聞いてしまいました。
This song has something that sets it apart from other songs.  When I choose a song to pick up for this blog, I usually don't finish listening to it.  Unless I'm pretty impressed with the opening, I'm not going any further and stop listening there.  Even those songs I find they're good, the first verse and chorus is enough for me in most cases.  However I listened to the entire song this time.
7 Years  (Lukas Graham)
[Chorus 1]
Once I was seven years old my momma told me
Go make yourself some friends or you'll be lonely
Once I was seven years old

[Verse 1]
It was a big big world, but we thought we were bigger
Pushing each other to the limits, we were learning quicker
By eleven smoking herb and drinking burning liquor
Never rich so we were out to make that steady figure

[Chorus 2]
Once I was eleven years old my daddy told me
Go get yourself a wife or you'll be lonely
Once I was eleven years old

[Verse 2]
I always had that dream like my daddy before me
So I started writing songs, I started writing stories
Something about that glory just always seemed to bore me
Cause only those I really love will ever really know me

[Chorus 3]
Once I was 20 years old, my story got told
Before the morning sun, when life was lonely
Once I was 20 years old

(Lukas Graham!!!)

[Verse 3]
I only see my goals, I don't believe in failure
Cause I know the smallest voices, they can make it major
I got my boys with me at least those in favor
And if we don't meet before I leave, I hope I'll see you later

[Chorus 4]
Once I was 20 years old, my story got told
I was writing about everything, I saw before me
Once I was 20 years old
Soon we'll be 30 years old, our songs have been sold
We've traveled around the world and we're still roaming
Soon we'll be 30 years old

[Verse 4]
I'm still learning about life
My woman brought children for me
So I can sing them all my songs
And I can tell them stories
Most of my boys are with me
Some are still out seeking glory
And some I had to leave behind
My brother I'm still sorry

[Bridge]
Soon I'll be 60 years old, my daddy got 61
Remember life and then your life becomes a better one
I made a man so happy when I wrote a letter once
I hope my children come and visit, once or twice a month

[Chorus 5]
Soon I'll be 60 years old, will I think the world is cold
Or will I have a lot of children who can warm me
Soon I'll be 60 years old
Soon I'll be 60 years old, will I think the world is cold
Or will I have a lot of children who can hold me
Soon I'll be 60 years old

[Chorus 1 recap]
Once I was seven years old, my momma told me
Go make yourself some friends or you'll be lonely
Once I was seven years old

Once I was seven years old

[Chorus 1]
7歳だったあの頃に
ママにこう言われたよ
「友達を作らなきゃ
ひとりぼっちになっちゃうよ」って
7歳だったあの頃に

[Verse 1]
あの頃世界は広かったけど
そんなことに負けないくらい
自分はすごいヤツだって
みんながそう思ってた
お互いに張り合って
やれることならなんでもやって
早く大人になり過ぎた
11の誕生日が来るまでに
ハッパと強い酒を覚えてた
いつも貧乏だったから
それなりの金が入ってくるように
みんなで稼ぎに行ったんだ

[Chorus 2]
11歳のあの頃に
オヤジにはこう言われたよ
「嫁さんくらい貰わなきゃ
ひとりぼっちになっちゃうぞ」って
11歳のあの頃に

[Verse 2]
元々オヤジがそうだったけど
ある「夢」がいつでもあって
それで曲とか小説だとか
書き始めてみたけれど
そういうもので評価されても
とにかく満足できないような
いつもそういう気がしてた
だってそんなことしても
自分のことを本当に
わかってくれる人なんて
自分の大事な人だけだから

[Chorus 3]
ちょうどハタチになった頃
自分のことが世の中に
知られるようになって来た
まだ朝日も当たらずに
ひとりぼっちで生きていた
ちょうどハタチのあの頃に

( ルーカス・グラハム!)

[Verse 3]
ひたすらゴールを目指すだけ
できないなんて思わない
だってちゃんとわかってるから
小さな声も集まれば
やがて大きな声になるって
だってこの自分には
少なくとも支えてくれる
仲間がすぐそばにいる
会えなくて別れても
その後で会えたらいいと思ってるから

[Chorus 4]
ちょうどハタチになった頃
自分のことが世の中に
知られるようになって来た
目の前で起こったことは
ひとつ残らず書いて残した
ちょうどハタチのあの頃に
そのうちにみんな30歳になる
その頃は曲もみんなヒットして
世界中を旅してる
今はまだ
みんな気儘に生きているけど
すぐにみんな30になる

[Verse 4]
人生っていうものを
今もこうして学んでる
子どもが出来たらそいつらに
自分の歌とかお話を
聞かせたりしてやれる
今だって
仲間はほとんどそばにいるけど
くすぶってるヤツだとか
縁が切れたヤツもいる
それが今も悔しいよ

[Bridge]
そのうちすぐに60になる
オヤジも61だったから
人生を大事にしろよ
そうすれば人生も
お前を大事にしてくれる
俺が手紙を書いた時
オヤジはすごく喜んだんだ
だから自分の子どもにも
毎月何回か
自分のとこに来てほしい

[Chorus 5]
そのうちすぐに60になる
その頃どんな人間に
自分はなっているんだろ?
世間は冷たいもんだって
そう考えているのかな?
それとも子どもに囲まれて
幸せに暮らしてるのか?
そのうちすぐに60になる
その頃どんな人間に
自分はなっているんだろ?
世間は冷たいもんだって
そう考えているのかな?
それとも子どもに大事にされて
幸せに暮らしてるのか?
そのうちすぐに60になる

[Chorus 1 recap]
7歳だったあの頃に
ママにこう言われたよ
「友達を作らなきゃ
ひとりぼっちになっちゃうよ」って
7歳だったあの頃に

7歳だったあの頃に

(補足)

アーティスト名のLukas Graham,英語で聞くと「グレェム」で「グレアム」に近いのですが,レイベルの表記では「ルーカス・グラハム」となっているようなので,第三連の前の「Lukas Graham!」を「ルーカス・グラハム!」としていますが・・・大変違和感があります。

(余談)

歌詞とりわけポップ・ソングの歌詞が通常の詩と異なるのは,聞いてすぐに理解できてしかも覚えやすくなければならないという点でしょう。ポップ・ソングの歌詞に繰り返し(リフレイン)が多いのはおそらくこのためです。したがってそういう点から言えば,この曲はポップ・ソングとしては失格なのかもしれません。

なにしろ通常であれば繰り返しになるべきサビの部分が,「I  .... years old」という基本の形は踏襲しているものの,最後のひとつを除いて見事にバラバラだからです。にもかかわらずリードで述べたように最後まで聞かせてしまったのですからこの曲のポテンシャルは計り知れません。久しぶりにすごい曲に出会ったような気がしました。

20 件のコメント:

  1. マンダリン2016年2月16日 20:14

    いつも拝見させていただいております。
    今回、初めてのコメントです。
    本当に素晴らしい和訳をありがとうございます!
    いいなと思った音楽を検索したときにこちらのサイトがあるととても嬉しいです。これからも楽しみにしています!

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。拙訳がマンダリン様のお役に立ててなによりです。本当に何度聞いても心を揺さぶられる名曲なので,こちらで取り上げることでお一人でも多くの方にご紹介できればと思っております。どうか今後もよろしくお願いいたします。

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  2. いつも気になった曲があれば、こちらのサイトにお世話になっております。この曲を初めて聞いた時なにか心に感じるものがあり、とても懐かしい気持ちになりました。この曲の和訳を知りたくなったところ、やっぱりこちらのサイトにあってすごく嬉しかったです。ありがとうございます。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。この曲,2016年に出会ったもののなかでは個人的に現時点でトップですが同じようにお感じの方も少なくないような気がいたします。出会えたことを感謝したい一曲です。

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  3. 初コメント失礼します
    私は某テレビ番組でバックサウンドとして流れた時に衝撃が走りました・・・。
    普段洋楽の和訳は気にせずに漠然と聞いていましたが、やはりこの曲は何かが違いました。純粋にどんなことを言っているのだろうと気になってしまいました。
    そこで検索をかけてみたところ何度か訪れさせてもらっていたこのサイトがありとてもありがたかったです・・・。
    この曲は間違いなく私の中でも2016を飾る曲になりそうな気がします

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  4. はじめまして。あまり洋楽のとりわけ新曲に興味が無い育児休職中の者です。ある日、アップルミュージックから流れてきたこの曲に衝撃が走り、歌詞をもっと詳しく知りたいと思い、こちらのサイトに出会いました。この曲のサウンド、歌詞共に他にはない心に響くものがあります。35年生きてきて、こんなに一つの曲にこころ奪われることがなかったので、驚きです。分かりやすく歌詞を訳して頂きありがとうございます。

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  5. 自分も普段洋楽を電車とか車で垂れ流してるだけなんですけど、この曲だけは妙に惹かれてしまって、気になって検索かけたらこのブログにたどり着きました。
    歌詞と和訳ありがとうございます。理解が深まりました。改めて、ひと味違った良い曲だなあと思いました(^.^)

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  6. 初めまして。
    ぼくも普段は電車や車で洋楽を垂れ流してるだけなんですけど、この曲だけは何かを感じ惹かれて、気になって検索かけたらこのブログにたどり着きました。
    歌詞と和訳ありがとうございます。おかげで理解が深まりました。
    皆さんも同じような理由で尋ねてるんだと思いますが、やはりこの曲はひと味違いますね…!とても魅力的です。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。この曲のどこにそんな力があるのかはわかりませんが,とにかく聞いた瞬間に「これは!」と思いました。2016年が始まってまだ4分の1しか過ぎていませんが,間違いなく今年のトップ10に入る名曲だと思います。

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  7. 歌詞を検索していてたどり着きました。ところでVerse 4はbroughtなので既に子供がいるんだと思います。
    いずれにせよいいサウンド、いい歌詞ですよね。

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    1. コメントありがとうございます。ただ当のLukas Grahamのメンバーは'88年か'89年生まれで,まだ誰も30になっておりません。したがってここはおそらく彼らが「30歳になった未来の自分」を想像している箇所だと思われるため,こういう訳文になっております。

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  8. Learn songs with lyrics and songs with Glossong! ;)

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  9. 初めまして。本日TVで取り上げられていて、ここに辿り着きました。
    最初、別の訳のページを見ており、(え、これ、そんな感動する??)
    という感じで疑問視していました。訳で全然雰囲気変わりますね。
    ここを知れて良かったです。意訳にもセンスが要るのを再確認しました。
    名曲だと思います。

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  10. かつての歌詞カードを読んでいる感覚を思い出すほどいい訳だと思います。非常に質の高い訳ですね。
    訳について一つ少し詳しく教えて下さい。

    Chorus 4の2行目、"I was writing about everything, I saw before me"の訳が「まだ朝日も当たらずにひとりぼっちで生きていた」になっていると思うのですが、"I saw before me"って何を意味しているのでしょうか。
    よろしかったらご意見お聞かせ下さい。
    ビート主流のこの時代に久しぶりに歌詞の味わいのある歌に出会いました。

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  11. 質の高い日本語訳で、久しぶりにかつての歌詞カードを読んでいる気分になりました。最近の音楽は歌詞よりビート主流になっている中で、この歌は心に残るものがありますね。
    一つ教えて下さい。
    Chorus 4の2行目
    "I was writing about everything, I saw before me"の訳がChorus3と同じくなっていますが、何を意味しているのでしょうか。特に"I saw before me"の表現がピンと来なくてひっかかります。
    お時間あったら教えて下さい。

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  12. 仕事で車を運転しているときに ラジオからこの曲が流れてきました。なんか 心を揺さぶられる感じがして、車を止めて ダウンロード その後何回も聞きました。そして、ネットでこちらのブログを発見 とても幸運な1日でした。素晴らしい和訳ですね ありがとうございます

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    1. コメント並びに過分なお言葉ありがとうございます。踊れるわけでもなく有名なアーティストの作品でもないこの曲ですが,耳にした瞬間に心を鷲掴みにされてしまいました。Toshi様のお役に立ててなによりです。

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  13. はじめましてですが、たびたび拝見させていただいています^^
    ビルボードTOP40でミュージックビデオが流れまして、涙がポロポロと感動した曲でした。
    こちらでも見つけられて嬉しいです。
    リクエストできないですものね。
    訳も読み解き方でいろいろあるのだなと思わされました。

    これくらいはいいでしょうか?別の曲ですが
    ショーン・メンデスのStitchesで、Hailee Steinfeldとアコースティックで歌っている映像があるのですが、映像を追記していただいてもいいくらいイイ感じです。
    Shawn Mendes & Hailee Steinfeld - Stitches (Acoustic)

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。投稿当時はまだミュージック・ヴィデオがなかったように思いますが,曲自体の持つポテンシャルのせいか,こちらのヴィデオでも十分すぎるほど感動したことを覚えております。尚,Stichesの方にはお話しのライヴ映像を追加いたしましたのでご確認くださればと存じます。

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  14. 初めまして、先ほどYouTubeで私が音楽を聴いていますと、6歳の息子がいきなり"I am 7 years old"が聴きたいと言い出し、初めてこの曲を知りました。正式なタイトルは”7 years"でしたが...。聞いていて歌詞をちゃんと知りたいと思い検索し、このサイトにお邪魔させていただきました。和訳もあってとても良かったです。息子に聞くと学校で体育の着替えをする時にこの曲がかけられていたそうです。こんな奥深い歌詞の曲を6−7歳児に聞かせんるなんて。息子も歌詞の内容を理解しないまでも何かを感じ取っているのでしょうか。良い曲を紹介してくれた学校&息子に感謝です。日本に居たらきっと知らないままで過ごしていたと思います。

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