2012年7月13日金曜日

Lights エリー・ゴールディング (Ellie Goulding)

この曲について,Ellie Goulding自身は,子どもの頃の暗闇への恐怖を歌ったものだとインタヴューで語ったそうです。確かにもっともな説ですが,こう言ってはなんですが,やや面白味に欠けるような気がします。
そこで,海外の歌詞について語り合うサイトへ行き,そこで次のような面白い解釈を見つけました。すなわち,これはうつ病との戦いについての曲であるというものです。それによると,最初の連は,うつ病に苦しむ主人公の現在の姿,コーラスの部分は,主人公がそこから抜け出すきっかけとなったものについて述べたもの。そして2番目の連は,主人公がうつ状態から抜け出し,元の自分に戻りはじめたことを表しているのだとか。個人的には,この説,大変説得力があると思うのですが,いかがでしょうか?
The artist, Ellie Goulding herself said in an interview that the song's about how she was scared of the dark as a child. Sounds reasonable but I should say a bit boring.
So I visited an overseas website where people talk about song lyrics to find an interesting interpretation.  It says the lyrics are about a battle with depression.  It says the first verse describes symptoms of depression which the protagonist is suffering from.  The chorus is about some kind of catalyst helping her move on from the depression.  The second verse also describes her move from the depression to her previous self (home).  I believe it's quite compelling.  What do you think?
Lights (Ellie Goulding)
I had a way then losing it all on my own
I had a heart then but the queen has been overthrown
And I'm not sleeping now the dark is too hard to beat
And I'm not keeping now the strength I need to push me

You show the lights that stop me turn to stone
You shine It when I'm alone
And so I tell myself that I'll be strong
And dreaming when they're gone

'Cause they're calling, calling, calling me home
Calling, calling, calling home
You show the lights that stop me turn to stone
You shine It when I'm alone

Home

Noises, I play within my head
Touch my own skin and hope that I'm still breathing
And I think back to when my brother and my sister slept
In an unlocked place the only time I feel safe

You show the lights that stop me turn to stone
You shine it when I'm alone
And so I tell myself that I'll be strong
And dreaming when they're gone

'Cause they're calling, calling, calling me home
Calling, calling, calling home
You show the lights that stop me turn to stone
You shine it when I'm alone

Home

Yeah, hee

Light, lights, lights, lights
Light, lights, lights, lights
Light, lights, lights, lights
Light, lights

You show the lights that stop me turn to stone
You shine it when I'm alone
And so I tell myself that I'll be strong
And dreaming when they're gone

'Cause they're calling, calling, calling me home
Calling, calling, calling home
You show the lights that stop me turn to stone
You shine it when I'm alone

Home, home
Light, lights, lights, lights
Light, lights, lights, lights

Home, home
Light, lights, lights, lights
Light, lights, lights, lights

Home, home
Light, lights, lights, lights
Light, lights, lights, lights

Home, home
Light, lights, lights, lights
Light, lights, lights, lights


前はどうすればいいかわかってたのに
自分のせいで,今はもうわからない
まるでハートの女王みたいに
思い通りに振る舞ってたのに
今はそれもできなくなった
もう今は眠れない 
だって暗闇が怖すぎるから
前みたいに強くなれない 
立ち上がれる力も残ってないよ 

だけどもう大丈夫
君の輝きが行く手を照らしくれるから 
石のように重苦しい不安にも耐えられる
君のことを考えてれば
一人ぼっちで途方に暮れても
どうすればいいかわかってくる 
だからきっとやってけるって
信じることができるんだ
たとえまた一人になっても
今度は希望を捨てたりしない

その輝きを見ていると
昔の自分に戻れる気がする
元の姿に戻れそう
君の輝きが行く手を照らしくれるから 
石のような重苦しい不安にも耐えられる
君のことを考えてれば
一人ぼっちでも負けたりしない

元の自分に戻れる気がするよ

色んな思いが頭の中を駆け巡って
どうしようもなく不安になる
手のひらから伝わってくる
この肌の温もりだけが
自分が生きてるって証なんだ
思い出すよ あの頃のこと
妹や弟と一緒の部屋で鍵もかけずに眠ってた
あの頃はまだ不安なんて感じなかったのに

だけどもう大丈夫
君の輝きが行く手を照らしくれるから 
石のような重苦しい不安にも耐えられる
君のことを考えてれば
一人ぼっちで途方に暮れても
どうすればいいかわかってくる 
だからきっとやってけるって
信じることができるんだ
たとえまた一人になっても
今度は希望を捨てたりしない

その輝きを見ていると
昔の自分に戻れる気がする
元の姿に戻れそう
君の輝きが行く手を照らしくれるから 
石のような重苦しい不安にも耐えられる
君のことを考えてれば
一人ぼっちでも負けたりしない

元の自分に戻れる気がするよ 

だけどもう大丈夫
君の輝きが行く手を照らしくれるから 
石のような重苦しい不安にも耐えられる
君のことを考えてれば
一人ぼっちで途方に暮れても
どうすればいいかわかってくる 
だからきっとやってけるって
信じることができるんだ
たとえまた一人になっても
今度は希望を捨てたりしない

その輝きを見ていると
昔の自分に戻れる気がする
元の姿に戻れそう
君の輝きが行く手を照らしくれるから 
石のような重苦しい不安にも耐えられる
君のことを考えてれば
一人ぼっちでも負けたりしない


(補足)

一応エリー・ゴールティングと表記してありますが,発音はエリィ・ゴールディンに近い感じです。アクセントは最初の「エ」と「ゴ」のところです。
(余談)

海外の歌詞サイトでは,この曲の歌詞について,ここで採用したうつからの脱出の他に,①恋愛関係,②エイリアンによる誘拐,③神への信仰の揺るぎ,④児童虐待と様々な説が出ています。

この手の歌詞について語り合うサイトを見てきて思うのは,コメントが一般的に何種類かのカテゴリに分類されるということ。最も代表的なのが次の5つです。

①ジーザス野郎・・・・・・・・・・・・・・・なんでもかんでも「神との出会い」にもっていきたがる人。

②恋愛至上主義・・・・・・・・・・・・・どう考えても「恋愛ちゃうやろ」というものまで力技です。

③ドラッグ,ドラッグ,ドラッグ・・・何を見ても「ドラッグとの関係」や「ドラッグの幻覚」です。

④かまってちゃん・・・・・・・・・・・・「この曲はクズだ」「こいつはゴミだ」と叫ぶ。だったら聴くなよ。

⑤キャー!・・・・・・・・・・・・・・・・・「この曲最高!」「このアーティスト大好き」解釈をお願いします。

11 件のコメント:

  1. この曲って彼女の母国UKでは最高位41位と
    なぜかそこまで売れてないんですよね
    しかしアメリカでは大ヒットですね
    同じような例だとCher Lloydの"Want U Back"も
    UKでは25位どまりですけど、USではエリーのように
    大ヒットしそうな勢いですよね

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    1. コメントありがとうございます。いつもながらNick様は本当に全方位にお詳しい。もしや業界の方ではと思うほどです(ハッ!もしやそのお姿は世を忍ぶ仮のお姿で,本当は・・・)。お話しのCher Lloydですが,検索をCherでかけて,当サイトのCherのBelieveに飛ばされておいでになる方が,少なからずおいでになるのではと申し訳なく思っております。それはともかく,久しぶりにお声を聞けて大変楽しゅうございました。また近いうちに是非。

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  2. うつ病との闘いであるという説、大変興味深いです。
    そのような解釈にばかり食いついてしまい、自分がどういった人間であるか勘付かれているのでは、とヒヤヒヤしております(笑)
    補足にある③ドラッグ,ドラッグ,ドラッグのタイプに近いような…

    ちなみに私の想像であり十中八九そのようなことは意図されていないと思いますが、彼女のセカンドアルバムのタイトルであるHalcyonと同じ名前のとてもポピュラーな睡眠薬がある(商品名ではつづりはhalcionですが由来はhalcyonだそう)ということからも彼女自身もしくは身近な人がそういった経験をお持ちなのではとさらなる妄想を掻き立てられます(笑)

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    1. コメントありがとうございます。ただ歌詞の解釈に関して言えば「うつ病」という解釈は,海外では我々が思うよりもはるかに一般的で,メタファーが多用されていたり,やや抽象的であったりする歌詞には,かなりの割合で「うつ病説」が登場します。
      本館を始めた頃は,海外の歌詞サイトでそのような解釈を目にすると,多少なりとも衝撃を受けていたのですが,さすがに3年半も続けていると「ああ,あれね」程度の感慨しかわかなくなってしまいました。慣れとは恐ろしいものです。

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    2. 仰るとおり所謂JPOPに比べると、海外ではうつ病などの精神疾患や、アルコール・薬物への依存について歌われる(またはそのように解釈される)歌詞はより一般的であるようですね。
      私が洋楽に惹かれたのはそのあたりに理由がありそうです(^_^;)

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    3. コメントありがとうございます。海外にはうつ病のみならずADDを扱った曲というのも存在します。私が知っているのはAwolnationのSailという曲ですが,この曲はかつてBMWのコマーシャルソングに採用されたこともあるようです。

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    4. たしかに海外ドラマを見ていてもADDやADHDを抱えたキャラクターはよく登場しますね。
      それらの治療薬として使われるアンフェタミンは日本では覚せい剤に指定されるほどの強い覚醒作用をもたらす向精神薬ですが、アメリカでは発達障害や精神障害の治療のために医師によって処方されることも多く、特に学生の間で横流しや濫用が頻発し社会問題になっているそうで、ドラマや映画でもそのような描写もよく見られます。

      ブログ記事の内容からかなり外れてしまいましたが…

      Sailという曲こちらのブログ内で取り上げられているのを拝見・拝聴しましたが、知ってました!!
      たぶんBMWのCMで聞いたのだと思いますが、なんかカッコイイ曲だなと思った記憶があります。
      こんな歌詞だったとは。ご紹介ありがとうございます。

      ちなみにKendrick LamarのA.D.H.D.という曲をご存知でしょうか。
      英語・和訳に精通していらっしゃる方にご紹介するのもどうかと思いますが、"しょたぞブログ"というブログで大変詳しく解説されていますので興味がおありでしたらそちらをご覧になるといいかと思います。
       もしかしたら勝手にブログ名をあげるのはよくなかったりするのでしょうか。その辺りの事情にも疎いものですから何かありましたらぜひお叱りください(汗)

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    5. コメントありがとうございます。寡聞にしてその曲は存じませんが,kendrick Lamarの曲であるなら,素晴らしい曲であることは間違いないでしょう。機会があれば聴いてみたいと思います。ありがとうございました。

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  3. いつも拝見してます2015年4月21日 16:23

    解釈が難しい曲があって翻訳者さんによって色々な解釈の仕方が生まれるというのは翻訳の醍醐味だと思いますが、今回は作詞者さん本人が子どもの頃の暗闇への恐怖を歌ったものだとインタヴューで語っている以上、面白みがないことを理由に別の解釈を探してしまうのは翻訳の道から逸れているのではないでしょうか?間違った解釈を元に翻訳してしまったならば直訳でも意訳でもなく誤訳ですよ。

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    1. コメントありがとうございます。まず最初に申し上げておきますが,「誤訳」と「誤った解釈」は同義ではありません。「誤訳」は,元の言語をそれ以外の言語にした場合,元の言語にない意味をもたせてしまうことを指します。したがって必ず翻訳という作業が伴いますが「誤った解釈」は,元の言語を元の言語として理解する際の問題なので,主体がネイティヴでも起こりえます。

      この曲の場合も,私が勝手にこの解釈を思いついたわけではなく,海外の(英語の)歌詞サイトで支持を集めていたものを元に和訳したに過ぎません。支持者の大半が(おそらく)ネイティヴであることを考えれば,歌詞をそのように受け取っても英語としてはおかしくない,すなわちそのような意味にも取れるということでしょう。したがって,仮にこの解釈が作詞者Ellie Gouldingの意図するところとは違っていたとしても,それはあくまでも「誤った解釈」であり,仰る「誤訳」とは別の問題かと思われます。

      また,個人的には,歌詞の意味をどのように解釈するかも,最終的には受け取る側の裁量に任されていると考えておりますが,ただ仮にいつも拝見してます様が,作り手の意図した通りに解釈するのがその本筋であると仰るならば,この曲の場合,その意味で逸脱してしまっていることは確かなので,その点はここでお詫びいたします。

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  4. http://blogmusuc.seesaa.net/article/283073172.html
    丸パクリされていますよ

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