2013年10月16日水曜日

Dust To Dust ザ・シビル・ウォーズ (The Civil Wars)

曲の中には,歌詞の一部がほんのわずかに異なるものもあります。例えば,Ed SheeranのThe A Teamの歌詞にはAnd SHE don't want to go outside tonightという箇所と,And WE don't want to go outside tonightという箇所があり,代名詞だけが'she'から'we'に変わっています。
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2011/11/a-team-ed-sheeran.html
これと同様に,この曲でも最後の部分で,代名詞がyouからweに変化しますが,この点に関して,Joy Williamsは,John Paul Whiteとこの曲を作る際に「こういうひとりぼっちの経験は誰にでもあるということを言いたかったのでそこを変えた」と語っています
Some song lyrics have slightly altered lines.  For example, Ed Sheeran's The A Team has a line, "And she don't want to go outside tonight" and a line, "And we don't want to go outside tonight."  The pronoun changes from 'she' to 'we.'  http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2011/11/a-team-ed-sheeran.html
Like it, the pronoun changes from 'you' to 'we' at the end of this song.  As for this, Joy Williams said when she penned this song with John Paul White, they decided to do so because they wanted to represent that we all experience loneliness in our lives.
Dust To Dust  (The Civil Wars)
It's not your eyes
It's not what you say
It's not your laughter
That gives you away
You're just lonely
You've been lonely, too long

Oh, you're acting your thin disguise
All your perfectly delivered lines
They don't fool me
You've been lonely, too long

Let me in the wall
You've built around
We can light a match
And burn it down
Let me hold your hand
And dance 'round and 'round the flames
In front of us
Dust to dust

You've held your head up
You've fought the fight
You bear the scars
You've done your time
Listen to me
You've been lonely, too long

Let me in the walls
You've built around
We can light a match
And burn them down
Let me hold your hand
And dance 'round and 'round the flames
In front of us
Dust to dust

You're like a mirror, reflecting me
Takes one to know one, so take it from me
You've been lonely
You've been lonely, too long
We've been lonely
We've been lonely, too long

目の表情でわかるんじゃない
する話のせいでもない
笑い声でもないんだけど
どんな人なのかはわかってる
本当に孤独な人だって
ひとりぼっちで生きてきたから
それが普通になっちゃった

勿論そうじゃないふりはしてるけど
そんなのすぐに透けて見える
喋るセリフにも気を遣って
そう見えないようにしてるけど
そんなものじゃ誤魔化せない
ひとりぼっちで生きてきたから
それが当たり前になっちゃった

だからその心を取り囲む
壁の内側に入りたい
一緒にマッチに火を点ければ
そんな壁なんか焼き払える
さあこっちに手を出して
その炎の周りでダンスしよう
目の前で燃えるその炎で
土は土に還して
元の姿にしてしまおう

胸を張って堂々と
今まで戦い抜いて来た
その時に受けた傷跡が
今も体に残ってる
償いだってもう終えた
だけどいいか
ひとりぼっちで生きてきたから
それが普通になってるんだ

だからその心を取り囲む
壁の内側に入りたい
一緒にマッチに火を点ければ
そんな壁なんか焼き払える
さあこっちに手を出して
その炎の周りでダンスしよう
目の前で燃えるその炎で
元の姿にしてしまおう

まるで鏡を見ているように
自分の姿が見えてくる
お互い似たもの同士なんだよ
だからどうか信じてほしい
本当に孤独な人なんだ
ひとりぼっちで生きてきて
それが普通になっちゃった
お互いにひとりぼっちで生きてくのが
当たり前になり過ぎた

(余談)

この曲,英語の歌詞を読むとなんとなくわかったような気になりますが,いざ和訳しようとするとなかなか手強いことに気が付きます。そしてその最大の敵が「You've been lonely, too long」です。

ただ日本語訳自体はそれほど難しくありません。「(あなたは)(今まで)ずっと孤独だった,あまりに長い間」としても日本語としてなんら問題はありませんし,英語の試験ならば満点でしょう。

では一体どこで悩んだのか?それは「あまりにも長い間孤独だった」ことはわかるものの,その結果どうなったのかが歌詞に明確に出てこないからです。そこで「それが普通に(当たり前に)なっちゃった」という文を補うことにしました。こうすることで,フックの「壁を焼き払いたい」という箇所とも無理なく繋がります。

無論,その文を補わずに終わってしまう選択肢もありますし,詩としてはそうする方が正しいのかもしれませんが,それではいまひとつ歌詞の世界が目の前に立ち上がってこないような気がしたので,敢えてここでは訳文のようにしました。

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