2015年3月8日日曜日

With or Without You ユー・ツー (U2)

Googleはbest buyという言葉を「競合他社のなかで,対価に対する価値が最も大きいものや製品」と定義しています。(対価に対する価値ではなく)工数に対する当館のヴュー数という点から考えれば,ミダス王や師匠そして元祖凄腕の刺客(詳細は右下の用語集をご覧ください)といったアーティストの曲などがそれに該当すると思われます。その一方で決してbest buyにはならないであろう曲も存在します。U2の曲の大半は,OneRepublicやLinkin Parkといったアーティストの曲と同様に,大半がこちらのカテゴリでしょう。
Google defines 'best buy' as "an item or product that gives the best value for money out of all its competitors."  In the terms of the view count of my blog for the time I've spent on it, (not value for money), songs of Bruno Mars, Maroon 5 and Taylor Swift would be absolutely one of 'best buy' items to me.  Meanwhile, some songs would never be recognized as such.  As well as songs written by OneRepublic and Linkin Park, most U2 songs belong to the category.
With or Without You  (U2)
See the stone set in your eyes
See the thorn twist in your side
I'll wait for you

Sleight of hand and twist of fate
On a bed of nails she makes me wait
And I wait without you

With or without you
With or without you

Through the storm we reach the shore
You gave it all but I want more
And I'm waiting for you

With or without you
With or without you
I can't live
With or without you

And you give yourself away
And you give yourself away
And you give
And you give
And you give yourself away

My hands are tied, my body bruised
She's got me with
Nothing to win and
Nothing left to lose

And you give yourself away
And you give yourself away
And you give
And you give
And you give yourself away

With or without you
With or without you
I can't live
With or without you

わかるんだ
お前のその顔の
目があるはずのところには
冷たい石が嵌ってて
まるで生気が感じられない
その体の周りにも
茨が絡んでいるように
いつも悩みを抱えてる
だからこれから待ってみる

目にも留まらぬ早業と
運命のいたずらで
こういうことになったんだ
あいつのせいでこの俺は
針のむしろに座らされ
お預けを食らったままで
たったひとりで待っている

お前がいてもいなくても
ダメなものはダメなんだ

嵐をどうにか乗り越えたら
岸まで辿り着けるんだ
お前が精一杯
頑張ったのはわかってる
だけどそれだけじゃ
俺は我慢できなくて
今もこうして待っている

お前がいてもいなくても
ダメなものはダメなんだ
とても生きていられない
お前がいると辛いけど
だからって
いなきゃいないでやっぱり辛い

だからお前も隠さずに
本心を見せてくれ

両手は縛られて
体中があざだらけ
あいつに関わって
いいことなんかないはずなのに
ダメでもともとって気持ちになる

だからお前も隠さずに
本心を見せてくれ

お前がいてもいなくても
ダメなものはダメなんだ
とても生きていられない
お前がいると辛いけど
だからって
いなきゃいないでやっぱり辛い

(余談)

この曲は先日の「敗者復活戦」リクエスト大会で名前の挙がりました。当初は取り上げるつもりはなかったのですが,With or Without Youというタイトルが何故かあのシェイクスピアのハムレットに登場するTo be or Not to beというフレーズを連想させて面白く,最終的に取り上げることになりました。

この曲はの主人公については,様々な解釈がされていて,決まった相手がいながら別の相手に魅かれている人間というのが一応の通説となっているようですが,その一方で主人公はイエス・キリストであり,相手(YOU)は人間であるとする説も有力説となっています。

それはともかく,ふと思ったのですが,これは広く依存というものを扱っていると考えられないでしょうか?特に最後の「お前がいてもいなくても,ダメなものはダメなんだ,とても生きていられない,お前がいると辛いけど,だからって,いなきゃいないでやっぱり辛い (With or without you
With or without you, I can't live, With or without you)」の箇所。ここに登場する「お前」が「アルコール」「煙草」「薬物」「ラーメン」「カレー」「揚げ物」「インターネット」のいずれであっても,問題なく歌詞が成立しそうです。

最後のいくつかは自分にも当てはまりそうで怖い・・・。

3 件のコメント:

  1. 長らくこの曲は聞いていますが、この主人公が神ではないかとの説は初めて知りました。
    逆に、神がいても辛い人生だけど、いなくても心の拠り所がなくて辛いという意味では逆の考え方もできるのではと思いました。

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  2. U2ファンです。
    この曲はギタリスト、エッジの離婚について歌った曲という説もありますが、基本的にはボノのお父さんかと思います。

    ボノの両親は、それぞれ実家がプロテスタントとカトリックに別れており、結婚にもかなり抵抗になったという話です。
    つまり、神(信仰)を取るか愛(ボノの母親)を取るか、という板挟みになる深い苦悩を抱えていた父親に捧げた曲、と読み解けばかなりすんなり解釈可能かと。

    ボノは次作アクトン・ベイビーの「ONE」でも父親との確執を歌にしていまし、死後に捧げたレクイエムのような曲も発表しています。
    U2の歌詞において、若い頃に亡くした母親と、そのせいで晩年まで確執を抱え続けた父親というのは、かなり重要なテーマになっています。

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    1. コメント並びに詳細な情報をありがとうございます。お話を伺ってなるほどそのセンがあったかと膝を打ちました。かの吉田兼好が徒然草で「すこしの事にも,先達はあらまほしきことなり」と言っていますがその通りかもしれません。

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