2015年11月17日火曜日

Last Kiss テイラー・スウィフト (Taylor Swift)

歌詞のあちこちに散りばめられたヒントを集めると,歌詞に登場する主人公の相手はJonas BrothersのJoe Jonasのようですが,それが本当なのかどうかはわかりませんし,また敢えてそれを確認するパワーもありません。 個人的にはこの曲の白眉は主人公が相手に会いに行く情景を鮮やかに描いた第2連だと思います。
Gathering up various hints scattered in the lyrics, people assume the second person in the lyrics should represent Joe Jonas of Jonas Brothers.  I don't know if it's true and am not very enthusiastic about knowing the truth about it either.  Anyway, in my opinion, the best part is the second verse vividly depicting the narrator's rendezvous with the second person.
Last Kiss  (Taylor Swift)
[Verse 1]
I still remember the look on your face
Lit through the darkness at 1:58
The words that you whispered
For just us to know
You told me you loved me
So why did you go away?
Away

I do recall now the smell of the rain
Fresh on the pavement
I ran off the plane
That July 9th
The beat of your heart
It jumps through your shirt
I can still feel your arms

[Chorus]
But now I'll go sit on the floor
Wearing your clothes
All that I know is
I don't know how to be something you miss
I never thought we'd have a last kiss
Never imagined we'd end like this
Your name, forever the name on my lips

[Verse 2]
I do remember the swing of your step
The life of the party, you're showing off again
And I roll my eyes and then
You pull me in
I'm not much for dancing
But for you I did

Because I love your handshake, meeting my father
I love how you walk with your hands in your pockets
How you kissed me when I was in the middle of saying something
There's not a day I don't miss those rude interruptions

[Chorus]

[Verse 3]
So I'll watch your life in pictures like I used to watch you sleep
And I feel you forget me like I used to feel you breathe
And I keep up with our old friends just to ask them how you are
Hope it's nice where you are

And I hope the sun shines
And it's a beautiful day
And something reminds you
You wish you had stayed
You can plan for a change in weather and time
But I never planned on you changing your mind

[Chorus]

Just like our last kiss
Forever the name on my lips
Forever the name on my lips

[Outro]
Just like our last

[Verse 1]
あの時の表情を
今でもまだ覚えてる
夜中の2時の少し前
暗闇の中に浮かんでた
囁くように聞かせてくれた
あの言葉も覚えてる
2人だけの秘密だった
大好きだって言ってくれたね
なのにどうしていなくなったの
どこかに行ってしまったの

今でも思い出せるんだ
あの時の雨のあの匂い
降り始めたばっかりで
舗道の上を濡らしてた
飛行機から駆け下りた
あの7月9日のこと
胸の鼓動が伝わってきた
その人のシャツの向こうから
あの時の腕の感触を
今でもまだ覚えてる

[Chorus]
なのに今
その人の服を着たままで
床の上に座り込んでる
わかっているのはひとつだけ
どうやってその人を
ひきとめたらいいのかが
自分ではわからない
キスして別れる日が来るなんて
思ったこともなかったし
こんな結果になるなんて
考えたこともなかったの
だからずっと忘れられない
時々小声で名前を呼ぶよ

[Verse 2]
今でもはっきり覚えてる
すごく颯爽と歩いてた
パーティの
主役でまた目立ってて
それを呆れて見ていたら
その人から誘われた
踊るのは
そんなに好きじゃないけれど
その人のためにそうしたの

だってパパとした
握手の仕方が好きだった
ポケットに手を突っ込んで
歩く姿も大好きで
話をしてる途中でも
その言葉を遮って
キスしてくるのも好きだった
あんな風に邪魔されたのが
今はすごく懐かしくって
毎日思い出しちゃうよ

[Chorus]

[Verse 3]
だからもうこれからは
どんな風に暮らしてるのか
写真を眺めて想像するよ
あの頃は
そばで寝顔を見てられたけど
なんとなくわかるんだ
もうこっちのことなんて
あんまり気にしてないんだなって
あの頃は
息してるのがわかるほど
近くにいたはずなのに
あの頃の仲間とも
連絡は取ってるの
どうしているのか知りたくて
どうかそこで幸せに

お日様が輝いて
晴れた気持ちのいい日には
ふとした拍子に
思い出してね
できることなら本当は
あのままずっといたかったって
お天気とか時間とか
そんなものが変わっても
最初から
備えとくことができるけど
その人が
心変わりすることなんて
考えたこともなかったの

[Chorus]

2人の最後のキスみたいに
その人のことは忘れられない
いつまでも
時々小声で名前を呼ぶよ

[Outro]
まるで2人の最後の・・・

(余談)

たとえそれがどんな分野であれ,そこでの経験を積めば積むほど周囲からは「通人」と呼ばれ一目置かれます。例えばラーメン。毎食ラーメンという生活をある程度続け,血圧やコレステロールに比例する形でラーメンに関する経験値も上がってくると,その人はいわば「ラーメン界」における通人あるいは専門家と呼ばれるようになり,その教えを乞いたいという人間が必ず出てきます。ワイン,音楽,ゲーム,映画も同様ですが恋愛はどうでしょうか?

あくまでも私見ですが,斯界(=恋愛界)で「通人」と呼ばれるためには,片思いではマズいのは勿論のこと,単に恋愛経験が多いだけでも不十分で,①付き合う相手もそれなりに評価される人物であることが重要です。

したがって,仮に100人と付き合おうとその相手が揃いも揃って「アイツだけはやめておけ」的人物であってはダメでしょう。また②当の本人も金や名声といった二義的ものではなく,自分の器量だけで一義的に勝負できなければなりません。さらに(おそらくこの点がかなり重要なのですが)③別れた後でも相手を恨んだり,相手に恨まれたりしてはダメでしょう。

そう考えると「達人」と呼ばれ,その上で教えを乞いたいという人間が出てくるまでになるのはそれほど簡単なことではなさそうす。

刺客の場合,これまでの経緯を見る限り,①や②は難なくクリアしているものの,③の点でいささか力不足と言わざるを得ず,結果的に「恋愛の達人」になりきれず「男運が悪い」で留まってしまっているように思われます。

1 件のコメント:

  1. 大昔に恋愛戦線から撤退してしまった私ですが、相手の心が冷めていく瞬間のあの寒々とした感触が蘇ってきてしまいました。
    テイラー嬢の詞には彼女の経験(と妄想?もしくは創造?)から紡ぎ出されたディティールが散りばめられており、聴いていると自分がその場にいるような臨場感に包まれます。

    ものは考えようで、テイラー嬢は「恋愛の達人」になりきれないから、いい曲が書けるのではないでしょうか?
    私の経験から言うと「バランス感覚のいい、マトモな大人だな」と感じる人の書いた企画は破綻もしない代わりに刺激もなくて案外つまらなかったです。
    精神が少々病んでるくらいの(←言い過ぎ!)人じゃないと、他人を感動させるものは生み出せないんだなー、と恋愛戦場で戦っていた頃の私は思ったものです。


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