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2014年1月9日木曜日

Thank You ダイドー (Dido)

主人公が「請求書も溜まってる」というのを聞いた時は,それは電気代や電話代といった程度のもので額も10万円以下だと思っていました。ところがヴィデオを見てそれが大きな誤りだったとわかりました。主人公は立ち退き(強制退去)を迫られた上,その家自体もブルドーザーで完全に取り壊されてしまっています。まさか主人公がそこまでの額を滞納しているとは思いもしませんでした。
When I heard the protagonist simply say "got bills to pay," I thought they're bills of electricity or telephone and it would be less than a thousand dollars.  Watching the video, however, I found myself completely wrong. The protagonist is evicted and the house is torn down and demolished completely by a bulldozer.  I didn't know she'd fallen behind on her bills that much.
Thank You  (Dido)
My tea's gone cold, I'm wondering why I got out of bed at all
the morning rain clouds up my window and I can't see at all
And even if I could it'd all be grey, but your picture on my wall
it reminds me that it's not so bad
it's not so bad

I drank too much last night, got bills to pay
my head just feels in pain
I missed the bus and there'll be hell today
I'm late for work again
and even if I'm there, they'll all imply that I might not last the
day
and then you call me and it's not so bad
it's not so bad and

I want to thank you for giving me the best day of my life
Oh just to be with you is having the best day of my life

Push the door, I'm home at last and I'm soaking through and
through
then you handed me a towel and all I see is you
and even if my house falls down now, I wouldn't have a clue
because you're near me and

I want to thank you for giving me the best day of my life
Oh just to be with you is having the best day of my life
[x2]

紅茶も冷めちゃったし
そもそもなんで起きなきゃいけないの
なんて考えたりしてる
朝から降ってる雨のせいで
窓ガラスも曇っちゃって
本当になんにも見えやしない
それにたとえ見えたって
どんよりした空しか見えないし
だけど壁の写真に目をやると
それでもいいよ悪くない
そういう風に思えるの

昨夜は飲み過ぎちゃったし
請求書も溜まってる
頭の痛いことばかり
バスに遅れちゃったから
今日は大変なことになる
また仕事に遅刻だもん
だけどたとえ間に合っても
まわりの態度を見てると
今日中にクビになるかもって
怖くなる
だけどその時電話をくれたら
それでもいいよ悪くない
そういう風に思えるの

ありがとうって言いたいよ
人生最高の1日を
プレゼントしてくれて
ただ一緒にいるだけで
その1日が
人生最高の日になるの

ドアを開けて
やっと家にたどり着く
頭からつま先まで
全身ずぶ濡れになっちゃってる
だけど乾いたタオルを渡されたら
他のことは
もうどうでもよくなっちゃう
たとえ今この瞬間に
家がつぶれちゃったとしても
きっと全然気づかない
だって一緒にいられるから

ありがとうって言いたいよ
人生最高の1日を
プレゼントしてくれて
ただ一緒にいるだけで
その1日が
人生最高の日になるの(2回繰り返し)

(補足)

Didoはこの曲を付き合っていたBob Pageに宛てて書き,2001年に婚約したものの,翌年別れてしまったらしく,彼女はその経緯をWhite Flagという曲にしているそうです。

(余談)

それにしても,曲の内容の軽さとヴィデオの内容の乖離が著しい。無論Pumped Up KicksやLittle Talksの場合とは違い,主人公は確かに歌詞の中で「たとえ今この瞬間に,家がつぶれちゃったとしても」と歌っているので,本当に家が取り壊されるミュージック・ヴィデオも歌詞の内容と全くの無関係というわけではありませんが,それにしてもそこまで字義通りに取らなくてもいいじゃないかと思ってしまいます。

しかも元の英語歌詞はand even if my house falls down nowとなっているのですから,あくまでも「仮定」です。にもかかわらずヴィデオでは,まだ住めそうな家を実際に取り壊しています。

まさかこのヴィデオのためだけにわざわざ家を建てて壊したとは考えにくいので(無論可能性はゼロではありませんが)おそらく取り壊し予定の家を見つけて撮影したのだと思いますが,この徹底した解体っぷりを見ていると,ひょっとするとプロデューサーが以前から家を解体するヴィデオを作りたかったのではないかとも思えてきます。


2024年3月26日火曜日

Thank You (Not So Bad) ディミートリ・ヴェガス・アンド・ライク・マイク,ティエスト,ダイドー,アンド,ダブリュー・アンド・ダブリュー (Dimitri Vegas & Like Mike, Tiësto, Dido & W&W)

サンプリングやカバーといったものの著作権はどこにあるのかとずっと考えてきました。多くの場合オリジナルの作者が使用料といった形でなにがしかの代償を得ているようですが,このがその点に光を当ててくれるかもしれません。
I've been wondering who holds the copyright for sampling and covering songs.   In many cases the original artist gets some compensation as a loyalty.  I think this case might shed a light on it.
Thank You  (Not So Bad)  (Dimitri Vegas & Like Mike, Tiësto, Dido & W&W)


[Verse]
My tea's gone cold, I'm wondering why I
Got out of bed at all
The morning rain clouds up my window
And I can't see at all
And even if I could, it'd all be grey
But your picture on my wall
It reminds me that it's not so bad
It's not so bad

[Build]
And even if I could, it'd all be grey
But your picture on my wall
It's not so bad

[Drop]
And even if I could, it'd all be grey
But your picture on my wall
It reminds me that it's not so bad
It's not so bad

[Verse]

紅茶もすっかり冷めちゃった
そもそもなんで起きたのよって,そんな風に考える
朝から降ってる雨のおかげで,窓ガラスも曇ってて
本当になんにも見えないし
それにたとえ見えたとしても,どんより曇った空があるだけ
だけど壁の写真を見ると
別にこれでいいじゃないって
そんな風に思えるの

[Build]
それにたとえ見えたとしても,どんより曇った空があるだけ
だけど壁の写真を見ると
別にこれでいいじゃないって
そんな風に思えるの

[Drop]
 それにたとえ見えたとしても,どんより曇った空があるだけ
だけど壁の写真を見ると
別にこれでいいじゃないって
そんな風に思えるの

(余談)

この曲は原曲のファンであったDimitri VegasとLike Mikeがイビザのショウのためにこの曲の海賊版を作ったところ瞬く間に世界中で話題になってしまい,そこにあのTiëstoまで加わってさらにそれが加速したようです。

当初はただのカヴァーであったこの曲ですが, SNSで広まったライヴ・クリップを見たオリジナルの作者Didoのマネジメントからコンタクトがあり,Dido本人が参加したいといったこの組み合わせが実現したんだとか。

確かにこれならオリジナルのアーティストも十分に利益を受けることができますし,二次創作側も著作権に付随する雑事に煩わされることなく創作が行えるので,これからはこういった形が主流になっていくのかもしれません。

それはともかく,この曲を最初に和訳したのはもう10年も前のことなのでこの機会にこちらの曲にある部分だけは和訳し直すことにしました。今見直すと拙い箇所も多く,編集したい気持ちもありますが,敢えて原曲の方は己への戒めとしてそのまま残しておきます。