2015年3月31日火曜日

Girl Crush リトル・ビッグ・タウン (Little Big Town)

この曲には敢えて紛らわしいタイトルがつけてあるため,最初に聞いた時は,主人公が女性への気持ちを歌うMary LambertのShe Keeps Me Warmのような曲だと思っていたのですが違うようです。http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2013/09/she-keeps-me-warm-mary-lambert.html  タイトルはGirl Crush(女性に対する片思い)ですが,主人公が本当に思いを寄せているのは,件のブロンドの女性ではなく,彼女に奪われてしまった主人公の彼(あるいは夫かも)です。
The title is deliberately a bit misleading.  I first heard the song I instantly reckoned it's a song like She Keeps Me Warm by Mary Lambert in which the protagonist declared her love to her girlfriend.
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2013/09/she-keeps-me-warm-mary-lambert.html  No, that's not what the song is all about.  Despite the title, actually it's not the blonde the narrator of the song really loves but her boyfriend (or husband, maybe) who's taken from her by the female.
Girl Crush  (Little Big Town)
[Verse 1]
I gotta girl crush, hate to admit it but
I gotta heart rush, ain’t slowin’ down
I got it real bad, want everything she has
That smile and the midnight laugh she’s givin’ you now

[Chorus]
I wanna taste her lips, yeah, ‘cause they taste like you
I wanna drown myself in a bottle of her perfume
I want her long blonde hair, I want her magic touch
Yeah, ‘cause maybe then, you’d want me just as much
I gotta girl crush, I gotta girl crush

[Verse 2]
I don’t get no sleep, I don’t get no peace
Thinkin’ about her under your bed sheets
The way that she’s whisperin’, the way that she’s pullin’ you in
Lord knows I’ve tried, I can’t get her off my mind

[Chorus]
I wanna taste her lips, yeah, ‘cause they taste like you
I wanna drown myself in a bottle of her perfume
I want her long blonde hair, I want her magic touch
Yeah, ‘cause maybe then, you’d want me just as much
I gotta girl crush, I gotta girl crush

I gotta girl crush, hate to admit it but
I gotta heart rush, it ain’t slowin’ down

[Verse 1]
あの子を好きになっちゃった
そうじゃないって言いたいけど
姿を見るとドキドキしちゃって
それがなかなか治まらないの
本当に夢中なの
あの子にあるものが
みんな欲しくてたまらない
あんな笑顔も見せられないし
今あの子がしているように
真夜中に笑わせることもできないから

[Chorus]
あの子の唇にキスしたい
そうだよ,だってそうすれば
あの人のキスの味がするから
あの子のつけてる香水の
ボトルの中で溺れたい
あの子みたいなブロンドで
うっとりするよな手触りの
そんな子になりたいの
そうだよ,だってそうすれば
あの人だって同じように
好きになってくれるはず
だからあの子に夢中なの

[Verse 2]
夜も全然眠れないし
気持ちだって落ち着かない
あの人のベッドの中で過ごしてる
あの子の姿を想像すると
ささやきかけたり
抱き寄せたり
どんな風にしてるんだろう
そんなことを考えてると
ウソじゃない
これでも努力はしたんだよ
なのにどうしても
あの子のことを無視できない

[Chorus]
あの子の唇にキスしたい
そうだよ,だってそうすれば
あの人のキスの味がするから
あの子のつけてる香水の
ボトルの中で溺れたい
あの子みたいなブロンドで
うっとりするよな手触りの
そんな子になりたいの
そうだよ,だってそうすれば
あの人だって同じように
好きになってくれるはず
だからあの子に夢中なの

あの子を好きになっちゃった
そうじゃないって言いたいけど
姿を見るとドキドキしちゃって
それがなかなか治まらないの

(余談)

聞くところによると,この曲の主題である「振られ女の恨み節」はカントリーの世界では昔からあるお約束のテーマなんだとか。そう言えば,以前こちらで取り上げたDolly PartonのJoleneもそうでした。http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2013/04/jolene-dolly-parton.html

また,この曲の歌詞に登場する「I wanna taste her lips」について言えば,以前取り上げたKacey MsgravesのFollow Your Arrowに「Kiss lots of boys, Or kiss lots of girls, If that's something you're into」という箇所が登場しますし,まだ取り上げてはいませんが,Katy PerryのI Kissed A Girlも(タイトルからして)にも同じような箇所が存在します。
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2014/02/follow-your-arrow-kacey-musgraves.html

こう考えると,一見挑発的(provocative)なこの曲の内容も実はそれほどは珍しくないのかもしれませんが,仮にそうだとしても,この曲が他の曲と一線を画しているのは「女性が女性に夢中になる」という比較的リベラルな文脈を,保守的な,有体に言ってしまえば「昭和あるいは演歌な(アメリカのカントリーで昭和だ演歌だというのもどうかと思いますが)」文脈に違和感なく当てはめてしまったところではないでしょうか。



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