2013年5月1日水曜日

Over The Love フローレンス・アンド・ザ・マシーン (Florence and The Machine)

下のヴィデオ画像をご覧いただくとおわかりかと思いますが,この曲は映画「The Great Gatsby」のサウンドトラックに収録されています。有名な物語で7人の主要人物が登場します。Nick Carraway (物語の語り手)・Jay Gatsby・, Daisy Buchanan (Nickのまたいとこ)・Tom Buchanan (Daisyの夫)・Jordan Baker (DaisyとTomの長年の友人)・George B. Wilson (自動車修理工場の持ち主)・Myrtle Wilson (Georgeの妻でTomの愛人)。
歌詞はDaisyの視点から描かれているような気がします。また歌詞に登場する「黄色 (元々は「クリーム色)」は道徳心の崩壊を象徴しているそうです。
As you see the image below, it's on the sound track of a film, The Great Gatsby.  It's a well-known story which has seven main characters; Nick Carraway (the narrator), Jay Gatsby, Daisy Buchanan (the protagonist's second cousin), Tom Buchanan (Daisy's husband), Jordan Baker (a long time friend of Daisy & Tom), George B. Wilson (the owner of a garage) and Myrtle Wilson (George's wife and Tom's mistress).  The lyrics seem to be written from Daisy's point of view.  It's said that the color 'yellow' (originally described as 'cream colored') symbolizes moral decay.
Over The Love  (Florence and The Machine)
Ever since I was a child,
I've turned it over in my mind.
I sang by that piano, tore my yellow dress and, 
Cried and cried and cried.

And I don't wanna see what I've seen,
To undo what has been done.
Turn off all the lights,
Let the morning come.

Now there's green light in my eyes,
And my lover on my mind.
And I'll sing from the piano, tear my yellow dress and,
Cry and cry and cry,
Over the love of you.

On this champagne, drunken hope,
Against the current, all alone,
Everybody, see, I love him.

'Cause it's a feeling that you get,
When the afternoon is set,
On a bridge into the city.

And I don't wanna see what I've seen,
To undo what has been done.
Turn off all the lights,
Let the morning come.

Now there's green light in my eyes,
And my lover on my mind.
And I'll sing from the piano, tear my yellow dress and,
Cry and cry and cry.

'Cause you're a hard soul to save,
With an ocean in the way,
But I'll get around it,
I'll get around it.

'Cause you're a hard soul to save,
With an ocean in the way,
But I’ll get around it.

Now there's green light in my eyes,
And my lover on my mind.
And I'll sing from that piano, tear my yellow dress and,
Cry and cry and cry and,
Over the love of you.

Cry and cry and cry and,
Over the love of you.

Cry and cry and cry and,
(I can see the green light),
(I can see it in your eyes).

(I can see the green light),
(I can see it in your eyes).
Over the love of you.
Cry and cry and cry and cry.

(I can see the green light),
(I can see it in your eyes).
(I can see the green light),
(I can see it in your eyes).

I can see the green light,
I can see it in your eyes.
I can see the green light,
I can see it in your eyes.

I can see the green light,
I can see it in your eyes.
I can see the green light,
I can see it in your eyes.

I can see the green light,
I can see it in your eyes.
I can see the green light,
I can see it in your eyes.

まだ若くて子どもだったあの頃から
心の中で考えてきた
あの時ああしなかったらって
あのピアノの横で歌いながら
その時着ていた黄色のドレスを引き裂いて
何度も何度も泣き続けた

だから今まで経験してきたことを
もうこれ以上したくない
過去の失敗をやり直すために
今ある灯りは全て消して
その状態で夜明けを待つの

この目には緑色の希望の光が見える
心の中には大好きなあの人がいる
これからはピアノに合わせて歌って
この黄色のドレスを引き裂いて
今はもう手が届かないあなたの気持を思いながら
大声で泣き続けるの

希望はこのシャンペンのなかに消えてしまった
今は辛い状況でひとりぼっち
ねえわかるでしょ?あの人が好きなの

だってこういう気持ちになってしまう
午後の日が暮れる頃に
街へ向かう橋の上に立ってると

だから今まで経験してきたことを
もうこれ以上したくない
過去の失敗をやり直すために
今ある灯りは全て消して
その状態で夜明けを待つの

この目には緑色の希望の光が見える
心の中には大好きなあの人がいる
これからはピアノに合わせて歌って
この黄色のドレスを引き裂いて
大声で泣き続けるの

だってあなたを幸せにしようと思っても
そうするには大変な苦労が待ち構えてて
なかなかそうしてあげられないけど
それでもどうにかしてみせる
なんとかしてたどり着いてみせるから

だってあなたを幸せにしようと思っても
そうするには大変な苦労が待ち構えてて
なかなかそうしてあげられないけど
それでもどうにかしてみせる

この目には緑色の希望の光が見える
心の中には大好きなあの人がいる
これからはピアノに合わせて歌って
この黄色のドレスを引き裂いて
今はもう手が届かないその気持を思いながら
大声で泣き続けるの

今はもう手が届かないあなたの気持を思いながら
大声で泣き続けるの

大声で泣き続けるの
(この目には緑色の希望の光が見える)
(あなたの目には緑色の希望の光が宿ってる)

(この目には緑色の希望の光が見える)
(あなたの目には緑色の希望の光が宿ってる)
今はもう手が届かないあなたの気持を思いながら
大声で泣き続けるの

(補足)

The Great Gatsbyにおいて,緑色には以下のような特別な意味があるそうです。すなわち
・希望 (Hope)
・夢 (Dreams)
・約束・期待 (Promises)
・富 (Wealth)

歌詞に登場する「緑色の光」はおそらくBuchanan家のドックの端に見える光で,GatsbyとDaisy2人の将来の希望を表しているそうです。

(余談)

The Great Gatsbyは20世紀を代表するアメリカ文学の一つと言われており,その名前と20年代が舞台であることくらいは知っていたのですが,浅学にしてそれ以外の知識がまったくありませんでしたが,今回この曲を和訳するために,WikipediaでThe Great Gatsbyのあらすじを調べ,ようやく話の全容が掴めたような気がします(←あくまでも「気がする」だけで実際にはわかってないと思います)。

ところで,リード文でも述べたように,黄色(クリーム色)が「道徳心の崩壊」を表すという点ですが,これが他の色,例えば赤や紫ではなく,黄色(クリーム色)であるのは,はクリーム色が遠目からは白に見えるのに近くに寄るとそうではないことがわかるためではないでしょうか?

英語にはimmaculate(真っ白な・無垢な・純潔な・欠点のない)という単語があり,これを見るとわかるように,純白=純潔と考えられているようです。(この点は花嫁衣装が白無垢であるように日本語でも同じですね)。

また白いドレスはウェディングドレスのイメージです。既婚者であるため,もうウエディングドレスを着ることのできないDaisyの気持ちを表すにはぴったりかもしれません。

4 件のコメント:

  1. いつも参考にさせてもらってます!

    さっそく明日、the great gatsby の試写会があるので、green lightをチェックしてきますね(*^_^*)

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。大変美しい曲なので映画を通して多くの皆様にお聞きいただきたいと思います。試写会,どうか楽しんでいらしてください。

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  2. 曲を聴いた後、歌い手さんが何を伝えたいのかを深く知りたいので、しょっちゅうお邪魔しています。本当にありがとうございます。

    ところで、the great gatsbyを読んだこともありませんし、見当違いかもしれないのですが、お書きになっている"yellow"について。
    手元の「色彩の世界地図(文春新書)」という本によれば、"yellow"は、キリスト教徒にとってイエスをローマ軍に売ったユダの服の色だそうです。ただ、この解釈だと、歴史上のユダヤ人差別に直結してしまいそうで、微妙ですけれど。
    また、古い言葉としては、"yellow"は「嫉妬」を意味するらしく、黄色いバラの花ことばも「嫉妬」だそうです。

    個人的には、お書きになっている解釈が一番すんなりときます(じゃあ、いらんこと書くなよ、という感じですけれど^^;)

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    1. コメント並びに詳細な情報をありがとうございます。yellowが「嫉妬」を表すというのは,ColdplayのYellowを取り上げた折にリード文でも触れておりますが,ユダの衣の色であったというのは存じませんでした。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。

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