2015年10月8日木曜日

Misty ジョニー・マティス (Johnny Mathis)

ジャズの名曲なのでどこかで一度や二度は耳になさったことがあると思います。勿論私も何度も聞きましたが,Mistyというタイトルを聞くたびに,それが意味するところが掴めずにいつも困惑していました。ところが先週この曲の歌詞全体を見た時に初めてその意味がわかりました。「ただ手を繋いでいるだけで,涙が溢れて来るなんて(I get misty when you're near)」と言う主人公ですが,これは感激で彼が泣きそうになり彼の目が涙で潤んでいる状態(gets misty eyes)を表しています。この曲にこれほど人気がある理由がやっとわかりました。
This is such a popular jazz classic that all of you could have heard it somewhere before.  Of course I have and so many times.  The title, 'Misty', however, always puzzled me.  I didn't get what it stood for.  It's not until last week when I learned the entire lyrics for the first time that I suddenly realized what the title meant.  "I get misty," the narrator says "just holding your hand."  That's means he gets so emotional that he wants to cry.  He gets misty eyes because he's so happy.  Now I know why the song's so popular.    
Misty  (Johnny Mathis)
Look at me
I'm as helpless as a kitten up a tree
And I feel like I'm clinging to a cloud
I can't understand
I get misty, just holding your hand

Walk my way
And a thousand violins begin to play
Or it might be the sound of your hello
That music I hear
I get misty the moment you're near

You can say that you're leading me on
But it's just what I want you to do
Don't you notice how hopelessly I'm lost
That's why I'm following you

On my own
Would I wander through this wonderland alone
Never knowing my right foot from my left
My hat from my glove
I'm too misty and too much in love
[repeat after music interlude]

Look at me

ほら見てよ
木の上によじ登り
そこから降りられなくなった
子猫みたいな状態で
自分ではどうしようもないんだよ
今だって
空に浮かんでいる雲に
しがみついてる気がするよ
どうしてなのかわからない
ただ手を繋いでいるだけで
涙が溢れて来るなんて

その人が
こっちへ向かって歩いてくると
ヴァイオリンが一斉に
ステキな曲を奏で始める
だけど本当は空耳で
ただの「ハロー」って挨拶が
そんな風に聞こえるのかも
そばにいるってそれだけで
涙が溢れて来るなんて

ただの思わせぶりだって
そんな風に言われても
そうされると本当に
嬉しいんだから仕方ない
わかるよね?
どうすれば
いいのか見当つかなくて
こうやって
つい追いかけてしまうんだ

誰かがついててくれなくちゃ
こんなステキな世の中なのに
ひとりぼっちで彷徨って
どっちが自分の右足で
左足かもわからずに
どれが帽子で手袋か
そんなことさえわからなくなる
涙も堪えきれないし
気持ちも抑えられないよ

ほら見てよ

(余談)

誰かを好きになった時に感じるあの幸せな気持ちと,その想いが(おそらく)相手には届かないと知っている切ない気持ちとが同居する名曲ですが,ブログを続ける過程ですでに「misty eyes(涙でかすんだ目)」という表現を知っていたからこそ,先日初めて歌詞全体を通して見た時にこの曲の状況が掴めたものの,そうでなければ,たとえ歌詞を知っていたとしても,今も曲の全容は全く掴めていないままだったでしょう。

タイトルとメロディだけは知っていたものの,一体どんな内容なのかは全くわかっていなかったというのはなにもこの曲に限ったことではありませんが,この曲のタイトルの意味に気付いた時は本当に「このブログをやっていて良かった」と心から思えました。

「目からウロコが落ちる」とはまさにこのことです。

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